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【ブラタモリレポート】ブラタモリ『鹿児島・指宿』視聴レポート!

ブラタモリ】『鹿児島・指宿』視聴レポート!


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不定期土曜日連載!【ブラタモリ】視聴レポートをお届けします!今回のブラタモリ!テーマは『鹿児島・指宿』です!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

旅人サイファ実績

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こちらは不定期土曜日にお届けする【NHKブラタモリ』】レポートの記事をお届けしています。

 

 

『鹿児島・指宿~指宿のわっぜぇ火山は歴史を動かす!?~』

いやー!面白かった!今回のブラタモリ『鹿児島・指宿』!まさにわっぜぇ(すげぇ)!

 

薩摩半島の最南端に位置する指宿市。鹿児島県を代表する温泉地で、筆者も前年訪れた場所です。

 

【鹿児島】指宿温泉『夫婦露天風呂の宿 吟松』のインフィニティ温泉が絶景すぎる! - 旅人サイファのお出かけブログ

 

ここ指宿は、豊富な温泉が湧く場所ことから分かるように、「火山」と切っても切れない関係がある土地です。

 

実は、指宿のある薩摩半島南端部は多くの火山が集まるエリアなんです。現在はあまり目立ちませんが…開聞岳も池田湖も鰻池も山川港も…みんな火山の影響を受けて探勝した地形なんです。

 

砂蒸し温泉は指宿のシンボル!

オープニングでタモリさんが訪れたのが、指宿温泉の代名詞にもなっている「砂蒸し温泉」。

 

【鹿児島】世界でも指宿だけ!『砂むし会館 砂楽』で砂風呂を満喫! - 旅人サイファのお出かけブログ

 

昨年、筆者も実際に訪れた場所ですが、ここに来ると、指宿の持つ大地のエネルギーというものを肌で感じることができます。

 

砂蒸し風呂がある場所は、一見何てことない普通の砂浜。しかし…その地中すぐのところには源泉が湧き、真上にある砂浜を高温で温めています。実際に砂蒸し風呂に入ると分かりますが、もうその温度は熱さを感じるくらい!地表からすぐ下に温泉地帯があることを強く感じさせてくれます。

 

指宿の温泉街だけでなく、ここ指宿市周辺は、全体が火山の爪痕!火砕流堆積物の上に町が作られています。指宿市南部にある伏田海岸では、30mもの火山大地の真ん中に、湧き出す温泉が作る滝があるほど!こんな地形は余所では見たことすらありません!

 

山川港は薩摩藩の出島!明治維新の原動力もここから!

 

続いてタモリさんがやって来たのが薩摩の出島とも言われる『山川港』。筆者は昨年、大隅半島からフェリーでここ山川港へと足を踏み入れました。

 

【鹿児島】薩摩-大隅『フェリーなんきゅう』で楽々ショートカット! - 旅人サイファのお出かけブログ

 

その時は全く何も感じませんでしたが…実はここ山川港一帯をぐるりとまわる崖も火山壁のようですね。カルデラとは異なり、水蒸気爆発で生じた窪み「マール」でできた港のようです。

 

火山が生んだ港であるため、特筆すべきはその水深!陸地からすぐにも関わらず、一気に40mも深くえぐられた入江となっています。

 

ここ山川港は、日本の歴史上でふたつ、大きな役割を果たしたと紹介されました。

 

ひとつは、戦国時代にここ山川港に避難して過ごしたポルトガル人の記録です。この山川港で過ごした記録が本国へと繋がり、とある大物宣教師を日本に招くきっかけとなります。その人物こそが…イエズス会の「フランシスコ・ザビエル」!日本に初めてキリスト教を伝えた人物です!ザビエルが日本にやって来るきっかけが…ここ山川港にあるんですね!知りませんでした!

 

そしてもうひとつ。ここ、山川港にはなぜか琉球王朝の文化が色濃く残されています。

 

その秘密は…江戸時代にここ山川港が果たした役割があります。

 

薩摩藩を治めていた島津家は、江戸時代初期に琉球へと出兵して、琉球王朝を半ば制服します。

 

その際…琉球王朝との貿易港の役割を担ったのが、ここ「山川港」なのです!オランダとの貿易を担ったのは長崎の出島でしたが、ここ山川港も同じく、琉球との貿易港を一手に担った場所。薩摩の出島と言っても良い場所なんです!

 

関ヶ原の敗戦以降、島津家は徳川幕府から仮想敵国とされ厳しい藩財政を強いられてきましたが、琉球貿易で培った財力でそれを克服しました。

 

幕末の動乱を勝ち抜き、明治維新を果たすことになる薩摩藩ですが、その裏には黒糖をはじめとする琉球貿易での財力があったんです。

 

日本を救った奇跡の穀物サツマイモ!

 

また…ここ薩摩半島南部は、薩摩藩のみならず日本全国の国民を救った実績もあります。

 

それが…サツマイモ!開聞岳などの噴火によって作られたスコリア大地は、稲作には全く向きません。しかし…その排水性の良い土地は、琉球からもたらされたサツマイモの生育に最適でした。

 

江戸時代中期に何度か襲った大飢饉でしたが…そのサツマイモのおかげで、薩摩藩ではほとんど死者を出しませんでした。

 

それに目をつけた徳川八代将軍・吉宗は、ここ山川港から出荷されるサツマイモを全国に広めることで…飢饉による死者を劇的に減らしたといいます。

 

指宿は巨大カルデラの中にできた都市!日本を襲った9つの超巨大カルデラとは?

このように、様々な視点で特異な地形を持つ指宿市周辺。

 

しかし…この特異な地形は、実はここ指宿含む薩摩半島南端部だけのスケールではありませんでした。

 

なんと驚くことに、薩摩半島と対岸の大隅半島までまたがる、超巨大カルデラの中に…現在の指宿市は立地しているようなんです!

 

番組中では、日本を襲った超巨大カルデラ噴火は、全国に9つしかないと説明されていました。


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調べたところ…

の8つを見つけました。(残るひとつはどこだろ?)

 

面白いことに、これらは北海道/北東北と南九州ばかりに分布しています。

 

かつて縄文人たちの文化が栄えていた南九州ですが…これら大きな火山の噴火により彼らは絶滅したといいます。

 

そんな縄文人たちの地層の上に分厚い火山灰地層があり、さらにその上に弥生人たちの遺物が残る地層がある。同じ地層の中で、火山灰地層を挟んで縄文土器弥生土器が同時に見つかるのは前代未聞とか!ここ指宿が…歴史上考古学上で果たした役割というものが…いかに大きいか、を垣間見る事例ですね!

 

単純に温泉地がある場所としてしか認識されて来なかった指宿市。実は…地学考古学歴史学で、非常に意義深い発見が多くなされてきた…とても貴重な場所だったんですね!

 

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