薩摩半島と大隅半島を最短路で結ぶ!『フェリーなんきゅう』で海峡横断!
カニのハサミのように、ふたつの半島からなっている鹿児島県。東西の半島間に横たわる海を渡る船が『フェリーなんきゅう』です!陸を走ると半日近くかかるところをなんと1時間弱でショートカット!
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
旅人サイファ実績
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『フェリーなんきゅう』とは?
鹿児島県を形成するふたつの半島が、西の薩摩半島と東の大隅半島です。
そんな薩摩半島と大隅半島の間には、錦江湾という海が横たわっています。両半島の行き来にするために、ぐるーっと海沿いを陸路で走ると…高速道路を使っても3時間以上、下道で走るとなんと4時間以上もかかってしまうんです。
そんな、行き来が大変な薩摩半島と大隅半島。錦江湾の湾口の最も狭い部分を結ぶ海路が…今回利用した『なんきゅうフェリー』です。このフェリーを利用すれば…なんと片道50分で対岸に渡れてしまうんです!なんとも素晴らしいショートカットルート!
この『フェリーなんきゅう』が行き来する海路、実は「国道」です。
え!?海の上に国道があるの?
そう!実はこの区間は、国道269号線の海上区間なんです!この海上国道は全国に意外と多く存在し、現在29路線(実質24路線)の海上国道が存在しています。
さて、この『フェリーなんきゅう』ですが、現在は1日4往復(※夏季の土日祝のみ5往復)しています。
現在運航している船舶「フェリーなんきゅう」は2代目。旅客定員は95名、乗用車18台というキャパシティです。乗用車は予約優先ですので、繁忙期は予約をしておいた方が安心です。予約は電話予約のみ、乗船1ヶ月前から可能です。
指宿温泉や知覧の武家屋敷など、薩摩半島南部は観光資産が充実していますが、対岸の大隅半島はあまり観光客があまり足を向けないエリア。ですが、鹿屋の航空基地博物館や志布志湾など、隠れた見どころも多いところです。ぜひ『フェリーなんきゅう』を利用して、薩摩半島と大隅半島の両方を旅行してみてはいかがでしょう?
『フェリーなんきゅう』乗船レポート
薩摩半島と大隅半島を錦江湾南部で結ぶのが『フェリーなんきゅう』です。今回筆者一行は、大隅半島の『根占港』から薩摩半島の指宿市『山川港』へのルートを利用しました。
夏休み中だったこともあり、万が一満車になるリスクを考えて、予め予約をしておりましが…予感は的中!今回利用した便は車はほぼ満車っていうくらいびっしりと車が積まれていました。
出港時間の45分前に到着すると、係員に誘導されて車列に加わります。予約している旨を告げると、予約列の2番目に通してくれました。
ひとまずここで車を止めます。係員から、車検証を持って手続きするように促されたので事務所へ向かいました。
事務所は待合所にもなっており、船を待つ人々が数人腰かけて休んでいます。奥の窓口で予約している旨を告げると、ささっと処理していただき、手続きと料金の支払い完了です。予定が決まっている場合は、早めに予約しておく方が安心!おすすめです。
さて。乗船時間になりました。車に戻り係員の誘導を待ちます。山川港からの船が到着すると、乗せられていた車が次々と発車していきます。全ての車が船から出されると、続いて次の便に乗せる我々の車が誘導されます。まるでパズルのようにきれいに整列させられる車たち。お見事!
車をとめたら、船室へ移動します。船室は階段を上った先にありますので、足の悪い方は要注意です。
船室は決して広くはありません。前方後方に分かれており、背もたれ付きの座席が並んでいます。
後方にはテーブルの付いたソファのBOX席ごひとつだけありました。我々は5人居ましたのでちょうど良くBOX席に座らせてもらいました。
船内は普通にキレイですのでのんびり過ごすことができます。トイレも洋式トイレがあるので安心ですね。
さあ!全ての車を積み込んだら出港です。大隅半島から薩摩半島へと渡る50分の船旅!この日は天気が良く、海はご覧のとおり。ほとんど時化もありませんね!
船は一気に薩摩半島へ向けて走り出します。向かう正面には、薩摩富士で知られる開聞岳の姿がくっきり見えています。本家の富士山そっくりに笠雲をかぶっていますね!
なお…北側に目を転じると、遠くに見えるのが桜島です。開聞岳に比べると切れ味鋭い鋭角なイメージですね!山頂にたなびいているのは、雲か?噴煙か?活火山ですからね。
後方を見ると、青い海と出港してきた大隅半島が見えています。実に気持ち良い船旅ですなー!
やがて、正面の陸地が近づいてきたころ…間も無く到着とのアナウンスが流れました。気が付けば開聞岳もくっきり大きく見えています!こうやって近づいて見ると、富士山よりも斜度が急に見えますね。
陸地を走ると車で3時間~4時間もかかる大隅半島南部と薩摩半島南部。本数は決して多くありませんが、こうやってフェリーを使うと、あっという間に到着することができます。鹿児島県をスムーズ旅行するには実に有効ですので、ぜひ一度乗船してみてください!
『根占港』へのアクセス/駐車場
大隅半島側の発着場所である『根占港』へは、お車もしくは、路線バスでのアクセスになります。
鹿児島空港や霧島市内から、まずは鹿屋バスターミナルまで出ていただき、鹿屋バスターミナルから根占港まで路線バスでおよそ50分です。
鹿児島空港からは車で、霧島市、垂水市などを経由しておよそ90分ほどです。
『山川港』へのアクセス
『山川港』は、温泉で有名な指宿市にあります。
こちらは電車が走っており、JR山川駅から路線バスでのアクセスになります。ただし路線バスは1日数本しかありませんので、指宿駅からタクシーご利用になる方が確実かもしれません。
お車の場合は、鹿児島中央駅からおよそ60分。指宿スカイラインの頴娃ICから30分ほどです。
【宮崎鹿児島種子島7泊用か旅行記】3日目。前日の宿泊地・志布志から大隅半島を横断して船で薩摩半島へと渡りました。この日のお宿は指宿温泉!今回の旅行で最もハイグレードなお宿に宿泊です。次回、指宿温泉のお宿の宿泊レポートです。お楽しみに!
『フェリーなんきゅう』の基本情報
アクセス
・根占港
鹿屋バスターミナルより路線バス
鹿児島空港より車で90分
・山川港
指宿スカイライン 頴娃ICより30分
営業時間
始発8:00山川港発
終発17:00根占港発
※冬季短縮あり
定休日
年中無休
※不定休あり
乗船料金
大人800円 小人400円
車両運賃、二輪運賃別途
駐車場
各港周辺に駐車場あり
アドレス
・根占港
0994-24-2531
・山川港
0993-34-0012