天然の砂風呂は世界でもここだけ!指宿温泉の名物砂風呂を『砂むし会館 砂楽』で楽しむ!
世界中で唯一ここだけ!指宿温泉の名物が、アツアツの砂に埋められる「砂風呂」!その世界で唯一の体験ができるのが『砂むし会館 砂楽』です!
筆者紹介
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『砂むし温泉』の歴史
鹿児島県指宿温泉の代名詞ともなっているのが、アツアツの砂の中に埋められて楽しむ「砂風呂」です。
実はこの「砂風呂」、世界的に見てもとても珍しいもので、天然の砂がここまでアツアツになるのは世界でここだけというからとっても貴重な温浴方法なんです!
この「砂風呂」の仕組みは、少々難解です。
①背後の山で熱せられた地下水が温泉として地下を流れ
②低地である海沿いまで流れてくる
③海水との濃度の違いによって生まれた「塩水クサビ」によって阻まれ
④海岸付近で地表に湧いてくる
というシステムと言われています。
近年、指宿の砂むし温泉のメカニズムについて様々なことが解明されてきました。砂むし場がある摺ケ浜の後背地の山の手には泉源がいくつもあり、地下に熱源があることがわかっています。定説では、ここから海岸部に熱い湯が流下し湧出していると言われています。さらに地下では内陸部の地下水と海水が塩分濃度の違いにより塩水クサビという境界が作られます。このクサビに沿って熱水が砂むし場付近に湧き上がることで、砂浜の温度が上昇するとされています。
この「砂風呂」の歴史は古く、なんと戦国時代にこの地を訪れたフランシスコ・ザビエルの一行が、砂に埋まって民衆が温浴している」旨を記述しているといいます。ですから、およそ500年以上もの歴史を持つ温浴方法なんですね。
そんな、指宿温泉の砂風呂を楽しめるのが今回ご紹介する『砂むし会館 砂楽』です。ホテルや旅館で「砂風呂」施設を設けているところはいくつかありますが、それらは基本的に宿泊者専用!外来や立ち寄りでも「砂風呂」を楽しめるのはここ『砂むし会館 砂楽』だけだそうです。
『砂むし会館 砂楽』の砂風呂
指宿温泉の海岸沿いにある『砂むし会館 砂楽』の受付は階段を上がった2階にあります。
ここで人数を申し出て料金をと、専用の浴衣を人数分いただけます。大人も子供も、この専用浴衣がないと「砂風呂」を体験することができません!
受付を済ませると、専用入口から1階へ降りるよう促されます。1階は脱衣場と温泉大浴場、そして砂風呂へと向かう裏口があります。
まずは1階の脱衣場で専用浴衣に着替えます。砂風呂へはこの浴衣のまま入ることになります。基本、浴衣の中身は下着も付けないすっぽんぽん!ちょっと落ち着かない(笑)
浴衣に着替えを済ませると、裏口から海岸通りへ。強制的に外に出されますので、天気の悪い日や寒い日はちょっとツラいかも。なお、傘は裏口に置いてあるのを自由に使えます。
海岸通りに出ると、砂浜へ降りる階段がありますのでそこを降りて行きます。砂浜には屋根付きの屋台(海の家)のような建物が見えてきます。砂湯の会場はここ!天気の良い夏場は、砂浜にパラソルを置いての砂風呂を楽しめることもあります。
砂風呂の内部はスマホ持ち込み禁止になっているので…参考画像を。内部は屋根の下に大きな砂場ブースがたくさん作られています。
係の方の案内に従って、指定された位置に横たわると…スコップでじゃんじゃん砂をかけられます。深く掘るほど熱さが増すので、お好みの熱さで砂をかけてもらいます。動くと穴が空いてしまうので、そこから熱は逃げてしまいます。なるべく動かない方が良いでしょう。
砂に埋められると…じわーっと身体中が暖められていきます。とはいえ、熱い!というほどの温度ではなくほどよい温かさ!じわじわーと身体の芯から温められて、とっても気持ち良い!砂に埋められる感覚も楽しいー!
係の方からは、15分ほどがの温浴が適切と言われます。ですが、15分経っても追い出されるようなことはありません。個人の主観で長く入っている方も、熱いのが苦手で早めに抜けていく方もいらっしゃいます。
我々はほどよく温まって20分ほどで退場しました。
浴衣は砂だらけ(笑)
砂風呂をでたら、しばらく砂まみれのまま、『砂楽』の裏口まで戻ることになります。砂まみれの顔はなかなか面白いですよ(笑)
さて『砂楽』に戻ったら、この砂まみれの浴衣と身体をどうにかしないといけません。
裏口から戻った通路には、砂風呂で使った浴衣を回収するBOXがありますので、脱いでそのまま入れればOK!砂まみれの身体は、備え付けのシャワーで洗い流してください。
一通り砂を落としたら…『砂楽』の大浴場に入浴します。この大浴場も、もちろん指宿温泉の源泉かけ流しですので、存分にお楽しみくださいね!
温泉から出たら、ロッカーへ戻り、始めに着てきた服に着替えて終了です。最後に砂を落として温泉入浴まで含まれるのでそこそこ時間かかります。お急ぎの歳はご注意ください。
なお、指宿市は、ポケモンの人気キャラクター「イーブイ」とコラボして「イーブイすき」のマンホールを設置しています。ここ『砂むし会館 砂楽』の回りにもいくつかありますから、ぜひ探してみてください!
ここ『砂むし会館 砂楽』の残念なポイントは、砂風呂を体験している最中の写真撮影がNGなこと!
まあ…スマホやカメラが砂まみれになるリスクもあるので仕方ないとは思いますが…持ち込みスマホで撮影サービスぐらいあっても良いように思えます。スコップで砂をかけられた姿を写真撮影できれば、とても良い思い出に残りますし、拡散力も高いと思いますがいかがでしょうか?
『砂むし会館 砂楽』へのアクセス/駐車場/所要時間
世界的にも珍しい砂湯を体験できる『砂むし会館 砂楽』へは、JR指宿駅から徒歩20分ほどのところにあります。
駅から海沿い温泉街を歩くのも楽しいですが、多少距離もありますのでタクシーや路線バスを利用しても良いと思います。
お車の場合は、鹿児島中央駅から60分。国道262号線を南下するか、山沿いの指宿スカイラインを走るかになります。
「砂湯」の所要時間ですが、着替えたり移動したりもするので、意外と時間がかかります。
- 着替え 10分
- 移動 5分
- 砂湯体験 15~20分
- 移動 5分
- 温泉入浴 30分
- 着替え 10分
特に女性の方はトータルで90分ほどみておくと良いでしょう。砂まみれになりますので、『砂楽』の内湯でしっかり洗った方が良いですよ。
【宮崎鹿児島種子島7泊8日旅行記】4日目。指宿温泉の名物「砂むし温泉」を体験しました。この天然の砂湯は、世界中でもここ指宿温泉でしか体験できません!指宿温泉に来たらマストですよ!次回は指宿温泉から薩摩半島南部を観光します!お楽しみに!
『砂むし会館 砂楽』の基本情報
アクセス
指宿スカイライン 頴娃ICより30分
営業時間
平日8:30-12:00 13:00-19:30
土日祝8:30-19:30
定休日
年中無休
入場料金
大人1100円
子供600円
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
鹿児島県指宿市湯の浜5-25-18
0993-23-3900