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【京都】日本酒の聖地!伏見で酒蔵の町散策レポート!

日本酒の聖地!伏見は酒蔵の町!

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関西を代表する酒どころ「伏見」。ここには、今も数多くの造り酒屋が軒を連ねています。今回はそんな酒蔵の町「伏見」の散策レポートをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらは【年末年始京都旅行記】連載からの記事をお届けしています。この日は同じく旅行ブロガーの「曖昧さん」と一緒に伏見の町を歩いています。


 

『伏見の酒蔵』の歴史

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いやあ…なんとも下らない。本当に大したことないですよね。

 

って…突然何かと思われましたかね(笑)もちろん読者さん、あなたのことじゃないですよ?

 

この「下らない」っていう言葉、実は関西の日本酒から産まれた言葉だって…ご存じでしたか?

 

かつて上等な日本酒は、主に関西地方で作られていました。特に、灘、伊丹、そしてここ「伏見」は、当時から屈指の酒どころ。数多くの造り酒屋が軒を連ねる、一大生産地だったのです。

 

江戸時代、これら関西で作られた日本酒は、一大消費地である江戸へ積極的に送られました。当時は、上方(京都大阪近郊)から江戸へ送ることを「下る」、逆に地方から上方へ送ることを「上る」と表現していたのです。

 

江戸では、この上方で作られた上質な日本酒を「下りもの」として大変重宝がられたと言われています。反面、江戸近郊で作られた酒は「下りものでない」=「下らない」として、一段低く見られていたのです。

 

そんな、関西屈指の酒どころがここ「伏見」です。伏見の酒造りの歴史は古く、その始まりは稲作が始まった弥生時代まで遡るとも言われています。「伏見」の由来となった「伏水」の名水をはじめ豊かな水に恵まれていたこと、さらに、ここ伏見の一帯を、渡来系の秦氏が治めていたことも酒造りを後押しした一因かもしれません。

 

ここ「伏見」に一大転機が訪れたのは、安土桃山時代のことです。まさに安土「桃山」の由来でもある、豊臣秀吉の築いた天下人の城が「伏見城」です。現在の「桃山丘陵」一帯に巨大な城郭が作られ、その周囲に大名屋敷が並ぶ、日本一の城下町がここ伏見に忽然と現れたのです。

 

伏見は、京都と大阪を繋ぐ中間点であり、また宇治川や木津川を伝った水運の要衝でもありました。秀吉の死後、伏見城が破却された後も、西国の大名の宿場町に指定されたことで、常に往来する人々で賑わったとされています。

 

この頃、伏見には80軒を超える造り酒屋があったとも伝わっています。一時は海運に恵まれた灘や伊丹の酒に押され苦難の時代もありましたが、現在も数多くの造り酒屋が、ここで醸造を続けています。

などは、全てここ伏見の造り酒屋です。

 

『伏見の酒蔵』の見どころ

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伏見の酒蔵の最大の見どころは、白壁続く酒蔵の町並みです。ここ伏見には、現在も20を超える酒蔵が日本酒を醸造していますので、町を歩くと右に左に、様々な酒蔵の町並みを楽しむことができます。


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これら酒蔵の中でもおすすめの眺めが「月桂冠大倉記念館」の周辺です。通りに沿って白壁の美しい酒蔵が並び、まるで江戸時代と変わらぬ風景が目の前に現れます。

 

さらに、その裏手に回ると運河越しに並ぶ酒蔵の風景がなんとも美しい!この辺りは伏見でも最も美しい風景が見れる場所です。


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そしてもうひとつの見どころが…造り酒屋各社で楽しめる資料館や酒蔵見学!今回は「きーざくらぁどん!」とカッパのマークでお馴染みの「黄桜記念館」を訪れました。

 

「黄桜」は、創業70年ほどと、伏見の中では比較的新しい酒蔵です。新しいからこそ…既存の常識に囚われない新しい酒造りができたようで、積極的にTVCMを打ったのもそのひとつのようです。

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ここ「黄桜記念館」の見学は無料です。敷地内には、酒造りの資料を展示した資料館や、出来立ての日本酒を味わえるお食事処、それに…イメージキャラクターの河童に特化した資料館など、見どころも豊富!まさかここで河童について学べるとは思いませんでした(笑)


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なお、お正月期間中は、こんなふるまい酒がなんと無料で頂けてしまうという嬉しいサービスも!今回はご同道していただいた旅行ブロガーさんと、黄桜の日本酒をテラスで頂きながら、楽しく情報交換させていただきました。


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なお「伏見」の由来でもある名水「伏水」は、ここ黄桜資料館の敷地内からも湧いています。この豊富な水こそが、酒造りの命の水でもあるんです。


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そして、伏見で忘れてはいけないのがここ「寺田屋」です。幕末に営業していた旅籠で、かの坂本龍馬が刺客に囲まれた危機を、入浴中のおりょうさんが助けたという逸話の残る旅籠です。当時の建物はその後壊されてしまい、これは新たに作られた建物ですが、この場所で坂本龍馬はじめ幕末の志士たちが駆け抜けていた…と思うと感慨が深まりますよね。

 

ちなみにこの「寺田屋」は先ほどの「月桂冠大倉資料館」からすぐのところにあります。あの酒蔵の町並みは…龍馬もその目で見たそのままの風景なんでしょうね!

 

「黄桜記念館」へのアクセス/駐車場

今回お邪魔した「黄桜記念館」は、酒蔵の並ぶ伏見の中心地近くに立地しています。

 

最寄り駅は京阪本線の「中書島駅」もしくは「伏見桃山駅」で、双方のほぼ中間点にあります。いずれの駅からも徒歩7.8分で到着します。また、近鉄京都線の「桃山御陵前駅」からも徒歩圏内です。

 

お車の場合は、京都駅からおよそ25分ほど。敷地内に来客用駐車場がありますのでそちらをご利用ください。ただし!試飲される場合はお車NGですからね、ご注意ください!

 

まとめ

今回は日本酒の聖地ともされる酒蔵の町・伏見の散策レポートをお届けしました。美しい町並みと様々な逸話の残る歴史の町伏見。酒蔵見学や日本酒を味わうコースなら1日いても楽しめますよ!ぜひ一度、のんびりと散策してみてください!

 

【年末年始京都旅行記】5日目。この日は、旅行ブロガーさんにご同道をお願いして伏見の町を歩いています。この後は、今回のハイライト!日本酒を堪能できる酒場のご紹介です。次回もお楽しみに!

 

「黄桜記念館」の基本情報

アクセス

京阪本線 中書島駅より徒歩7分

近鉄京都線 桃山御陵前駅より徒歩8分

京都駅より車で20分

 

営業時間

10:00-16:00

 

定休日

毎週月曜日

年末年始(12/31.1/1)

 

入場料金

無料

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

京都府京都市伏見区塩屋町228

075-611-9919