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【京都】伏見の守護神『御香宮神社』は伏見城の大手門!

かつての伏見城大手門がここに!『御香宮神社』は伏見の守護神!

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伏見の総鎮守である『御香宮神社』の表門は、かの伏見城の大手門を移築した壮大なものです!

 

筆者紹介

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こちらは【年末年始京都旅行記】連載からの記事をお届けしています。

 

 

御香宮神社』の歴史

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酒蔵の町・伏見を代表する神社『御香宮神社』。この神社は、その創建年代こそ不明なものの、記録によると平安京遷都以前からこの地に鎮座していたとも言われる、かなり歴史の古い神社です。

 

その社名の由来は、境内に「良い香りのする水」が湧いていたことから、時の天皇清和天皇によって『御香宮神社』と名付けられました。この「御香水」は、一口飲むと病が治ったという名水で、現在も境内に涌き出ています。

 

御祭神は神功皇后および仲哀天皇(夫)と、応神天皇(息子)で、これは福岡の「香椎宮」と同じ祭神です。全国にある「香」の付く神社の多くは同じように「香椎宮」と関連があるとも言われています。

 

豊臣秀吉の時代に、現在地の東方に「伏見城」が作られた際、ここ『御香宮神社』は城内の東北(鬼門)に移され、鬼門の守護神とされました。しかし関ヶ原の戦いでその伏見城が落城した後、徳川家康によって元の地(現在地)へと戻され、社殿が作られます。その際、かつての伏見城の大手門がこの神社へ寄進され、現在まで残されています。あまり遺構が残されていない「伏見城」にとって、この表門(旧大手門)は、貴重な遺構なのです。

 

なお、当時伏見に居住していた徳川家康の晩年の子供たち(九男・義直、十男・頼宣、十一男頼房)はみな、ここ『御香宮神社』の「御香水」を産湯として使用したとも言われています。つまり…徳川御三家の産湯とも言えるんですね!

 

御香宮神社』の見どころ

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伏見の町から伏見城跡(現在の明治天皇陵)へ続く緩やかな坂を登ると左手に『御香宮神社』は見えてきます。最大の見どころはこの表門です。


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この表門こそ、かつて豊臣秀吉が政務を執った天下人の城・伏見城の大手門を移築したものなのです。位置こそ変えられていますが…かつては秀吉も家康も、この門をくぐって伏見城へ上がっていたはずなのです!アツい!


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この日は1月2日でしたが、朝のうちはまだ初詣の列は伸びていませんでした。参道もご覧の通りゆっくりと歩くことができます。


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トンネル状になっている拝殿をくぐると、本殿です。お正月期間だからでしょうか。両側に提灯が吊るされて賑やかな雰囲気になっていますね。


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現在の『御香宮神社』は江戸時代初期に徳川家康の命によって再建されたものです。普請奉行には初代京都所司代板倉勝重が任じられています。現在、本殿は国の重要文化財に指定されています。

 

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境内には摂社もいくつか並んでいます。こちらは豊臣秀吉を祀る「豊国社」。


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そして本殿を挟んで反対側には徳川家康を祀る「東照宮」も建てられています。同じ境内に、秀吉と家康が両方祀られているのも珍しいですね。


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なお、こちらの社名の元となった「御香水」は現在も湧いていて、持ち帰ることもできるようになっています。かつては良い香りのする霊水として有名だったようです。

 

黒田節のふるさともここ!

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なお、秀吉の伏見城建築によって一時移転していた時、この地は秀吉小飼の猛将・福島正則の屋敷がありました。

 

ここ、福島正則の屋敷へ同僚の黒田長政から使者がやって来ます。その使者の名は母里太兵衛。当世一の酒呑みとして知られていた太兵衛に、正則は戯れに呑み比べ勝負を仕掛けます。

 

太兵衛ははじめ戸惑ったものの…ここで降りては男がすたると、その勝負受けて立ちますが、ここでひとつ条件を出します。

 

それが、この呑み比べ勝負に勝ったら、正則が秘蔵しているという名槍「日本号」を頂くというもの。

 

お互いに一杯、また一杯と盃を空けること数十。ついに正則は飲み潰れ意識を失ってしまいます。それを見た太兵衛は、傍らに立て掛けてあった「日本号」を持ち帰り、平然と黒田屋敷へと帰還したといいます。

 

この逸話は、黒田家の本拠地、九州福岡で人気となり、アッパレ黒田武士!という意味で「黒田節」という民謡となって現在まで伝わっています。

 

かつて天下人の城下町として、全国の大名屋敷がひしめきあっていた伏見。戦国武将たちの息吹きが今も至るところに残されているような気分にさせてくれますね。

 

御香宮神社』へのアクセス/駐車場

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御香宮神社』は、酒蔵の町・伏見から近いところに鎮座しています。周辺にはたくさんの路線が走っているため、鉄道でのアクセスは良好です。

 

最も近いのが近鉄京都線の「桃山御陵前駅」で、こちらからでしたら徒歩2.3分で到着します。また、京阪本線の「伏見桃山駅」からでも徒歩5分ほどです。また、JR奈良線の「桃山駅」からも徒歩圏内ですが、こちらは少し離れているため、徒歩7.8分ほどかかります。


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お車の場合は、京都駅からおよほ20分ほど。奈良市内へ向かう国道24号線を南へ走らせると到着です。国道沿いに駐車場の案内が出ています。なお境内には参拝社用駐車場がありますのでそちらをご利用ください。

 

まとめ

いかがでしたか?伏見の守護神でもある『御香宮神社』!伏見観光というと、どうしても酒蔵の集まるエリアにばかり目が向いてしまいますが…ここ『御香宮神社』も素晴らしいスポットです。伏見へお立ち寄りの際は、ぜひこちらの神社へもお参りください!

 

【年末年始京都旅行記】5日目。この日はとある旅行系ブロガーさんと落ち合い、伏見の名所をいくつか巡る予定です。この後は…なかなか人の訪れないスポットをご紹介します。次回もお楽しみに!

 

御香宮神社』の基本情報

アクセス

京阪本線 伏見桃山駅より徒歩

近鉄京都線 桃山御陵前駅より徒歩

JR奈良線 桃山駅より徒歩

京都駅より車で20分

 

参拝時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

参拝無料

 

駐車場

参拝者用駐車場あり

 

アドレス

京都府京都市伏見区御香宮門前町174

075-611-0559