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【京都】祇園祭の発祥は八坂神社じゃない!?『元祇園 椰神社』からはじまった?

祇園祭発祥の地はここ!『元祇園 椰神社』へ参拝!

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京都府京都市四条大宮から徒歩圏内にある『元祇園 椰神社』をご紹介します。ここはなんと、京都最大の祭である「祇園祭」発祥の地とか!どんな神社なんでしょうか?実際に参拝して参りましたのでレポートしますね!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

旅人サイファ

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こちらは【年末年始京都旅行記】連載からの記事をお届けしています。

 

『元祇園 椰神社』の歴史

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『元祇園 椰神社』は四条大宮からほど近く、壬生の四条通に面したところにひっそりと鎮座している小さな神社です。

 

あまり知られていないのですが、京都最大お祭りである「祇園祭」の発祥の地が、実はこの『元祇園 椰神社』なのです!

 

椰神社(元祇園社)
素戔男尊(スサノオ)を主神とし、伊弉冉尊(イザナミ)、誉田別尊(応神天皇)などを配祀する。

社伝によれば貞観十一(869)年、京の都に疫病が流行したとき、牛頭天王(これもスサノオ)の神霊を播磨国広峰(現在の兵庫県姫路市)から勧請して鎮疫祭を行ったりこの時その御輿を椰の林中に置いて祀ったことがこの神社の始まりであるという。

 

後に神霊を八坂(今の八坂神社)に遷祀したとき、当地の住民は花を飾った風流傘を立て、鉾を振り、音楽を奏して御輿を八坂に送った。これが後の「祇園会(祇園祭)」の起源と伝えられる。また、当社は八坂神社の古址にあたり、元祇園社と呼ばれる。

 

境内の隼神社は、タケミカヅチ、フツヌシを祀り、「延喜式神明帳」にも載る大社であり、大正七(1918)年にこの地に移されたり椰神社とともに厄除け、疫病払いの神である。

貞観十一(869)年、京都には疫病が流行っていました。その疫病を鎮めるために招かれたのが…現在「八坂神社」に祀られている「牛頭天王」なのです!播磨国飾磨の広峰神社から招かれた「牛頭天王」の神霊は、かつて椰の林が繁っていたこの地に安置され、お社が造営されました。それがここ『元祇園 椰神社』の由来となっています。

 

貞観十八(876)年に『椰神社』の地から、現在の祇園「八坂神社」へと神霊が移されます。その際に、壬生の住民が花を飾った風流傘で送り出したのが、現在まで続く「祇園祭」のはじまりとされているのです。

 

『元祇園 椰神社』へのアクセス/駐車場

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『元祇園 椰神社』へは、嵐電四条大宮駅もしくは阪急京都線の大宮駅から徒歩でアクセスできます。駅からは四条通に沿って西へ向かうこと10分ほどで到着します。小さな神社ですが、通り沿いに鳥居が建てられていますのですぐに分かるはずです。

 

お車の場合は京都駅からおよそ20分。観光シーズンは渋滞することもありますのでお気をつけください。京都市外からお越しの際は、名神高速道路の京都南ICより25分ほどで到着します。ただし境内に駐車場はありませんので、周辺コインパーキングをご利用ください。

 

『元祇園 椰神社』の見どころ

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『元祇園 椰神社』は小ぢんまりとした可愛らしい神社です。東側の鳥居をくぐると、正面にお社が2つ並んでいます。左側が『元祇園 椰神社』、そして右側は『隼神社』です。まずは『元祇園 椰神社』へ参拝しますね。

 

ここ『元祇園 椰神社』の御祭神は以下の通り

 

このうち主祭神は「牛頭天王」こと素戔男尊(スサノオノミコト)です。釈迦の生誕地である祇園精舎の守護神として考えられており、その異形は人々を恐れさせたとも言います。


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牛頭天王(イメージ)

牛頭天王は、7歳にして身長が7尺5寸(227cm)あり、3尺の(90cm)牛の頭をもち、また、3尺(90cm)の赤い角もあった。

牛頭天王は、祇園信仰の神様として京都東山祇園に鎮座し、その信仰の本拠地となりました。全国の祇園社や天王社の総本山とも言えるのが「八坂神社」で、その前身がここ『元祇園 椰神社』なのです。ちなみに牛頭天王は疫病退散の御利益があると信じられています。

 

長引くコロナ禍を受けて、京都の夏の風物詩である「祇園祭」は2020年、2021年と中止に追い込まれてしまいました。ようやく2022年には開催されたものの…そもそも「祇園祭」は疫病退散を願って開催されるお祭りです。それがコロナ禍によって中止されるとは本末転倒も甚だしいところですよね。


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なお、ここ『元祇園 椰神社』の境内には、その名の通り「椰の木」がたくさん植えられています。かつてはもっとたくさんの椰の木に囲まれていたんでしょうね。


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ちなみに、椰の実はお守り代わりに授かることもできます。こんなに大きな実がなるんですね!この実は油脂が多く含まれており、油代わりに燃料としても使われていたようです。

 

椰の葉は力強い常緑樹で、紅葉することはありません。繊維が強く、縦方向に引っ張っても裂けないことから、「縁結びの木」とされているようですね!古くは鏡の裏に入れれば会いたい人に会えるという俗信もあったようで、現代では結婚式場の装飾等に用いることもあるそうです!

 

式内社『隼神社』も境内に並んでいます

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境内にはもうひとつ『隼神社』の社殿も並んで建っています。こちらも由緒正しい神社で、なんと平安時代に編纂された神社一覧である「延喜式神名帳」にも記載されているほど!

 

こちらは国譲り神話で活躍した

タケミカヅチノミコト

・フツヌシノミコト

をお祀りしています。国譲りに抵抗した、出雲系の神を屈服させた武神で、関東の鹿島神宮香取神宮でお祀りされている神様ですね。

 

さて!はじまりました【年末年始京都旅行記】も3日目!朝の散歩を終えて、この日は清水寺など東山を散策しました。次回は日本最強の縁切りスポットをご紹介します!お楽しみに!

 

『元祇園 椰神社』の基本情報

アクセス

嵐電 四条大宮駅より徒歩10分

阪急京都線 大宮駅より徒歩10分

京都駅より車で20分

 

参拝時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

参拝無料

 

駐車場

なし

周辺コインパーキング利用

 

アドレス

京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2

075-841-4069