日本の滝100選のひとつ!宮崎県都城『関之尾滝』は九州屈指の名瀑布!
「関之尾滝」は、大淀川の支流・庄内川にある「日本の滝100選」にも選ばれた名瀑です!
筆者紹介
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『関之尾滝』とは?
鹿児島県と宮崎県の県境近くを流れる庄内川。霧島連山から流れるこの川が、途切れた台地に沿ってガクン!と落ちるところにあるのが、『関之尾滝』です。
幅およそ40m落差18mにも及ぶ大滝で、都城市を代表する景勝地となっています。
『関之尾滝』は、約34万年前に加久藤カルデラで起きた巨大噴火の時に噴出した加久藤火砕流堆積物にかかっている滝です。高さ18m幅40mの規模を誇り、1990年には「日本の滝100選」に選ばれています。
鹿児島県や宮崎県は、実は大きな滝が多い地域で、ここ『関之尾滝』だけでなく、加治木の「龍門滝」や大口の「曽木の滝」など、迫力のある滝がたくさんあります。中でもここ『関之尾滝』はド迫力!目の前にかかる吊り橋からの迫力は圧巻です。
『関之尾滝』へのアクセス/駐車場
『関之尾滝』は、都城の市街地から北西におよそ10kmほど離れた、鹿児島県との県境付近に位置しています。あまりアクセスは良くありませんので、行かれる際はお車(レンタカー)のご利用がおすすめです。
都城の市街地や、宮崎自動車道の都城ICからは、車でおよそ20分ほど。周辺は公園になっており、無料駐車場が点在しています。公園入口からは、坂を下ることおよそ5分ほどで迫力のある滝を見学できるスポットへたどり着きます。
公共交通機関ご利用の場合は、JR都城駅から、霧島神宮行きの高崎観光バスに乗車、およそ40分で「関之尾滝バス停」に到着します。
『関之尾滝』の見どころ!
『関之尾滝』の入口から滝の見える展望台まではおよそ5分の下り坂を歩かねばなりません。傍らにスロープも付いていますが、かなりの勾配ですので充分ご注意ください。
坂を下りはじめると…もうすぐ近くに滝の轟音が聞こえてくるはずです。滝までは遊歩道が付けられており、気持ちの良い森林浴をしながら歩くことができます。
遊歩道を進み、右手に小さなお社が見えてきたら…展望台はすぐそこ!この展望台からは、『関之尾滝』を一望できる素晴らしいスポットになっています!眼下に豪快な『関之尾滝』と吊り橋が良く見えます!
※2024年6月まで、公園の改修工事が行われています。滝見台展望台を含めて、一部分施設が立ち入り禁止にされている場合がございますので、お越しの際は現地の最新情報をご確認ください。
実は、ここ『関之尾滝』には悲しい伝説が残されています。
悲哀伝説
今から約650年前、都城島津家初代領主の北郷資忠(ほんごうすけただ)が、この地を訪れ月見の宴を開いた際、その酌をしていたお雪さんは緊張のあまり酒をこぼしてしまいました。そのことを恥じたお雪さんは、朱塗りの盃を胸に抱いて滝壺に身を投げてしまいました。お雪さんはそのまま帰らぬ人となりました。
お雪さんの恋人であった経幸(つねゆき)は、その死を悼み、滝のそばで名を呼び続け、槍の穂先で岩盤に一句の歌を刻んだ後消息不明になってしまいます。お雪さんを求める経幸の想いに応えるように、名月の晩になると朱塗りの盃が滝壺に浮かび上がる…と言われています。
今も滝のそばの岩肌にはその刻まれた歌を見ることができるほか、お雪さんの冥福を祈り、毎年7月の最終土曜に「お雪さんの盃流し」が開催されています。
なんと悲しや…。これだけの大滝に身を投げては、助かることは難しいでしょう。ここ『関之尾滝』は、そんな悲劇の場でもあるのです。
ギリギリまで近寄って見ると…その迫力は度合いを増します。飛び散る水しぶきで髪の毛も濡れてしまうほど!しかしこの水しぶきのお陰で、日の光の方向によっては虹が見えることもあるとか!もしも虹がかかっていたらラッキーですね!いいことあるかも!?
いかがでしたか?宮崎県都城を代表する景勝地『関之尾滝』!間近で見ると迫力がスゴいので、ぜひ一度訪れてみてください!さて筆者は、この後、都城市街地へ向かいました。【秋の南九州旅行記】、次回は都城の守護神ともされる神社へ向かいます。お楽しみに!
『関之尾滝』の基本情報
アクセス
都城駅より高崎観光バスにて40分
営業時間
24時間立ち入り自由
定休日
年中無休
入場料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
宮崎県都城市関之尾町6843-20