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【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム 最終話 第48話 この国の成り立ちを根こそぎ変える戦乱が目の前に迫っている

こんばんは!旅人サイファです!

本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラムをお届けします。

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え!え!えぇええ!?

 

最終回、初っ端からドびっくり!まさかの次回作「どうする家康」の主役・松本潤登場とは!

 

実は、彼が演じる徳川家康は、今作『鎌倉殿の13人』の原典ともなっている歴史書吾妻鏡」を愛読していたと伝わっています。過去を学ぶことを尊しとしていた家康は、鎌倉幕府成立の歴史を事細かに学び、後の徳川政権樹立に活かしたとされています。関東を拠点として安定した武家政権を打ち立てた家康の政治の礎は、源頼朝そして北条義時の行った政治を教科書として産み出されたものかもしれません。

 

さて…今回で『鎌倉殿の13人』は最終回を迎えました。まさか、こんな形で13人のタイトル回収されることになるとは!そして…まさか、二人三脚で鎌倉政権を守り続けた政子による消極的な殺人(未必の故意)によって命を奪われることになるとは!全く予想できないフィナーレでした。

 

最終回の前半で描かれた承久の乱は、日本史上で初めての武士と天皇(朝廷)の直接対決でした。

 

北条政子の演説によって勢いを得た鎌倉武士は、天皇の威光を恐れることなく、京都へ向かって進軍します。そして、一気に京へ攻めのぼると、誰も予想しなかった判決を朝廷に突きつけるのです。

 

後鳥羽上皇隠岐に配流

土御門上皇は自主的に土佐で謹慎

順徳上皇佐渡へ配流

仲恭天皇は廃位

 

まさか…歴代上皇までをも島流しの刑に処するとは!これは前代未聞の処置でした。(ちなみに筆者は、隠岐の後鳥羽陵や佐渡の順徳陵にも行っていますが、その周囲の寂しさに心を打たれた記憶があります)

 

この「承久の乱」は、これまで鎌倉政権と京都朝廷の二頭政治が行われていた世の中を、武士による政治に一元化したという大きな側面があります。この「承久の乱」と、戦後ほ上皇らに対する果断な処置のおかげで、武士による一元的な政治が実現したのです。これがなければ…後の世の足利尊氏による「室町幕府」も、徳川家康による「江戸幕府」も、成立しなかったことでしょう。平清盛らの時代から続いた、武士と朝廷の権力闘争は…この承久の乱で最終的に決着がついたのです。

 

晩年、体調を崩していた義時には、最後にやるべきことがありました。それは、承久の乱後の朝廷で勢いを盛り返している後鳥羽上皇一派の勢力を削ぐことでした。

 

ただでさえ、承久の乱後の果断な采配で悪名を冠せられていた義時。彼は、さらに後鳥羽上皇派を一掃することで、武士の世の安定を図ろうとしますが、一部には「やりすぎ」との声も高かったのです。

 

義時は、ここで敢えて自分に汚名を着せることで、後の世を差配する嫡男・泰時の負担を減らそうとしていたのでしょう。

 

しかし、間近でそれを見ていた政子によって、その策略は阻止されます。政子は、義時に処方されていた薬を捨てるという暴挙を持って…義時に引導を渡したのです。政子による義時殺害ともいえる処置でした。

 

「これ以上はもういいの」「あとは賢い太郎(泰時)に任せましょう」

 

頼朝亡きあと、鎌倉政権を支え続けていたキーパーソンである義時と政子。思い返してみれば…このふたりこそがこの物語の主人公でした。

 

義時と政子のふたりがいなければ、北条が武士の世を支えることにならなかった。奇しくも第一話で、ふたりの兄である北条宗時が語った理想郷、「西のヤツらに良いようにされない、武士の世を作る。その頂点に北条が立つ!」その言葉を実現したのが、義時と政子のふたりでした。

 

義時と政子。どちらかが欠けていても、北条による天下はあり得ませんでした。この物語は…義時と政子のふたりで終わらせなければ…ならなかったのです。

 

最後に、タイトル回収。

  1. 梶原景時
  2. 阿野全成
  3. 比企能員
  4. 仁田忠平
  5. 源頼家
  6. 畠山重忠
  7. 稲毛重成
  8. 平賀朝雅
  9. 和田義盛
  10. 源仲章
  11. 源実朝
  12. 公暁
  13. 阿野時元

頼朝が鎌倉幕府を開いた後に、政権内の権力闘争に破れ命を落としていった人々です。彼らは総勢13人。ちょっと無理のあるこじつけか?とも思える人も数人入っていますが…彼らのような犠牲があったからこそ、北条一強の安定した武家政権が樹立したのです。

 

うっかりと、その13人の中に頼家を入れてしまったことが、義時の命運を絶つ政子の決断へと至らせました。

 

まさかこんなラストを持ってくるとは…全く予想できませんでした!三谷幸喜…!やるな!

 

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