兵庫県の第2都市はどこ！？
全国には47の都道府県が置かれています。その47の都道府県内には、行政の中枢として機能する県庁所在地が置かれていますよね。
そのうち、ほとんどの県では、県内で人口最多の都市に県庁が置かれています。
そんな県庁所在地や最大都市(人口最多都市)は比較的有名ですが、それらに次ぐ第2の都市は？と問われると戸惑う方も多いのではないでしょうか？そう！その県の「第2の都市」って意外と知られていないのです。
そんな、都道府県内の第2の都市に焦点をあてた連載がこの【都道府県No.2物語】！人口ランキングデータを基に、今回は『兵庫県』の第2都市を探っていきます！
こんにちは！全国各地を旅行して、その土地土地のことを考えている旅人サイファです。毎週月曜日は毎回ひとつの県を取り上げた～都道府県No.2物語～をお送りしています。
兵庫県第2の都市はここ！
兵庫県は、最大都市である「神戸市」を有する県です。神戸市は人口150万人を越える全国屈指の大都市です。では？そんな神戸市に次ぐ、県内第2の都市はどこだか分かりますか？
兵庫県の歴史
兵庫県の歴史は、国際貿易港・神戸の発展と共にあります。
元々、現在の神戸市周辺は大阪市などと同じ「摂津国」に属していたエリアです。明治維新後、大阪府と切り離されて兵庫県が建てられます。設立当初の県域は、神戸港を中心とした小さなものでした。この当時の県は、あくまでも神戸港周辺の幕府領を管轄するものに過ぎませんでした。
明治4年に廃藩置県が行われると、阪神間の旧摂津国西部の5郡にまで領域が広がります。しかしこの時点では、現在の兵庫県の1/8程度の面積しかありませんでした。
兵庫県にとって大きな転機となったのは明治9年のことでした。当時、各県の統廃合を進めていた明治政府の重鎮・大久保利通から、「開港場である兵庫県の力を充実させるよう考えよ」と指示を受けた官僚は、ウルトラCの策を考え出します。
それは、当時の小さな兵庫県に…
を全て吸収合併させるという、ある種、破天荒な策でした。
こうして、他に類を見ない(旧国丸々3つ+4つが一部)大国「兵庫県」が誕生するのです！また、日本海と太平洋(瀬戸内海)両方に面しているのも、海峡部の県を除いては兵庫県だけです！
兵庫県の県庁所在地
兵庫県の県庁は、ご存じ「神戸市」に置かれています。神戸市は、人口150万人超の政令指定都市として、兵庫県のみならず全国でも屈指の大都市として君臨しています。
神戸市は港町らしく、現代でも異国情緒溢れる町並みと、モダンなビル群が同居する魅力的な町を形成しています。
第2都市候補
・尼崎市
大阪府との県境にあるのが「尼崎市」です。阪神工業地帯の中核で、町工場が集まっている地域です。市外局番が大阪市と同じ「06」のため、大阪府と勘違いされている方も多いとか？
・姫路市
県西部の中心で旧播磨国最大の城下町がここ『姫路市』です。世界遺産姫路城がシンボル！兵庫県に吸収される前に建てられていた「飾磨県」の県庁所在地でもありました。
・明石市
淡路島の対岸に位置する港町で、東経135°が通る日本標準時の町でもあります。市内中心部の魚棚商店街が賑やかで、特産のタイやタコが名物！
・豊岡市
旧但馬国の中心地がここ「豊岡市」！近年は城崎温泉や城下町・出石を合併し、県内最大の面積を誇る市となっています。シンボルはコウノトリ。こちらも姫路市と同じく、兵庫県に吸収される前に存在していた「豊岡県」の県庁所在地でした。
人口ランキング推移
こちらは1980～2010年の間の兵庫県内人口ランキング推移です。40年間、県内トップは「神戸市」で決まりですね。2位以下を圧倒的に突き放しての首位をキープしています。
1990年までは2位は大阪府との県境の町「尼崎市」が占めていました。しかし2000年を境に県西部、播磨地域の中心地「姫路市」が台頭！人口も50万人を超える都市へと成長しています。一方の「尼崎市」は、2000年に3位、2010年には4位にまで後退しています。
尼崎市をかわして第3位に上がったのがお隣「西宮市」！そして第5位は一貫して「明石市」がキープしていますね。
最新！兵庫県第2都市はここ！
それでは！2021年10月の人口ランキングから最新の兵庫県内人口データを見てみましょう！
第1位 神戸市 151.7万人(全国7位)
第2位 姫路市 52.7万人(同32位)
第3位 西宮市 48.4万人(同39位)
第4位 尼崎市 45.7万人(同44位)
第5位 明石市 30.3万人(同83位)
最新データでも、兵庫県内第2位は「姫路市」が死守しています。
姫路市は、旧播磨国の中心都市で、世界遺産・姫路城がその象徴になっています。人口も50万人を超えており、下手な県庁所在地を凌駕する規模の都市にまで成長しています。仮に播磨地域が兵庫県から独立しても、姫路市を中心として充分やっていけるでしょう！
