こんばんは!旅人サイファです!
本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラムをお届けします。
雪降りしきる鶴岡八幡宮で実朝惨殺という悲劇が起きたことで、鎌倉は将軍不在という緊急事態に陥りました。
こうして、次代の征夷大将軍の座をめぐって…北条義時と後鳥羽上皇の化かしあいが始まるのです。
そんな中、頼朝の甥であった阿野時元に謀反の疑いがかけられます。時元は、頼朝の弟・阿野全成と義時の妹・実依との子。その謀反が発覚したことで…時元は死罪に、そしてその母実依すらも捕えられてしまうのです。
それもこれも、実朝亡きあとの次代将軍が決まらず空位であったことが原因です。
鎌倉首脳陣は、一刻も早く京都から然るべき人材を将軍として派遣してもらうことを願いますが、朝廷もまたさるもの。鎌倉の思い通りにさせてたまるかと…まさに遠隔地での化かしあいが始まるのです。
結局、鎌倉殿の座は、実朝暗殺事件から半年も空位のまま。そしてようやく派遣されてきたのは…わずか2歳の藤原頼経(三寅)でした。
しかし、彼は所詮まだ2歳の幼子です。政務など取れるはずがありません。誰かが代わりに政務を取り、鎌倉政権を維持しなければなりませんでした。
この時…覚悟を決めて立ち上がったのが、北条政子でした。
彼女は、頼朝の妻として、また頼家、実朝の母として、彼らの政治を引き継ぐ任務を自らに課したのです。女性でありながら、責任ある立場に着くのは、当時異例中の異例でした。
こうして誕生したのが、『尼将軍・政子』です。四代目鎌倉殿である三寅を抱き、女ながらに政治の表舞台に躍り出たのです。これには、独善的な行動が目立つ執権・北条義時への牽制の意味もあったことでしょう。
この、四代目鎌倉殿・藤原頼経と尼将軍・北条政子の時代に…日本史上でも特筆すべき内乱が起こります。
それこそが『承久の乱』。
天皇・朝廷VS鎌倉政権の全面対決が起きるのです。
これまで、天皇家内のでの身内同士の争いは過去何度も起きています。しかし…本来臣下のはずの武士が天皇家そのものと争った戦争は、過去ありませんでした。そしてこの後も、直接対決が起きたのはわずか2回ほどにすぎません。
源頼朝が起こした武士政権の力を決定づける、革命の総仕上げともいえる戦いが…間も無く始まります。
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