南信州伊那のB級グルメ!「ソースローメン」が美味しい!
極太の麺が食欲をそそる!長野県伊那を中心に食べられている「ソースローメン」!焼きそばとは違う!風味抜群の炒めそば!
こんにちは!本業の傍ら、全国47都道府県を駆け巡っている旅行プランナー/ブロガーの「旅人サイファ」です。こちらは【夏休み山梨長野温泉旅行記】から、7月に訪れた旅行記をお届けしています。素敵な温泉とグルメの旅!ぜひお楽しみください!
長野県南部、諏訪湖から流れ出す天竜川に沿って広がるのが、伊那谷と呼ばれるエリアです。
この伊那谷エリアは、東に南アルプス、西に中央アルプスと、日本有数の山岳に挟まれた、南北に細長い盆地。北から辰野町、伊那市、駒ヶ根市、松川町、飯田市…と連なる、長野県の中でも一種独立した文化圏を形成している地域です。
この伊那谷の名物グルメとなっているのが…これ!「ソースローメン」という焼きそばに似た食べ物なんです。
ローメンの歴史
この「ソースローメン」の誕生は1955年。伊那市の中華料理店『萬里』というお店が発祥と言われています。
店主の伊藤和弌(いとうわいち)氏が、仕入れた麺を長期保存することが難しいがために試行錯誤のうえ考案したのが、麺を蒸して日持ちさせる方法でした。戦後すぐの時代、冷蔵庫が普及していなかったために、料理人はみな、様々な知恵を絞ったんでしょうね。
伊藤氏は、蒸した麺に、当時伊那谷で盛んだった羊毛のために飼育されていた羊肉を使うことを考案します。塩漬けした羊肉と、伊那でよく収穫されたキャベツを麺と絡めて炒めることで作られたのが「チャーローメン」でした。(いつの日かチャーが取れローメンに)
伊藤氏の店舗『萬里』で提供したところ、食事としても酒のおつまみとしても大好評を博し、人気の献立として定着しました。
伊藤氏は、地域発展を念頭に「ローメン」という名称を自由に使用することを許可していたため、この「ローメン」は周辺のお店に広がり、やがては一般家庭や学校給食にも出される、伊那のソウルフードともなったのです!
現在ら伊那市の『萬里本店』近くには、「ローメン発祥の地」として記念碑も建てられているそうです!
近年、観光集客のために新たな名物を作ろうと、各地躍起になって取り組んでいますが…こういう、歴史と伝統のある、地域に根差したグルメこそ「ご当地グルメ」と言えますよね!現在は、全国のB級グルメグランプリでも常連になっています。
ローメンってどんな料理?
この「ソースローメン」、簡単にいうと、蒸した中華麺に羊肉と野菜を加えて炒めたもので、伊那谷地域ではかなりポピュラーな食べ物になっているようですね!今回は、中央自動車道の『駒ケ岳サービスエリア』にて、この「ソースローメン」をいただきました。
『ソースローメン』を実食!
今回いただいた『ソースローメン』は、店外の軽食コーナーで作りたてのものをいただきました。
一見普通の焼きそばに見えますが…全くの別物!まず食感が違います!蒸してある麺を炒めたせいか、もっちりとしていて太麺ならではの噛みごたえ!なかなかボリュームを感じます。
こちらの品は、しっかり羊肉を使っているようで、北海道のジンギスカンを食べているかのような羊肉らしい香りが口に広がります。臭みはほとんどありませんので、羊肉苦手な方でも食べやすい品になっていますね!子供たちも「ん?なんか焼きそばと違う!」と言いながらもしっかり完食していましたよー!
次は、元祖のお店『萬里』へも行ってみたいですね!今回は、南信州伊那谷の誇る名物グルメ『ソースローメン』のご紹介でした!気軽に食べやすい一品ですので、ぜひ一度ご賞味あれ!
筆者一行は、このまま高速道路を走ってさらに南、飯田市方面に向かいました。この日の目的地は昼神温泉郷!そして日本一の星空を楽しむこと!…なんですが、空は今にも泣き出しそう!はてさて!星空鑑賞はどうなるか?次回もお楽しみに!
駒ケ岳サービスエリア(中央自動車道下り)
アクセス
中央自動車道下り
駒ヶ根ICより5分
駒ケ岳スマートICよりすぐ
営業時間
フードコート 24時間営業
レストラン 11:00-21:00
定休日
年中無休
駐車場
無料
アドレス
長野県駒ヶ根市赤穂南割15-20
0265-83-8021