柳川藩主・立花家の別邸として建てられた邸宅と九州随一の日本庭園が魅力!
いや…何とも素晴らしい。福岡県柳川。水の都としても知られるこの町は、名将・立花宗茂が治めた城下町でもあります。
この柳川の町の片隅に…その立花家の殿様が作り上げた日本庭園と大邸宅が残されています。それがここ柳川藩主立花邸『御花』です!
柳川藩主立花邸『御花』は、以下の様々な施設が複合されています。
・立花家資料館
・立花邸(藩主別邸)
・松濤園(日本庭園)
・集景亭ダイニング(レストラン)
・集景亭(料亭)
・松濤館(宿泊施設)
・お花小路(ショップ)
こんにちは!この記事は、全国47都道府県を駆け巡っている旅行プランナー/旅行ブロガーの「旅人サイファ」が執筆しています。こちらは6月に訪れた九州旅行の記録を【西九州ドライブ旅行記】としてまとめた記事をお届けしています。
『御花』へのアクセス/駐車場
柳川藩主立花邸『御花』は現在、資料館、宿泊施設、料亭、レストランが入った複合施設になっています。ここは柳川観光の目玉!柳川の代名詞とも言える川下りの終点にもなっており、柳川へ来る観光客のほとんどが、こちらに立ち寄ると言われています。
『御花』へのアクセスは、その川下りの船に乗ってが一番のおすすめです。川下りは、柳川駅のすぐ近くや、市内のもうひとつの見どころ「三柱神社」の近くからも出ていますので、ゆっくりと柳川の町を楽しめるのなら絶対に外せません!
お急ぎの場合は、西鉄柳川駅から路線バスかタクシーを利用する形になります。バスでしたらおよそ20分、タクシーでしたら10分ほどの距離です。
お車でのアクセスの場合は、施設内に駐車場は併設していませんので、周辺のコインパーキングか民間駐車場をご利用ください。九州縦貫自動車道の「みやま柳川IC」より25分ほどです。
『御花』の見どころ① 立花家史料館
『御花』の表玄関は見事な洋館スタイルになっています。まずは敷地内に入って、すぐのところにある「立花家資料館」へ向かいましょう。
「立花家資料館」の概要
立花家資料館は江戸時代を通じて柳川を治めた大名、立花家に伝来する美術工芸品を収蔵しています。
昭和26年に「御花歴史資料館」が発足し、柳川藩主立花邸「御花」の邸内において、大名道具の展示公開を始め、平成6年には貴重な文化財を展示するのにより適した施設として、新たに「御花資料館」が開館、平成23年に「立花家資料館」と名称を変更しました。
こちら「立花家資料館」は、江戸時代に柳川藩主として、さらに明治時代に伯爵家となった立花家の美術工芸品を収蔵しています。こちらは、なんとあの立花宗茂所用の兜!間近で見られて大興奮!
こちらで収蔵している、国宝1点、重要文化財1点を含む約5000点の美術工芸品は、400年以上の長い時間を、連綿として受け継がれてきた貴重な歴史資料です。
収蔵品の中には藩祖・立花宗茂が着用したとされる兜や鎧一式、その他歴代藩主所用の刀剣などがずらり!さらに、岳父・立花道雪が雷神を切り付けたという伝説が残る名刀「雷切」までも展示されることがあるとか!!歴史ファンは必見ですよ!
『御花』の見どころ② 立花邸/御花
柳川藩主立花邸御花は、1738年、柳川藩5代藩主、立花貞俶が家族と過ごし政務の疲れを癒すための場所として、この地に屋敷を設けたことが始まりです。
現在残っている大広間や西洋館などは、1910年に14代立花寛治によって建てられた建物です。
現在、約7000坪の敷地全体が国の名勝にしていされています。
『御花』の本館とも言える立花邸は、洋館である「西洋館」と和館である「松濤館」が見事に組み合わされて作られています。
「西洋館」は、本物の貴族である立花伯爵一家が生活していたスペースです。2階には、西洋式の広間が作られており、当時の最新技術である、窓ガラスや電球照明などがふんだんに使われていました。
このスペースは、現在結婚式場として使われることもあるそうです。こんな格式高い場所で結婚式を挙げられるなんて…!生涯の誉れでしょうね!
設置されている家具などは、100年以上前のものもあるとか!館内の暖炉も現役のようです。
洋館と和館を繋ぐ渡り廊下部分に展示されているのが、柳川地方に古くから伝わる雛飾り「さげもん」です。
いわゆる吊るし雛飾りのひとつで、天井から部屋いっぱいに色鮮やかな鞠や縁起物がさげられ、子供の健やかな成長と一生の幸せを祈って飾られています。
そして…『御花』最大の見どころがこのお部屋「大広間」です!旧大名家にふさわしい格式を備えた堂々たる広間から見る庭園が絶景なのです!
『御花』の身どころ③ 立花氏庭園「松濤園」
先ほどの大広間から縁側に出るとこの景色!この日本庭園は「松濤園」と呼ばれ、明治時代に整えられた九州でも屈指の名庭園です。
国指定名勝 立花氏庭園
柳川藩主立花邸『御花』の歴史は、元文3年、柳川藩5代藩主・立花貞俶が、家族と寛ぐために柳川城西南に造営した「御花畠」屋敷にはじまります。
以降、歴代の藩主が住まいとした「御花畠」に、明治時代をむかえて伯爵となった14代当主・立花寛治が、新たに邸宅と庭園を造営します。
明治43年に完成した、洋館と和館が並び立つ伯爵邸と常緑の松が美しい「松濤園」は、当時の姿を留め、今も「御花」と呼ばれています。
こちら「松濤園」は、中央に作られた池を中心に、周囲に多数のクロマツ、庭石や石灯籠を配した華やかなお庭になっています。
最大の見どころがここ!大広間の襖越しに眺める額縁庭園の見事なこと!池の向こう側も、高い木々で視界を遮られているため、ひとつの異世界がこの庭で完成しています。
『御花』の見どころ④ レストラン&お土産売店
館内には、特別な日に使用できる料亭がありますが、一般の人々には敷居が高いのが正直なところです。カジュアルに利用するなら、館内のレストランへどうぞ!
館内のレストラン「集景亭ダイニング」では、柳川を代表するグルメ「うなぎのせいろ蒸し」を頂くことができます。
うなぎが苦手な方は「牛肉のせいろ蒸し」もありますので、こちらもどうぞ!なお、せいろ蒸し料理は提供まで時間がかかるため、始めにレストランでオーダーしてから館内見学に向かうことをおすすめします。
また「立花家資料館」と並んで建っているのが、お土産店兼ミュージアムショップである「お花小路」です。こちらでは、立花家関連のグッズや、柳川のお土産を多数取り扱っています!
中でも筆者イチオシが…これ!「おはなのうなむすび(540円)」!館内レストランである、「集景亭ダイニング」でも人気のうなぎを使用したおにぎり!
この日のランチはこのおにぎりにしましたが、これがまた美味でした!しっかり肉厚のうなぎが1切れ。しっかりタレのまぶされたご飯と合わさって食べごたえ抜群!ショップで温めてもらえますので、すぐに食べたい方はぜひ!
なお…ここ『御花』には、一般見学客は入れない空間があります。それが「松濤館の宿泊棟」!
普段は立ち入ることができない「松濤館」の内部や、朝焼けや夕焼けの庭園鑑賞など、特別な時間を楽しむことができるんです!柳川にお越しの際は…ぜひここ『御花』に宿泊しちゃいましょうー!
福岡県柳川。水郷の美しい風景と、歴史文化が残る素晴らしい町です。ぜひ、柳川藩主立花邸『御花』で、名将・立花宗茂が作り上げた格式高い文化財をお楽しみください!
【西九州ドライブ旅行記】3日目。この日はお庭めぐりをメインとした行程にしました。柳川を出て長崎空港へ向かう途中、どうしても行きたかったスポットへ立ち寄りました。こちらのお庭も…絶景でしたよ!次回もお楽しみに!
柳川藩主立花邸 御花
アクセス
西鉄柳川駅よりタクシー10分
九州縦貫自動車道 みやま柳川ICより25分
営業時間
10:00-16:00
定休日
不定休
入館料金
一般 1000円
高校生 500円
小中学生 400円
駐車場
なし
周辺民間駐車場利用
アドレス
福岡県柳川市新外町1
0944-77-7888
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