知る人ぞ知る!壮大なスケールの絶景庭園が佐賀県武雄市に!『御船山楽園』が圧巻!
言葉を失いました…。まさかこれほどまで美しいとは!佐賀県武雄市の中心部からほど近く、『御船山楽園』の壮大なスケールを持った庭園は圧倒的でした!
こんにちは!この記事は、全国47都道府県を駆け巡っている旅行プランナー/旅行ブロガーの「旅人サイファ」が執筆しています。こちらは6月に訪れた九州旅行の記録を【西九州ドライブ旅行記】としてまとめた記事をお届けしています。今回でシリーズ最終回です。
『御船山楽園』へのアクセス/駐車場
『御船山楽園』は、佐賀県武雄市、武雄温泉で知られる町の片隅に位置しています。
最寄り駅はJR長崎本線の「武雄温泉駅」、ちょうど開通したばかりの西九州新幹線の乗換駅にもなっていますね。
『御船山楽園』の歴史
『御船山楽園』は、江戸時代後期に、この地の領主鍋島茂義公が3年の歳月をかけて完成させた、約15万坪の回遊式庭園です。
この庭園を作り上げた鍋島茂義公は、佐賀鍋島藩の重臣で、ここ武雄の地を治めていた人物です。
ときに戦国時代。武雄では、12世紀頃に関東から移り住んだ後藤氏が猛威をふるっていました。その後、江戸時代初期に肥前国(現在の佐賀地方)の実権が龍造寺氏から鍋島氏に移行した際、後藤氏はその家臣となり、鍋島に改姓。「親類同格」の重臣として鍋島本家に仕える一方、佐賀藩武雄領の自治を行いました。
武雄鍋島家で最も知られるのが、第28代武雄領主の鍋島茂義(1800~1862)です。鎖国時代にあって積極的に蘭学を導入し、西洋式大砲や蒸気船の製造に成功するなど、いち早く西洋の軍事・科学技術に着目。のちに「佐賀の七賢人」と称される第10代佐賀藩主の鍋島直正(1814~1871)に多大な影響を与えた人物です。
武雄領主は、現在の武雄高校の位置にあった塚崎城(武雄城)を居城としました。背後には、神功皇后が新羅からの帰りに御船をつながれたことに由来するという武雄のシンボル、標高210メートルの御船山がそびえ立ちます。その御船山の断崖を借景に、茂義が約3年の歳月をかけて1845(弘化2年)に完成させたのが御船山楽園(旧萩の尾園)。15万坪を誇る壮大な池泉回遊式庭園です。
『御船山楽楽園』の見どころ
『御船山楽園』の見どころは、壮大なスケールの庭園にあります。背後に聳える特徴的な断崖絶壁「御船山」を借景にして、広大な敷地を見事な庭園に作り上げています。
この庭園の中心に据えられている「御船山」は、かの神功皇后が、三韓征伐の帰りに繋いだ船が山になったという伝説の山です。
この日は雨霧煙る梅雨空でしたが…むしろこの幻想的な風景が秀逸!素晴らしい雰囲気の中で散策することができました。
いかがですか!この大輪のアジサイ!園内には、四季折々、様々な花によって彩られます。
一番の見どころは「御船山」の直下に広がる「つつじ谷」です。筆者が訪れた6月の段階では既に花は落ちていましたが、それでもこの雰囲気!
何が素晴らしいって、この均一感の取れた見事な刈り込み!日頃のお手入れの細かさが見てとれますね。
筆者は、京都や東京をはじめ全国の庭園めぐりも趣味にしていますが、庭園の素晴らしさは…
①ゲストの視界をコントロールする作庭
②日頃の細やかなお手入れ
の2点にあると考えています。
ゲストの視界に、不要なものは入れない。必要なものだけを入れる。例えば、庭園散策している際に、隣に建つ雑居ビルの宣伝看板などが視界に入ってきたら…興醒めしませんか?
また、どんなに素晴らしい庭園でも、落ち葉が散乱したままであったり、生け垣が傷んでいたら…残念な気分になりますよね。
ですが、ここ『御船山楽園』ご覧の通り!周囲を山や木々で取り囲まれており、周りに広がる都市は視界に入ってきませんし、つつじの刈り込みなども、お手入れ細やかで美しく保たれています!
この美しさを保つには、大変な努力(費用面も含めて)が必要になります。これだけの規模の庭園ながら、こんなにも素晴らしい景観を維持できているのは…素晴らしすぎます!脱帽です!
※写真は公式HPから
ちなみに…春から初夏にかけて、つつじが満開に咲く頃の風景がこちら!ゴツゴツとした力強い「御船山」に抱かれた「つつじ谷」のまん丸と刈り込まれたつつじたち!色とりどりのつつじが作り出す異世界のような風景は…言葉を失うことでしょう!
このつつじの時期は大変混雑するのですが…実は裏ワザがあります。それは、ここ『御船山楽園』内に宿泊してしまうこと!!
実は、ここ『御船山楽園』内には2つの宿泊施設が併設されいるのです!しかも、宿泊者は庭園の入園料も無料!朝晩の、誰も写り込まない写真を撮影することもできますので、ぜひ宿泊してお楽しみください!
【西九州ドライブ旅行記】も今回で最終回!筆者はこの後、長崎空港からのフライトで東京へ戻りました。2泊3日の九州旅行記で立ち寄ったところは、どこも素晴らしいスポットばかりでした。次回の旅行記は7月に訪れた南信州旅行記です。次シリーズもお楽しみに!
御船山楽園
アクセス
長崎自動車道 武雄北方ICまたは嬉野ICより10分
営業時間
8:00-17:00
定休日
年中無休
入場料金
大人 平日1200円 土日祝1600円
中高生 平日800円 土日祝1000円
小学生 平日600円 土日祝800円
駐車場
無料駐車場完備
アドレス
0954-23-3131
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