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【滋賀】『日吉大社』は全国3800を超える日吉系神社の最高峰!見どころ紹介!

滋賀県大津市日吉大社』は全国3800の日吉・山王・日枝神社総本宮
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重厚な石垣と趣ある寺院が建ち並ぶ、滋賀県大津市坂本。比叡山門前町として栄えたこの町の最深部に建つのが『日吉大社』です。

 

こんにちは!本業の傍ら、全国47都道府県を訪問し全国各地の隠れた名所を再発見させる記事を執筆している旅人サイファです。

今回は5月末に訪れた【新緑の京都ひとり旅】から、滋賀県大津市に足を伸ばした際の記事をまとめています。

 

日吉大社へのアクセス / 駐車場

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日吉大社へは、JR湖西線比叡山坂本駅」から徒歩20分ほど、京阪電車坂本比叡山口駅」からでしたら徒歩10分ほどのところに位置しています。

山に向かってだらだらと上り坂が続きますので、駅から路線バスを使う方が良いかもしれません。

 

お車の場合は、西大津バイパスの滋賀里ランプを降りてから北へおよそ10分ほど。東本宮近くに参拝者用無料駐車場がありますのでそちらをご利用ください。満車の場合は、大宮川駐車場も利用可能です。

 

なお、駐車場料金は無料ですが、ここ『日吉大社』は神社にしては珍しく、参拝するには「入苑協賛料」として大人300円(小人150円)がかかりますのでご注意ください。

いやしかし…神社も入園料金を徴収する時代になったんですね。これまで有料の神社は日光東照宮くらいしかありませんでしたが。例大祭や初詣のときも有料なんですかね?

 

日吉大社の歴史

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比叡山の麓に鎮座する当大社は、およそ2100年前の崇神天皇7年に創祀された、全国3800余の分霊社(日吉神社日枝神社山王神社)の総本宮です。

 

東本宮のご祭神である大山昨神は日本最古の書物である古事記にもその御神名が記されている比叡山の山の神様です。

また西本宮のご祭神である大己貴神は、天智天皇の御代に奈良から大津への遷都が行われた際に奈良の三輪山より御神霊をお迎えし、国家鎮護の神として祀られました。

平安京遷都の折りには、この地が都の表鬼門にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師比叡山延暦寺を開かれてよりは天台宗護法神として多くの方より尊敬を受け、今日に至っています。

境内には魔除けの象徴として、神猿(まさる)と呼ばれる猿が祀られ、「魔が去る、何よりも勝る」にちなんで大切にされてきました。

中世には織田信長公の焼き討ちによって、以前の建造物等全て灰塵に帰しましたが、その後の復興によって今日の姿となっています。

また境内には3000本ものもみじがあり、関西屈指の紅葉の名所として多くの参拝者で賑わいます。

公式パンフレットより

 

西本宮f:id:traveler-cipher:20220816105700j:image

日吉大社』は西側の「西本宮」と東側の「東本宮」に別れているという、特殊な形式をしています。

徒歩の場合は、西本宮→東本宮へと回るのがおすすめです。お車の場合は逆に、東本宮→西本宮へと回るのが回りやすいようです。

 

今回、筆者は西本宮から参拝しました。
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山王鳥居と言われる、頭に屋根を載せたような独特の鳥居を潜ると、参道は緩やかに登っていきます。

 

この山王鳥居は、神社と寺院は同一とする「神仏習合」を表すもので、まるで手を合わせているようにも見えることから、合掌鳥居とも呼ばれています。

しばらく砂利道の参道を上がっていくと…やがて正面に立派な楼門が見えてきました。

 

西本宮のみどころ

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この楼門で区切られている一帯が「西本宮」です。この楼門は国の重要文化財に指定されています。やや色褪せた感じが素晴らしい雰囲気を醸し出していますよね。

 

ちなみにここ『日吉大社』の神獣は神猿(まさる)!この楼門にもお猿さまが飾られていますので探してみて下さいね!
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季節によって変わりますが、楼門下に置かれている手水舎も必見です!色とりどりのお花で飾られた「花手水」になっていますので、とっても可愛らしい!


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さて、楼門をくぐって本殿にご挨拶に向かいます。現在の社殿は、戦国時代の天正14年に建てられたもので、なんと国宝に指定されています。

 

こちらは「日枝造」という独特の形で、床下にはかつて仏事を営んだお部屋もあるそうです。こちらのご祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)。

 

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西本宮のお参りを終えたら、宇佐宮や白山宮などの摂社にご挨拶しつつ、東本宮へ向かいます。東本宮への道中も、杉木立の中を歩く気持ちの良い空間になっています。

 

東本宮のみどころ

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森の中を7.8分歩くと、東本宮へとたどり着きます。東本宮は、また一段と不思議な造りになっており、正面の大山昨神をお祀りする「本宮」と、その妻神をお祀りする左手の「樹下宮」の参道がクロスする形になっているんです。

 

主祭神の参道を横切るなんて…なかなか見ませんよね。非常に珍しい形です。


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東本宮の本殿も国宝に指定されている貴重なもの。桧皮葺の屋根が美しいですね!

 

日吉大社』はなぜ西本宮と東本宮に別れているの?f:id:traveler-cipher:20220816113516j:image

そもそも、『日吉大社』はなぜ西と東に本宮が別れているのでしょうか?

 

元々は2100年もの昔、崇神天皇の時代に、日枝山(のちの比叡山)の神であった「大山昨神」を祀ったのが始まりです。伝教大師最澄によって比叡山延暦寺が開かれるよりずっと以前から、この地に祀られていたんですね。それが現在の「東本宮」ですね。

 

やがて、天智天皇の時代にここ大津に都が移されることがありました。その際に、奈良の大神神社から大国主神(大己貴神)をお迎えし、国家守護の神様としてお祀りしたのが「西本宮」の始まりです。

 

つまり、元来の神様が「東本宮」、後からお招きしたのが「西本宮」。

現在こそ並立する両者ですが、江戸時代までは長らく「西本宮」の方が位が高かったようです。しかも面白いことに、西と東の中身をそっくり入れ換えるなんてことまでしているようです。

 

明治時代の廃仏毀釈までは、比叡山山頂の「延暦寺」と「日吉大社」は同一の神様として考えられていました。「神仏習合」の完成形とも言え、その象徴が、あの独特な形の山王鳥居なのです。

日吉大社』の参拝所要時間は、ぐるっと一周しておよそ30~40分ほどです。整備されてはいますが、途中坂道や森の中も歩きますので、足下は歩きやすいものでいらした方が良いでしょう。

 

さて筆者は、このあと坂本の最奥地にある、明智光秀ゆかりのお寺「西教寺」へ向かいます。続きは次回!

 

山王総本宮 日吉大社

アクセス

JR湖西線 比叡山坂本駅より徒歩20分

京阪電車 坂本比叡山口駅より徒歩10分

西大津バイパス 滋賀里ランプより10分

 

参拝時間

9:00~16:30

 

定休日

年中無休

 

入苑料金

大人300円 小人150円

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

滋賀県大津市坂本5-1-1

077-578-0009

 

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