京都の穴場!洛北にひっそりと建つ『蓮華寺』の苔庭は一級品!
京都市街地の北方、比叡山の麓に程近い「八瀬」の地に、素晴らしいお庭を持つ寺院があることをご存じですか?
それが…こちら『蓮華寺』!苔の美しいお庭の多い京都でも屈指の美しさを誇るお庭を有する、素晴らしい空間でした!
蓮華寺へのアクセス
蓮華寺は、京都の北方に位置する寺院です。
京都の市街地からは、京阪電車の終点・出町柳駅で叡山電車に乗り換えておよそ15分。三宅八幡駅から徒歩10分ほどの場所に位置しています。
お車の場合は、川端通をひたすら北上し、宝ヶ池を過ぎた辺りで東へ、大原方面へ進むと左手に駐車場が見えてきます。
境内に入ると…その風景は一変します!その劇的変化もお楽しみください!
蓮華寺の歴史
蓮華寺は、もと西八条塩小路附近(今の京都駅附近)にあった浄土教系の古寺で、応仁の乱後、荒廃していたのを、寛文二年(1662)加賀前田家の老臣今枝民部近義が、祖父今枝重直の菩提の為に、この地に移し再興したものです。
重直は、詩仙堂の作庭をした石川丈山や絵師の狩野探幽とも交流を深めながら晩年を過ごしたと言われています。
本堂には、本尊の釈迦如来を安置し、美しい苔で覆われる境内には、六角形の笠を持つ珍しい形の蓮華寺型燈籠や、石川丈山の扁額と木下順庵の撰文による重直の碑がある。
池に鶴石、亀島を配した庭園は石川丈山の作と言われ、江戸時代の名園の一つで、紅葉の名所でもある。
池泉庭と苔庭 2つのお庭が美しい!
『蓮華寺』の入口で受付を済ますと…広々とした書院に通されますが…。この空間が抜群に美しい!
東側と南側の二方向が開け放たれた書院は、解放感抜群!そしてお庭から反射した緑色が畳や天井までも緑に染める!
向かって右手は一面にびっしりと苔むしたお庭、正面にご本尊を納める本堂、そして左手には心字池を据えた池泉庭園になっています。
石川丈山が作庭したと伝わる東側のお庭は、池泉回遊式庭園になっています。書院からは、このように柱を利用して額縁様に撮影するのも美しいですね!
縁側まで出ると、正面の本堂も合わせて撮影できます。木々が生い茂り、周囲の余計なものが視界に入らないのも素晴らしいです。
本堂へは、一度お庭に降りて履き物を履き替えて参拝します。この先は撮影禁止になりますのでご注意を!書院内部からでしたら撮影可です。
本堂の裏手は苔むした世界が広がっています。撮影禁止なのが惜しい!石畳と苔、そしてここの名物にもなっている蓮華寺型灯籠など、こちら側にも見所多数ありますので、お忘れなく!
ここ『洛北蓮華寺』は、あまり人に知られていない穴場スポットでもあります。筆者が訪れた際も、他には個人のお客さんが2.3組いらしたくらい。
ただ、特に紅葉時期の美しさが徐々に広まって居るようなので…もしかしたら、近いうちにメジャースポットになってしまうかもしれませんね。アクセスが良くないので、大行列ということはなさそうですが。
お近くには、前回ご紹介した岩倉の「実相院」や八瀬の「瑠璃光院」があります。またこちらを起点にして「比叡山」や「大原」へ足を伸ばすにもちょうど良いところです。
清水寺や金閣寺などの、定番コースを一通り回られたら、ここ『蓮華寺』をはじめとした洛北コースを散策してみてはいかがでしょうか?通好みの穴場コースですので、のんびり散策できるはずですよ!
洛北 蓮華寺
アクセス
拝観時間
9:00-17:00
定休日
不定休
拝観料金
高校生以上 400円
駐車場
無料駐車場数台分あり
アドレス
075-781-3494
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