こんにちは!旅人サイファです。
日曜日は、その時に起こっていることをリアルタイム投稿する、毎週恒例の『週末雑感』です。
あらあらあらあら。今か今かと待ち望んでいた人も多かったのでは?何だか残念な発表でしたね。
「早ければ6月中にも!」と報道されていた国による旅行支援策『GoToトラベルキャンペーン』。
しかし急転直下、政府はGoToトラベルの再開は避けて、現在実施している『県民割』の全国拡大という選択をしたようです。
うーん?これ、何がしたいのか分かりません。同じような旅行支援策で、なおかつ全国利用できるなら、GoToトラベル再開させれば良いのでは…?
と思いましたが、やはりここは慎重な岸田総理。「フルスロットルでアクセル踏むにはまだ早い」という判断なのですかね?やはり、大胆な試作をして批判されるのが怖いようです。よくよく調べてみると、その裏側も透けて見えてきましたよ。
それでは、現在のところ分かっている『県民割』について見てみましょう!
県民割(現行)
実施時期
~7/14まで期間延長
対象
住んでいる県の県民
対象となる旅行
住んでいる県内の旅行
および同一ブロック内の旅行
助成額
最大半額
1泊ひとり5000円まで
クーポン
平日・休日ともに2000円まで
こちらが、全国版に拡大されます!
県民割(全国版)
実施期間
7月前半にも全国版開始か?
8/31までを予定
対象
住んでいる県の県民
対象となる旅行
全国どこでも
助成額
最大40%
宿泊のみ 1泊ひとり5000円まで
交通+宿泊 1泊ひとり8000円まで
クーポン
平日3000円
休日1000円
なお、条件として『ワクチン検査パッケージ』をクリアしていることが求められます。
①ワクチン3回目接種証明書 ②3日前までの陰性証明のいずれかの提示が必要です。
県民割は、非常にシンプルで使いやすい制度設計になっています。GoToトラベルと違い、お宿への直接予約でも対象とされることもあるようです。
『GoToトラベル』と『県民割』の差は最大補助額の抑制されていること。
GoToトラベルの補助額は最大半額20000円まで
県民割の補助額は最大半額5000円まで
と、補助額はおよそ1/4に抑えられています。
そしてもうひとつがこちら
あーこれですね。あえて『GoToトラベル』を再開させずに、『県民割』の全国拡大という妙手を選択した理由。
GoToトラベルの原則は「全国一律」ですが、県民割の場合は、住んでいるエリアの知事がストップをかけることが可能なんですね。
万が一、都市部などで感染拡大の兆候があった場合は、即座に知事が判断してストップさせることができる。これこそが「フルスロットルにはしない」という姿勢が如実に現れています。
懸念されているのが、現在予約済みの旅行について。
GoToトラベルの場合は「後からクーポン適用」といい、既に予約済みの旅行に対しても、自動的に割引が適用されるシステムが作られていました。
しかし県民割の場合は、現段階では、そこまでのシステムが作られていません。
観光庁は、予約済みの旅行について、全国旅行支援の適用を「現在検討中」としています。
既存予約についても割引を事後適用できれば良いですが、全国旅行支援が”県民割の延長”と仮定した場合、既存予約は対象外となることが多いため、割引を受けるには予約の取り直しが必要になる自治体がほとんどなようです。
夏の旅行予約は済ませている方も多いため、もし予約の取り直しが必要になる場合、事業者と利用者の双方に混乱が生まれそうです。
どうにか「後から適用」が使えるようになると良いのですが、現時点では未定です。
もう6月も半ば。既に夏休みの旅行予約を済ませている方も多いはず。これから予約の取り直しとなると、膨大な量のキャンセルが発生しますので、どうにか避けて欲しいものです!
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