【目白台にこんなに本格的な日本庭園があったとは!知られざる名庭園『肥後細川庭園』を鑑賞レポート!】
こんにちは!全国の名所を訪問しながら旅をしている旅人サイファです。
最近、筆者が注目しているのが、全国各地にある日本庭園です。
先日4月5月にかけて、都内の日本庭園を巡ってきましたのでそちらを【都内絶景庭園めぐり】としてレポートしています。
今回ご紹介するのは『肥後細川庭園』。あまり知っている方も少ないかもしれませんが…見事な庭園でした!
元々この地は、幕末に肥後藩主・細川家の下屋敷があった土地です。明治時代には、東京へ移転して来た細川本家の本邸として使用されていましたが、その後東京都が買い取り、文京区と文京区へ移管され現在に至ります。
かつては「新江戸川公園」という無機質極まりないネーミングの区立公園とされていましたが、2017年に『肥後細川庭園』という現在の名称に改称しています。
いやいや。これだけ素晴らしい庭園が残ってるのに「新江戸川公園」って名称はどうよ?
園内には「松聲閣」という、明治時代に学問所として建設された建物が残されています。一時期は細川家の住まいとして使用されていたという由緒ある建物です。
現在、内部は改修されており、会議室やお茶室などが設けられています。事前に申し込めば貸し切りで使用することもできるようです。
1階にあるお茶室では、美しい庭園を見ながらお抹茶を頂けるスペースもあります。お時間ある時はここでのんびり一服するのも素敵ですねー!
2階は庭園を見下ろす素晴らしい眺め!こちらの入館も無料ですので、ぜひお立ち寄りください。
さて、「松聲閣」を出てお庭の散策に向かいましょう。
ここ『肥後細川庭園』は目白台地の地形を巧みに利用した、立体的な眺望が魅力の庭園です。崖に付けられた坂道を登ると、そこは鬱蒼とした森の世界。最頂部まで登りつめると、不思議なモニュメントが現れます。
この台地の上にあるのは、肥後細川家伝来の文化財資料を集めた「永青文庫」です。
「永青文庫」は、細川家第16代当主・細川護立氏によって設立されました。彼は日本の美術品や文化財を保護し「美術の殿様」と呼ばれた人物です。こちらでは全8点の国宝を含む、数多くの文化財を保存・展示しています。
かの「古今伝授の太刀」や「生駒光忠」といった名刀もこちらの収蔵品のひとつ!刀剣ファンには見逃せないスポットですね。
台地から坂道を降りると池の端の素晴らしい風景が広がります。この日は晴天&無風のため、こんなにもきれいな水鏡が!
『肥後細川庭園』は、中央に大池を配置して、その周囲に散策路を設けた「池泉回遊式庭園」です。様々な方角から池と里山を眺め、その移り行く風景を楽しめるように設計されています。東京の大名庭園らしい設計ですね。
散策路には風流な雪見灯籠も置かれていて、庭園に添えて楽しむ「添景」としての役割を果たしています。
これだけ素晴らしい庭園ながら、東京都民にもあまり知られていない穴場絶景庭園『肥後細川庭園』。しかし、わざわざ訪れる価値のある素晴らしい庭園です!ぜひ一度訪れてみてください。
ちなみに『肥後細川庭園』のお隣の敷地は、そちらも素晴らしい庭園を有する有名ホテルが建っています。徒歩圏内ですので、庭園を鑑賞するのでしたら、そちらも合わせて訪れることをおすすめします。筆者ももちろん、この後に訪れました。
次回はそちらのホテル…「ホテル椿山荘東京」の絶景庭園をレポートします!
肥後細川庭園
アクセス
営業時間
9:00-17:00
(冬季は16:30まで)
定休日
年末年始 12/28-1/4
入場料金
無料
所要時間
およそ45分
駐車場
なし 周辺コインパーキング利用
アドレス
東京都文京区目白台1-1-22
03-3941-2010
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