【小石川後楽園は江戸時代から残る絶景庭園!庭園鑑賞のポイント&レポート!】
東京都内のど真ん中、あの東京ドームのすぐお隣に全国屈指の日本庭園があるって…ご存知でしたか?
その庭園の名は『小石川後楽園』。
そう!後楽園球場や後楽園ホール、後楽園ゆうえんちの「後楽園」がまさにこの庭園由来なんですよ!
元々『小石川後楽園』は、かの徳川御三家のひとつ、水戸徳川家の上屋敷があった場所!しかも、本来屋敷があったのが今の東京ドーム一帯で、現在は庭園部分だけが辛うじて残されています。
この『小石川後楽園』は、徳川家康の11男で、御三家のひとつ水戸徳川家の初代「徳川頼房」によって原型が作られました。
そして、その後を受けて現在の形に改修したのが「徳川光國」!そう!あの「水戸黄門」のモデルとなった人物です。
『小石川後楽園』の入り口は東西に2ヶ所あります。筆者は西門から入ってしまいましたが…これは完全にミスでした。東門から入る方がおすすめですのでご注意ください!
その東門は、東京ドームと場外馬券場WINSの間にひっそりと佇んでいます。もしかしたら…東京都民でもここに庭園の入り口があることを知らない人も多いかもしれません!
受付を済ませて門をくぐると…そこは別世界!深い森の中に園路が伸びる、ここが東京都心だとは全く想像もつかないような風景が広がります。
はじめに現れるのは内庭と言われるエリア。すぐ隣に東京ドームとWINSの建物が迫っているのが分かりますね。もう触れられるくらいの近さ!
内庭の池が…実は素晴らしい絶景ポイントになっています。
いやしかしこの写真…スゴくないですか?何がどうなっているか、理解できます?
正解はこちら!無風&快晴の時にしか現れない完璧な水鏡!風がないために水面に映るビルもくっきり!
内庭のほとりには、優美な唐門が復元されています。こちらは、かつてこの地にあった水戸徳川家の屋敷に設置されていた門を復元したものです。
さて、唐門から先に進むと…また世界は一変します。
この先は、「江戸と京都を結ぶ東海道を辿る」というモチーフで設計されています。
江戸(小石川)を出ると…そこは深山幽谷の世界。鬱蒼とした山道は、箱根や鈴鹿の山道をイメージしているそうです。
アップダウンのある山道を進むと…前方が明るく開けている場所に出ます。手前の山の明るさと奥の明るさの差がよく分かりますね。
ここで一気に視界が広がります!この大きな池は琵琶湖をイメージしています。ここから坂を下ると…
湖畔はこの風景!都心とは思えないほど広い空が広がっています!長く険しい山道を抜けて、パッと視界が開けると、そこには琵琶湖!
まさに当時の旅人が見た風景が、ここ小石川の庭園の中に再現されているのです。
ここから先は、視界が広がるために周囲の東京ドームやビルが見えてしまいます。没入感としては残念なポイントですが、このビルも借景として楽しみましょう!
大池を一周します。ご覧の通り新緑が美しいー!一言で「みどり」と言っても、様々な濃淡があるんですね。ちょうど西日があたる時間でしたので、やや黄色みがかったみどりの世界!
さて、ぐるっと一周して西門そばまで参りました。この風景が、先に述べた最大の残念ポイント。西門から入ってしまうと、一番最初に出会う風景がこれなんです。
いきなり真正面に東京ドームがどーん!まあ、特徴的な借景ではあるんですけど…ね?
反対に東門から入場すれば、まず内庭と深山幽谷から一気に視界が広がるという、劇的な場面転換を楽しむことができるので絶対におすすめです!
そういえば、この大池にはスッポンがいましたよ!池のすぐ端まで近寄って来ましたので散策の際はご注意を!
ちなみに西門の雰囲気はとても良いです。これで入ってすぐに東京ドームが視界に入らなければ最高だったんですけどねえー!都心であるゆえの宿命かもしれません。
それでもやはり「特別名勝」と「特別史跡」の二重指定を受けている特別な空間は随所に残っています。ぜひのんびりと都心のお庭散策をなさってください。
この、二重指定を受けているスポットは、全国でも実は10に満たない激レアスポットなんです。近いうちに、この激レアスポットをまとめた記事もおまとめしますね!
なお、毎週土日月と祝日は、11:00と14:00の1日2回、無料で参加できる庭園ガイドツアーが開催されています。タイミングが合えば、ぜひご参加ください!
アクセス
営業時間
9:00-17:00
定休日
年末年始(12/29-1/1)
入場料金
一般 300円
65才以上 150円
小学生以下および都内在住の中学生は無料
所要時間
およそ60分
駐車場
なし 周辺コインパーキング利用
アドレス
東京都文京区後楽1-6-6
03-3811-3015
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