こんばんは!旅人サイファです!
NHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラムをお届けします。
軍略の天才・義経の才気がついに爆発します。
常識や正攻法とは程遠い、敵の裏の裏をかき、思いもよらぬところから攻める。天才・義経の姿が生き生きと描かれていました。
これまで、源義経という人像は、正々堂々とした爽やかな若武者として描かれるのが常でした。しかし、今作の義経は全く異なります。
『騙し討ちの何が悪いっ!』
『戦に見映えなど関係ないっ!』
戦に勝つ!平家を妥当する!そのためには何をしても良い!
当時の戦場常識からすれば、卑怯な騙し討ちとさえ捉えかねない策をも、義経は強硬します。
そんな義経と対比して描かれているのが戦奉行の梶原景時でした。景時は、まさに常識人。間違っていることは間違っていると追及せずにはいられない、まっすぐな官僚です。
義経と景時。全く異なる価値観を持った二人は、今後もことあるごとに対立します。やがてこの二人の対立は…その命をも奪うことに繋がるのですが、それはまた後のお話。
義経は、瀬田川の戦いで木曽義仲を討ち、返す刀で西の平家追討へ出発します。平家は福原(現在の神戸周辺)を拠点にして陣を備え、源氏軍を迎え撃つ構えでいました。神戸という町は、海岸線のすぐ北側まで六甲山地の山々が迫る土地です。
その六甲山地の頂上から、義経軍は平家軍に向かって一気に攻めかかりました。この時、義経軍に付き従っていた畠山重忠は、馬を担いで崖を駆け降りた…という逸話も残されています。
今作『鎌倉殿の13人』は、華々しい合戦シーンというものが少ないですね。石橋山の合戦や富士川の戦いなど、膨らまそうと思えば膨らますことができる派手な合戦シーンはほとんど描かれていません。
その代わり、目立つのは政治的な駆け引きのシーン。このあたり、作者三谷幸喜も意識しているのかもしれませんね。
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