本日放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ざっくりコラムです。
今回の話で、アメリカの第18代大統領グラント将軍の来日が描かれました。
グラント将軍は、南北戦争を北軍勝利に導いた立役者。軍人としては大戦果を挙げ、戦後は大統領へ選出されます。
しかし、在職中は汚職とスキャンダルに悩まされ、歴史家からはアメリカ史上最悪の大統領のひとりとも言われています。
グラント将軍は大統領退任後、2年間世界中を旅行にしました。その最中、アメリカ大統領経験者として初めて来日。およそ2ヶ月間日本に滞在し、様々なもてなしを受けたようです。
その中、岩倉具視邸でのもてなしでは、日本の伝統舞台「能」「狂言」を披露され、それを激賞したと伝わります。この時、特別にあらすじを英文に訳したパンフレットも配られたといいます。
この時グラント将軍はあくまで私人として来日しています。盛大なもてなしを受けて、帰国後日本の地位上昇に尽力したとも言われています。
そしてこの来日の際、グラント将軍は飛鳥山の渋沢邸にも立ち寄った場面が描かれました。現在も東京都北区に残る飛鳥山公園は、第8代徳川将軍吉宗によって作られた、市民のための日本初の公園です。
この飛鳥山の一画に虚を構えた栄一は、晩年をここで過ごし、ここで亡くなります。
栄一の愛した飛鳥山。現在も桜の名所として…賑わいを見せています。
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