こんにちは!旅人サイファです!
早速ですが皆さん!東京都の最東端って…どこだかご存知ですか?
いやいや。どちらも不正解!正解は…『南鳥島』!東京都のみならず、日本国の最東端でもありますね!
現在の住所表記ですと「東京都小笠原村南鳥島」になるようです。
そんな『南鳥島』が日本領土になった経緯をまとめたこちらの記事、非常に興味深い記事でした!
日本最東端 絶海の孤島「南鳥島」に明治の日本人がたどり着いたワケ | アーバン ライフ メトロ - URBAN LIFE METRO -
南鳥島は、小笠原諸島の中心・父島からでもおよそ1300㎞!まさに絶海の孤島です。
そんな無人島でしかなかった『南鳥島』が日本領になったきっかけを作ったのは、ある一人の大工でした。
その男の名は「玉置半右衛門」。
伊豆諸島八丈島で大工として働いていたこの男…非常に利に聡い男だったようです。
この玉置が目をつけたのは、太平洋の島々に棲んでいた鳥の羽毛。
当時貴重だった鳥の羽毛を求めて、島から島へ渡り歩き、恐ろしいほどの乱獲を行ったと言われています。
特に、小笠原諸島の南方にある『鳥島』で撲殺(!)された鳥の数は、なんと600万羽を超えたとか!
鳥の羽毛の売買で儲けた玉置の収入は時の内閣総理大臣の収入の10倍以上と言われています…!
そんな玉置の商売を見て、当然それに続くものも出てきます。
そんな中、ある小笠原諸島の貿易業者がたどり着いたのが、スペイン人探検家によって発見されていたものの、その後放置されていたマークス島です。
このマークス島には、お目当ての鳥が溢れるほどいたそうで、その貿易業者は無許可で上陸、ここでも鳥の羽毛は乱獲されました。
やがて、この島の重要度に気が付いた日本政府は、この島を『南鳥島』と名付け、正式に小笠原諸島に編入します。
この頃、同じようにマークス島を狙って来たアメリカ船を日本海軍が軍艦を派遣して退去させます。こうして『南鳥島』の日本領有が確定。
現在に至る日本の端が確定した瞬間でもあります。
この乱獲された鳥の名前は…『アホウドリ』。
絶海の孤島に生息していたがために、他の哺乳類を知らなかったアホウドリは、全く警戒心を持たずに人懐こく寄ってきたそうです。これを難なく撲殺して羽毛を乱獲してきたのです。
漢字で書くと『阿呆鳥』…。警戒心を持たず寄ってきては撲殺されるこの鳥を、乱獲者達はこう呼びました。
…もうこの名称すら悲しくなってきます。
しかし、このアホウドリを追って広い太平洋を駆け回ったおかげで、現在の日本は世界第6位とも言われる広い海洋を有する大国となったのです。
海洋大国ニッポン。その裏には…アホウドリと名付けられた人懐こい海鳥の存在があったのです。