こんにちは!旅人サイファです!
今回は、昨日記事にした『中部縦貫自動車道』の名称についての記事です。
昨日取り扱ったのは、長野県松本市と福井県福井市を結ぶ『中部縦貫自動車道』です。
しかし、日本にはもう一本、似たような名前の道路が整備中なのです。
その道路とは『中部横断自動車道』。こちらは、静岡県静岡市から富士山の西麓を走り長野県佐久市へ至る高速道路です。
『縦貫』と『横断』。日本の道路行政では、どのように使い分けているのでしょうか?
調べてみると、こんな記事を見つけました。
【地図で横方向が「中部縦貫道」縦方向が「中部横断道」って? 縦貫と横断の使い分け】
『横断』とは、読んで字のごとく横に切るのが横断です。それなら?『中部横断自動車道』は東西(横)に走るはずよね?
それがどっこい。地図で見れば一目瞭然!
静岡県から発した『中部横断自動車道』は、真っ直ぐに北へ伸び、日本列島を縦(南北)に走っています。なんだそりゃ?
これ、日本列島を考えるときの特殊な使い方のようです。
日本列島、特に本州部分は、弓なりに細長い形をしています。
この弓なりを背骨に捉えて、狭い部分を『横断』としているようなのです。
ですので、南北に細長い東北地方では『東西を貫く線を横断線』。
逆に東西に細長い中国地方では『南北を貫く線を横断線』としているのです。
この図を見て下さい。
こちらは昨日も記事にした『中部縦貫自動車道』の完成予想図。
そしてこちらが『中部横断自動車道』の完成予想図です。
こちらは南北に結んでいます。
ご覧になった通り…見事に『縦貫道』が東西(横)に走り、『横断道』が南北(縦)に走っているのが分かるかと思います。
そしてそれとは正反対なのがこちら。
『東北縦貫自動車道』が南北(縦)に走り、『東北横断自動車道』が東西(横)に3本走っています(笑)
いかがでしたか?日本の道路行政における『横断』『縦貫』という単語の意味。
単純に東西が横、南北が縦ではないんですね。
キーワードは『日本の中心線』『日本の背骨』です。
東北から関東へは南北に、関東より西では東西に、そしてそして、九州では再度南北に走るのが『日本の中心線』。
この『日本の中心線』を横切るのが『横断』、中心線に沿うのが『縦貫』。
少し難しい概念ですが、『縦貫』『横断』という言葉を目にしたら、その土地の『日本の中心線』を今一度頭に描いて頂けると幸いです!
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