皆さんこんにちは!旅人サイファです。
今回は静岡県のお話。
東海道新幹線、東海道本線、東名高速道路、国道1号線が通り抜ける交通の要衝・静岡県。
ひとつは、県庁所在地の中部・静岡市。
そしてもう一つが、県下最大の人口を誇る西部・浜松市です。
同一県内に、2つ以上の政令指定都市を持つのは、神奈川県と福岡県の他には静岡県のみ。
実は国内有数の実力を持つのが静岡県なのです。
あれ?それなら東部の中心都市ってどこなの?
東名高速道路のICは沼津IC。
その距離はおよそ5.5kmしか離れていません。
しかし実はここ、三島と沼津の間には国境線が引かれているのです。
え。日本国内なのに?しかも同じ県内じゃん!
ふふふ!
この【旅人サイファのお出かけブログ】をご愛読して下さっている方にはピンと来たでしょうね!
そう!国境線とは明治時代以前に引かれていた『旧国』の国境線です。
実はかつて三島と沼津は別の国だったのです!
特に三島は、旧伊豆国の中心地。伊豆国府が置かれていた町です。
さらに江戸時代は幕府直轄の天領でした。
駿河国の東外れの町である沼津よりも、歴史は深いのです。(江戸時代、沼津藩は2万石の小大名でした)
三島と沼津とは、現代でもライバル関係にあります。
静岡県東部の中心は双方ともウチだ!と思っているよう。
まるで埼玉県の旧浦和VS旧大宮、群馬県の前橋VS高崎のような関係に近いでしょうか。
歴史のある町や県庁所在地と、交通&経済の中心地のライバル関係は各地でよく聞かれる話ですよね。
実は、三島沼津を中心とした静岡県東部の市町村には、合併して県下第3の政令指定都市を目指そう!という構想があります。
しかし、特に三島市側が、沼津との合併に難色を示しているようで…一向に話が進んでいないのが現状です。
実際、三島の市長選挙では沼津との合併の是非が論点になっているようです。
三島と沼津による、静岡県東部の盟主を巡る争いは、まだ繰り広げられそうです。
うーん!根深い!
次回です!
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