本日放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』ざっくり解説記事です。
今回の話で…織田信長方の有力武将であった松永久秀が、反信長方に寝返りました。
家柄によらずその武将の力量次第で大いに出世できると評判でした。
それを如実に表しているのが、山陽道の大将・羽柴秀吉と山陰道の大将・明智光秀の両巨頭。
素性が定かでないにも関わらず、その武功によって一方面軍の大将まで任されるとは、他家では考えられませんでした。
しかしその一方で、北陸道の大将は織田家譜代の家老柴田勝家、さらにこの後行われようとしている四国方面軍の大将は丹羽長秀。
二名とも代々織田家に仕えてきた古い家柄です。
織田信長より前の時代は、家柄が全て。
どれだけ実力があろうとも、家柄がはっきりしないものの出世はほとんど期待できませんでした。
織田信長は、実力の伴わない古い権威を比定した人物です。
故に、羽柴秀吉や明智光秀のような素性の定かでない人物さえも、一手の大将へ引き上げました。
しかし…その信長はその新参者明智光秀に討たれこの世を去るとは…なんたる皮肉。
この本能寺の変の衝撃があったのでしょう。
やがて天下を治める徳川家康は、実力よりも古くからの家柄を重視したシステムを作ります。
徳川・松平の親族である親藩大名、関ヶ原の戦い以前から徳川配下であった譜代大名、そして関ヶ原以降に徳川配下に入った外様大名。
徳川家康の作った政治システムでは、幕府中枢で天下政治を行えるのは親藩大名や譜代大名のみ。
外様大名は政権中枢には携わることはできませんでした。
さて…この『麒麟がくる』も残り話数もわずか。
今回の信長と光秀の面会は迫力がありましたね!信長と光秀の信頼関係のゆらぎ。
そして秀吉の暗躍。
そしてまさか…名茶器『平蜘蛛』が光秀の手に渡るとは!全く予想できませんでした。
もしかしたら…この茶器の存在が、言い訳できない信長との確執のきっかけになるかもしれません。
次回はこちら!
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