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必見!【国宝・輪王寺大猷院】豊富な写真で完全ガイド!

皆さんこんんちは、こんばんは!旅人サイファです。

今回も日光のスポット紹介の記事を続けます。

今回ご紹介するのは、徳川三代将軍・徳川家光公の御廟所【輪王寺大猷院(りんのうじたいゆういん)】です。

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いかがですか!東照宮の陽明門に勝るとも劣らない絢爛な門!

祖父・徳川家康を崇拝していたとも言われる、徳川家光らしい建築様式です。

ちなみに、霊廟は尊敬する祖父・徳川家康の方を向いています。

また、祖父より豪華にしないように厳命されていたようで、こちらは黒と金を基調にした落ち着いた印象です。

そしてもうひとつ。

祖父・徳川家康の霊廟は『東照宮』、神社として祀られています。

一方、徳川家光の霊廟はここ『輪王寺大猷院』、仏教寺院に葬られています。

この差も…興味深いですよね。

輪王寺大猷院】は日光の山内、徳川家康公の眠る日光東照宮と同じエリア内にあります。

東照宮からは西へ徒歩10分。

砂利の参道を抜けた先に鎮座しています。


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この参道の緩やかな登りもまた美しいですね。

杉木立と苔むした石垣が素晴らしい雰囲気!


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右手に世界遺産のひとつ二荒山神社神社が見えたら【輪王寺大猷院】はすぐ。

二荒山神社の真向かいに敷地が広がっています。

ちなみに日光で世界遺産登録されているのは『二社一寺』。

日光東照宮二荒山神社という2つの神社と輪王寺というお寺、全て引っくるめて世界遺産に登録されています。


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ちなみに2020年は、徳川家光公没後370年!

普段は非公開の徳川家光公座像が特別公開されていました!

 

ここ【輪王寺大猷院】は、全部で五つのエリアに別れています。

さすが将軍様の御廟所。

江戸時代は、大名の家格によってどこまで参拝できるのか決まっていました。

参道には全国の大名から寄進された合計312基もの灯籠が並んでいます。それらは、大名の家格によって、その大名の寄進した灯籠の置かれる場所も決まっていたそうです。

そして、実際に参詣に来た際も、自らの家の灯籠が置かれたエリアまでしか足を踏み入れることができなかったとか!

仁王門エリア
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輪王寺大猷院の表玄関とも言えるのがこの仁王門。

阿形と吽形。2体の金剛力士像が安置されています。

二天門エリア

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大猷院の中でも最も荘厳な門がこの二天門。

表に架かっている『大猷院』の扁額は後水尾天皇天皇(ごみずのおてんのう)のご辰筆とか。

後水尾天皇修学院離宮を造影した江戸時代初期の天皇


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ここ二天門から先は、家格10万石以上の大名でないと灯籠も奉納できず、足を踏み入れることもできませんでした。

夜叉門エリア

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ここ夜叉門にはは4体の夜叉像が安置されています。

そのうちの1体は、とても珍しいもの。後ほど触れますね。

夜叉門をくぐった先はもう拝殿目前。

ここ夜叉門前には、概ね家格10万石以上の、ま主として国持大名の灯籠が並んでいます。

つまり、国持大名クラスでもここまでしか足を踏み入れることはできませんでした。

拝殿エリア
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夜叉門をくぐると、いよいよ拝殿及び本殿前にたどり着きます。

ここは、尾張徳川家紀州徳川家水戸徳川家の御三家を筆頭とした親藩大名や、加賀前田家といった大大名の寄進した灯籠が並びます。

加賀前田家は家光公の父である秀忠公の娘を奥方に迎えているので、親藩扱いなのかもしれません。

この拝殿前エリアには、御三家や加賀前田家クラスのみしか足を踏み入れることは許されませんでした。


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もうひとつ。

ここ拝殿前エリアになると灯籠の様式も変わります。

ここまでは全て石灯籠でしたが、ここのエリアのみ全て青銅製の灯籠になります。

拝殿内
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さて。ここから拝殿内に入ります。

この拝殿内に入れたのは…なんと将軍のみ。

なお、この入り口の階段。

なんの変哲も無いように見えますが、これなんと黒檀という超貴重な、素材で作られています。

黒檀の1枚板…1段で4〜500万円かかるとのこと!この階段5段で2500万円!?(白目)


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拝殿内は撮影禁止ですので写真はここまで!

内部には、この時特別公開中であった徳川家光公御坐像と位牌、また教科書にも載っている狩野探幽による唐獅子の襖絵、そして家光公元服の際の鎧兜など…お宝が目白押し!

凄すぎる!


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この拝殿エリアは将軍しか立ち入ることができなかったエリア。

この眺めも、当時は将軍様しか見ることができませんでした。


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拝殿から本殿にかけてもじっくりと見学します。

金一色ではなく、適度に朱があしらわれていますね。

そして何より黒が良い!非常に重厚な印象を受けます。

奥の院エリア(皇化門)

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さて…本殿の左手。

さらに一段高くなったところにあるのが皇化門。

ここから先が奥の院になります。

ここは、常に固く門が閉ざされています。

この奥には家光公の遺骸を納めた霊屋があります。

この門が開けられるのは年に2回のみ。

その時以外は、輪王寺の住職すらも立ち入ることが無いそうです。


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ここまでの説明は、全て拝殿前の階段で輪王寺の坊主さんが聞かせてくれます。

とても勉強になるお話ですから、必ず!立ち止まって説明聞きましょう!

この説明聞くと聞かないとでは、全く見学する視点が変わります。


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ちなみに…夜叉門にあるゃ像のひとつ『ウマロキャ様』。ここでしか祀られていないとも言われる珍しいもの。

 

そしてこのウマロキャ様。実はあるものの発祥と言われています。それも2つ!

ひとつは、ウマロキャ様の持っている弓矢。これ実は破魔矢なんです。

 

現代では初詣等で授けて頂くことができる縁起物として全国的に広まっていますが、その元祖がここ輪王寺大猷院のウマロキャ様!

もうひとつは、ウマロキャ様の膝。

なんとこのウマロキャ様の膝にはなんと象があしらわれています。…もうお分かりでしょうか。

なんと『膝小僧』の語源もこのウマロキャ様!

本来は『膝小象』だったんですね!

大猷院の夜叉門をくぐる際は…お見逃しなく!

輪王寺大猷院】

アクセス

日光宇都宮道路 日光ICより15分

東武日光線 東武日光駅より徒歩30分

拝観時間

8:00-17:00(冬季は16:00)

定休日

年中無休

※祭礼日は拝殿に入れません

参拝料

550円

アドレス

栃木県日光市山内2300

0288-54-0531