こんにちは!旅人サイファです!
今回からはこちら!
京都南禅寺(なんぜんじ)境内にある塔中(たっちゅう)、金地院(こんちいん)のご紹介!
塔中とは…大寺院の中に作られた小寺院や庵のこと。
特に禅宗のお寺に多いスタイルですね!
京都ですと、ここ南禅寺の他にも大徳寺や妙心寺なども境内に多数の塔中を有しています。
京都東山の麓。
岡崎や琵琶湖疎水にも近い南禅寺。
かつて京都五山乃上とも称された日本一の格式を持つ禅寺。
ここ南禅寺で有名なのが、日本最大級の高さを誇る三門!
歌舞伎『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』で石川五右衛門が発する「絶景かな!絶景かな!」の名台詞でも有名ですね!
三門のから本堂を望みます。
あまりに巨大で近くからはフレームに入らない(笑)
この巨大な楼門から京都の町を見下ろして…石川五右衛門は何を思ったか。
現代に繋がる『絶景』という言葉の元祖かもしれませんね!
さて、今回は南禅寺の本堂には向かわず…
まずは南禅寺の境内にいくつも点在する塔中のひとつ、金地院へ向かいます。
戦国時代お好きな方には有名かもしれませんね。
ここ、金地院は黒衣の宰相と呼ばれた以心崇伝(いしんすうでん)が住職になっています。
そのため、彼の別名は金地院崇伝。
徳川家康の側近として辣腕を振るいました。
大阪の陣の発端になった、『国家安康・君臣豊楽』のいちゃもんで悪名高い彼です(笑)
境内は新緑が眩しい!
木々の緑に包まれていました。
さて、ここ金地院の境内には…東照宮があります。
徳川家康を祀る東照宮は全国にありますが…京都市内ではここだけ!(かな?)
黒塗りが剥げた感じがまた赴き深い!
こちらは国の重要文化財指定を受けています。
さて。方丈へ回って来ました。
こちらは金地院最大の見どころ!鶴亀の庭!
以心崇伝和尚が、三代将軍徳川家光公をお迎えするために、小堀遠州に作庭を命じたもの。
特別名松に指定されています。
こちらのお庭は、常緑樹で作られています。
将軍様にお見せするお庭が枯れる訳にはいかない…という配慮のようです。
正面左右に置かれた巨大な石を鶴と亀に見立てて作られています。
手前には白石が敷き詰められた枯山水。
奥に木々が青々と繁る様子は確かに!
永遠を感じさせる佇まい。
緑の築山が青空に映えますね!
これ…どこからが借景か分かりますか?
背後の山々と絶妙に計算しつくされた庭の木々。
石庭の白さと相まってまさに小宇宙!
日本庭園とは…時間と空間のプロデュース!
数100年前に作られた世界がそのまま生きている。
素晴らしい空間を満喫できます。
また、こちらには京都の三名席の1つにも数えられる、八窓の茶室や狩野派の名画なども保存されています。
特別公開時のみの限定!しかも撮影不可です。
もしも公開されていたらチャンスですよ!
南禅寺金地院
アクセス
参観時間
8:30-17:00
定休日
年中無休
参観料
400円
アドレス
075-771-3511