こんにちは。旅人サイファです。
今回はカレンダー(暦)のお話。
皆さん、旧暦って聞いたことありませんか?
よく耳にするのは旧正月、旧盆。
また、仙台の七夕祭りなどは、一般的な7/7には行われずに1月遅れの8/7あたりに行われるのも、旧暦に合わせてのこと。
この旧暦ってなんでしょう?
旧暦とは月の満ち欠けを基準にした『太陰暦』のこと。(正確には太陰太陽暦)
現代の日本では太陽暦が採用されていますね。
1年は12ヶ月365日。4年に1度閏年の際は2/29が追加されて366日になります。
それでは太陰暦とはどのようなものでしょうか?
日本でも明治初期までは太陰暦が正式な暦として採用されていたのです。
明治5年。欧米が採用していた太陽暦(グレゴリオ暦)を明治政府が導入。
これまでの太陰暦は旧暦、新たに採用した太陽暦を新暦と呼んで区別するようになりました。
月の満ち欠けを基準にする。
つまり、こういうことです。
新月の日 ○月1日
満月の日 ○月15日
1ヶ月は平均すると29.5日。
1年間は354日間となります。
あれ?1年間の日数少なくない?
そうです。太陽暦の365日とは1年間で11日もの差が生じてしまいます。
このままこの差を放置しておくと…?
どんどん季節がズレていくことになりますよね。
いずれ、お正月(1月1日)が紅葉の季節になり、真夏になり、桜の季節になり…。
こういったズレを修正するために、旧暦には『閏月』というものが存在しました。
1年で11日ズレるなら、3年で33日調整すれば良い!
つまり3年に1度、1年を13ヶ月にすることで、暦と季節のズレを調整していたのです。
この当たりのお話は映画『天地明察』が詳しいです。
江戸時代に暦を改定した人のストーリー!おすすめです。
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例えば…X年4月の後に閏月を入れる場合、翌月はX年閏4月…と表現されます。
4月が2回あるイメージですね!
ちなみに太陽暦が採用される前の、最後の閏月は『明治3(1870)年10月のあと、明治3年閏10月』でした。
実は今年2020年4月の後には3年に1度の閏月が入るサイクル!
日本が旧暦のままでしたら、来月は『令和2年閏4月』だったはずなのです。
なんとなくロマンがありますね!