NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム
こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『光る君へ』コラムをお届けします。
筆者紹介
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第22話 越前の出会い
越前守となった父・為時に従って越前へと赴いたまひろ。
越前国とは、現在の福井県の大部分(若狭地方を除く)。敦賀や三国の湊は、朝鮮半島から対馬海流に乗るとまっすぐにたどり着く港町であるため、異国人との行き来が盛んな場所でもありました。
当時の中国大陸は、979年に中原を制覇した宋が統一政権を敷いていたころです。
それまで、大陸は唐という大国が統一していましたが、黄巣の乱をきっかけにその権威は失墜します。
その後中国大陸70年もの間、強力な統一政権は生まれずに「五代十国」といわれる、軍人が率いる小国が代わる代わる政権を建てる時代に突入します。
この混乱を治めたのが「宋」です。唐が滅亡してから72年後、周辺に散らばる小国を滅ぼしてようやく中国大陸統一を果たすのです。
藤原為時が国守に任命されたのが996年のこととされています。宋が統一を果たしてからまだわずか15年。宋に滅ぼされた小国の士たちが、日本へ流れて来ることもあったかもしれません。もしかしたら…今回登場した自称宋人たちも、なんらかの曰く付きの異国人なのかもしれませんね。
とはいえ…今回はその大部分が創作パート。普通にサスペンスドラマのような雰囲気で視聴しました。
果たしてこれからの越前編、どのようにストーリーを紡ぐつもりなのでしょうか?筆者は楽しんでいるので構わないのですが…まあたしかに。今作は「大河」ではなく「歴史ドラマ」ですね。