『須佐神社』はスサノオゆかりの神社!「日本一のパワースポット」と紹介されたことも!
出雲市南部にある『須佐神社』は、某スピリチュアルカウンセラーによって「日本一のパワースポット」とも紹介された神社なんです!
筆者紹介
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『須佐神社』の歴史
出雲市の南部に鎮座する『須佐神社』は、天照大神の弟神である「素戔男尊(スサノオノミコト)」ゆかりの神社です。
スサノオは、日本神話に登場する神々の中でも、一際個性的な神です。
スサノオの父は日本の国土を生んだ「イザナギノミコト」。亡くした妻(イザナミ)を黄泉の国から連れ戻そうとして失敗したイザナギが禊をらしたところ、目からアマテラスとツクヨミ、鼻からスサノオが生まれたとされています。
この時に誕生したアマテラスは日本の最高神。その弟であるツクヨミ、スサノオと合わせて「三貴神」とされ、日本神話でも別格の扱いを受けています。
そんな、日本最高クラスの神様であったはずのスサノオ。しかし…天の国で乱暴を働いたスサノオは、やがて天の国から地上の出雲国へと追放されます。
地上に降りたスサノオは、土地で乱暴を働く邪竜を退治します。この「ヤマタノオロチ征伐」の話は有名ですよね。
ヤマタノオロチを征伐し、囚われていた出雲の姫「クシナダヒメ」を妻にしたスサノオは、そのまま地上に定着し出雲各地を開拓したとされています。このことから彼は出雲開発の祖とも言われますね。
こうして出雲各地を開発したスサノオ。その最終段階でやってきたのが、現在『須佐神社』が鎮座する場所でした。
スサノオは、この土地を見て「この国は小さい国だがよい国だ。自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと、出雲国風土記に記されています。
つまり…ここ『須佐神社』の地は、スサノオの魂が眠る場所!スサノオが祀られている神社は全国に多々あれど…スサノオの御霊が祀られている神社は全国でもここだけ!と言われています。
ちなみに…ここ『須佐神社』の宮司は、スサノオ直系の子孫とされています。彼らは代々、「出雲太郎」「出雲次郎」を名乗り、現在も「須佐国造家」として須佐の地でその歴史を紡いでいます。
『須佐神社』の見どころ
日本一のパワースポットとも称される『須佐神社』ですが…境内は過度にスピリチュアルに片寄る傾向もなく「村の鎮守さま」のような素朴な雰囲気を残している神社です。
入り口の鳥居を一礼してくぐると、参道がまっすぐ引かれています。この日は平日の午前中ということもあり、境内は筆者ひとり。実に神聖な空気に包まれています。
神門をくぐって拝殿前までやって来ました。さすが出雲!太い注連縄が出雲大社とよく似た雰囲気を出しています。
まずはこちらで二礼ニ拍手一礼。お邪魔させていただいたご挨拶をさせていただきました。
拝殿の裏手には本殿があるようで、ぐるっと一周できる作りになっています。
拝殿の裏に回ると…うわ!これはすごい!大社造りの本殿を間近に見学できます。決して大きい社殿ではありませんが…古式の雰囲気をよく残す素晴らしい姿です。
この本殿は、1550年ごろに当地の戦国大名・尼子晴久が新造したものとされています。彼がこの時に奉納したとされる「兵庫鎖の太刀」は神宝として大切に保管され、現在は国の重要文化財に指定されています。
本殿の真裏まで回ってきました。こここそが…日本一のパワースポットとも称される聖地です。
スピリチュアルカウンセラーとして活躍する江原啓之氏はその著書の中で、ここ『須佐神社』の御神木の発する凄まじいパワーを激賞しているそうです。
以来…ここは聖地として多くの参拝者が訪れるようになったそう。その際、この御神木の木皮を剥がして持っていく不届きものが続出したそうで、現在は囲いが巡らされて御神木には触れられないようになっています。
この御神木は樹齢1300年を越えるとか。1300年前というと、奈良に平城京が作られたころ。そんな時代からずっと…この地を見守ってきたんでしょうね。
なお、御神木の根本ではこんなものも。
「大杉さんの木精」として、この御神木の木皮をお請けすることができます。勝手に剥がしちゃダメですよ。
なお、ここ須佐には「七不思議」というものが伝わっています。
■相生の松(あいおいのまつ)
須佐神社本殿の裏にあり、一本で男松と女松の両肌をもっている珍しい松の木。ただ、現在は枯れてしまい跡だけが残っている。
■ 雨壺(あまつぼ)
雨壷と呼ばれる大岩で、穴をかき回すと大洪水が起きるという言い伝えが残っている。かつて、村人がこれを犯したことで本当に洪水が起こり、村に大きな被害が出たとされている。
■ 落葉の槇(おちばのまき)
ヤマタノオロチの神話に登場する「妻櫛名田比売命(クシナダヒメ)」がお産の時に使用したとされる松葉で綴った槇葉。現代でも槇葉の縁に松葉で刺したような穴があいている。
■ 影無桜(かげなしざくら)
不作が隠岐国で続いた時に、「この桜が隠岐国に影を作っていることが原因だ」と言われ、切り倒された。木を切り倒した切り株からは生えた桜は、その後大きく茂ることはなくなったと言われている。
■ 塩ノ井(しおのい)
土地を清めるために「須佐之男命(スサノヲノミコト)」が使ったとされる水。稲佐の浜と繋がっており、潮の満ち引きによって湧き出る水の量が違うと言われている。
■ 神馬(しんめ)
神社に納められた馬達のお墓。昔、藩主や武将が神社に馬を納めると、それがどんな馬であっても白馬に変わり、その馬は予知能力があったと言われている。
■ 星滑(ほしなめら)
神社の西方にある山頂にある白い斑点(なめ)。その光沢によってその年の豊作・不作が分かると伝えられている。
このうち「塩井」は境内にあります。この井戸はスサノオが自ら掘ったものとされ、なんと出雲大社近くの「稲佐の浜」まで繋がっていると言われています。この井戸は海と繋がっているため満潮時には塩を吹き出すとか!?直線距離で20kmも離れているのに…不思議ですね!
『須佐神社』の参拝を終えて、周辺をぶらりと歩いてみると、神社とは川を挟んだ向かい側には道の駅風の施設がありました。
立ち寄り温泉や食堂などが集まっている施設ですが、その中に「スサノオ館」という歴史資料館があります。
ここは須佐の歴史や文化を学ぶことができます。入館料も無料ですので、ぜひ合わせてお立ち寄りください。
『須佐神社』へのアクセス/駐車場/所要時間
『須佐神社』のある佐田町エリアは、出雲市の南部山間に位置しています。JR出雲市駅からは、車でおよそ30分。山陰自動車道の出雲ICからですと20分ほどです。
駐車場は、境内のすぐ脇に参拝者用の無料駐車場がありますのでそちらをご利用ください。
公共交通機関ご利用の場合は少々アクセスが大変です。
JR出雲市駅から路線バスで佐田行政センターへ。そこからさらにタクシーに乗り換えて5分ほどかかりますので…はじめから出雲市駅よりタクシー利用がおすすめです。
境内はそれほど広くはありません。20分ほどあれば充分に参拝見学できるかと思います。川を挟んで反対側にあるスサノオ館も合わせてですと、45分ほど見ておくと良いでしょう。
【サンライズ出雲で行く出雲神社めぐり旅行記】2日目。出雲到着後、真っ先にやって来たのがここ『須佐神社』でした。出雲開発の祖スサノオノミコトにご挨拶して、次は井戸で繋がっているとも言われる「稲佐の浜」へと向かいます。次回もお楽しみに!
『須佐神社』の基本情報
アクセス
山陰自動車道 出雲ICより20分
営業時間
24時間自由
定休日
年中無休
参拝料金
参拝自由
駐車場
参拝者用無料駐車場あり
アドレス
0853-84-0605