電車内でシャワー!?『サンライズ出雲/瀬戸』シャワールームレポート!
日本で唯一の寝台特急列車『サンライズ出雲/瀬戸』!実はこの列車には寝台ルームだけでなくシャワールームまで設置されているんです。運行する列車内でシャワーを浴びるというレア体験をレポートします!
筆者紹介
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『サンライズ出雲/瀬戸』にはシャワールームがある!
現在、定時運行としては日本国内で唯一となった寝台特急『サンライズ出雲/瀬戸』。夜間、ゴロンと横になって寝ている間に目的地に連れて行ってくれる寝台特急は、今では貴重な存在となりました。
実はこの『サンライズ出雲/瀬戸』は、最大12時間近くの運行という特性に合わせて、ちゃんおシャワールームも備え付けられています。今でこそ観光利用に特化したような存在になっていますが、当初はビジネス利用も想定されていたそうですからね。
『サンライズ出雲/瀬戸』は14両編成です。1~7号車は『サンライズ瀬戸』として、8~14号車は『サンライズ出雲』として、東京駅←→岡山駅の間は連結されて同一に運行されています。
さて、この『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワールームは、全車両合わせて4つあります。
4号車と11号車のシャワールームは、A寝台「シングルデラックス」というハイグレードルーム専用です。シングルデラックスの場合は、最初からお部屋にシャワーカードが用意されていますので、別途購入する必要はありません。
B寝台(シングル、ソロなど)やノビノビシート利用の方で、シャワールームを使用したい場合は要注意!発売枚数限定のため、激しい争奪戦に勝ち抜いた者のみが浴びれる、栄誉あるシャワーなんです!(←大袈裟)
『サンライズ出雲/瀬戸』シャワー券争奪戦が必要!
そんな…シャワーマニア垂涎の『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワールーム!
これを利用するには、まずはこの「シャワーカード」を購入しなければなりません。しかし…これが至難の業なんです!
まずはじめにお断りしておきますが…この『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワーカードをゲットするには…始発駅からの乗車が前提条件になります。
サンライズ出雲/瀬戸の下り列車でしたら、始発駅の東京駅。上り列車でしたら、出雲号の始発駅・出雲市駅、瀬戸号の高松駅になりますね。上り列車の場合は、少し余裕がありますが、下り列車の場合、大抵は東京駅出発前に瞬殺売り切れとなります。情報によると…サンライズ出雲、サンライズ瀬戸各々で限定20枚しか販売されないようです。めっちゃ狭き門!
普通…新幹線や特急に乗る場合って、自分の指定された座席のある号車に並びますよね?
しかし!『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワーカード争奪戦を勝ち抜くにはそれではダメ!荷物やら座席の確認やらは後回しにして、はじめからシャワーカード販売機のある号車に並んでください。
ちなみに筆者は、21:50の発車時刻にも関わらず、21:00ごろには東京駅9番ホームの「11号車乗降口」に到着しました。
実は、東京駅発の『サンライズ出雲/瀬戸』のホーム入線時間は出発のおよそ30分前!そして、ドアが開いたと同時にシャワーカードの発売が開始されます。
そして、シャワーカードの販売機はシャワールームのある3号車/10号車後方にあります。
あれ?それなら、3号車/10号車出入口で乗れば良いんじゃ?と思った方は鋭い!
実は、シャワーカード販売機は3号車/10号車の最も後ろに位置しています。『サンライズ出雲/瀬戸』はひとつの列車につき前側ひとつずつしか出入口がありませんので…シャワーカード販売機へはすぐ後ろの4号車/11号車の出入口から入るのが最短なんです!
つまり、どうしてもシャワーカードをゲットしたいのならば…21:00前には東京駅9番ホームの4号車/11号車出入口に並んでおく必要があるのです!
大切なことなのでもう一度!『サンライズ瀬戸』は4号車!『サンライズ出雲』は11号車!ですよ!
ちなみに…諸先輩方はそんな状況をよくご存知のようで…他の乗り場には行列皆無にも関わらず、『サンライズ出雲』11号車乗降口には既にたくさんの行列ができていました。21:00ごろ到着した筆者でも前から5-6番目くらいでした。
この後、ゾロゾロと…行列は伸びていきましたが、おそらく後方の方は売り切れだったのではなないでしょうか。
21:30ごろ、いよいよ9番ホームに『サンライズ出雲』が入線!ドアが開くと…先頭からゾロゾロと車内へ列が吸い込まれていきます。
さすがここに並んでいる人たち。誰も右手の客室方面には進みません(笑)全員が左手に進んで、シャワーカード販売機へ!ドキドキ!売り切れになりませんようにー!
いよいよ!筆者に順番が回ってきました!公衆電話くらいの大きさの販売機です。左上のまだ緑色ランプが点灯していれば在庫あり!やったー!
なお、シャワーカードの値段は330円。1000円札と小銭が使えます。筆者が乗車した段階では、新500円玉には対応していませんでした。
販売中のランプが煌々と輝いていますね。小銭330円を投入して…無事ゲット!
これが!激しい争奪戦を勝ち抜いてゲットした『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワーカードです!!
ホーム入線後、10分ほど経った21:40前には…既に赤ランプ「売切れ」へと変わっていました。おお。10分持たずに完売。恐るべし。
『サンライズ出雲/瀬戸』シャワールームはいつまで使える?
シャワーカードをゲットしてしまえばこちらのもの!シャワールーム使用権は確保です。
ちなみにシャワールームの使用は、ご自身が下車するまで有効です。ですので、夜のうちに使用してもOKですし、翌朝目覚めてから使用してもOK!
ただし、B寝台やノビノビシート利用者用のシャワールームは3号車と10号車の1部屋ずつしかありません。誰かが使っている間は使用できませんから、タイミングによっては空くまで待っていなければなりません。
この辺り、お部屋でもシャワールームの空き室状況が把握できると良いのになーと思いました。
『サンライズ出雲/瀬戸』シャワールームを使ってみた!
無事に『サンライズ出雲/瀬戸』の貴重なシャワーカードをゲットした筆者。さて…いつシャワールームへ向かおうか?
この『サンライズ出雲』、乗ってみると分かりますが、意外とあっという間に時間が経ちます。お部屋でのんびりしたり、お酒を飲んだり、まだ街灯のある車窓を楽しんだり…。
と、いうことで筆者は夜のシャワーは諦めて朝利用することに決めました。
翌朝…シャワールームに向かうと、残念ながら使用中。ですが、シャワールームはラウンジと同じ号車にありますので、のんびり車窓を眺めながら順番を待ちました。
ようやく順番が来て、いよいよシャワールームへ。内部に入ると、半畳くらいの脱衣場になっており、目の前にご案内が書かれています。
ふむふむ?案内を読むと…?
・シャワータイムは6分間
・途中でシャワーを止めるとカウントダウンはストップされる
・残り時間が1分を切るとブザー
・シャワーカード挿入後、脱衣場のドアを開けるとシャワーカードは利用できなくなる←重要
ここにシャワーカード挿入口があります。ここに、発車前に購入したシャワーカードを入れるんですね。
あ。そうそう。カードを挿入してもすぐには6分間のカウントダウンは始まりませんのでご安心ください。
脱衣かごはこちら。少し小さいですが…仕方ありませんね。何せ電車の中ですから。
ここで洋服を脱いでいよいよシャワールームへ入ります。
あ!その前に!脱衣場の出入口のカギはしっかり締めるのを忘れずに!ここを締めないと、ドアの外表示が「使用中」になりません!
ちなみに、一度カギを締めてからは、シャワー途中であっても(残数が残っていても)、ここのカギを開けた時点でそのカードは使用終了になってしまいますので要注意!
もしも…1枚のカードを複数人で使用したい場合(ルール上NGだと思いますが)でも、途中でドアを開けて入れ替えなんかはできません!必ず脱衣場まで一緒に入って、脱衣場から一緒に出なくてはなりません。お子さまと二人で…と考える人もいるかもしれませんので年のため。
さて、いよいよシャワールームです。シャワールームも半畳くらいのスペースです。あるのは…シャワーと鏡のみ!
なお、リンスインシャンプーとボディソープ、それに小児用ソープは備え付けがありました。もしもシャンプー等にこだわりがある場合はご自身でお持ち込みください。
さ、いよいよスイッチオン!緑色のボタンでスイッチオン!赤いボタンがストップです。タイマーは未使用の6分00秒が表示されていますね。
まずは一通り頭を流します。しっかり締めるお湯をかけて…シャンプーでゴシゴシ。ざっ!と流して…はい!ストップ!
ほうほう。なかなか優秀!1分40秒ほどで洗髪を終えることができました。
ちなみにこのシャンプー…うん。悪くはありませんが、リンスインシャンプーなのでトリートメント性能はよろしくありません。髪の毛ギチギチになりますので、特に女性は使い慣れたものの持ち込みを推奨します。
さて。残り時間を利用して身体を洗います。後半はちょっと時間が余るくらいでした。
脱衣場へ出たら、身体と頭を拭いて準備を整えます…が!ここで重要なポイントがもうひとつ!この『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワールームには、タオルやバスタオルは備え付けがありません!もしもシャワールームを使用するおつもりでしたら、必ずタオルをご持参くださいね。忘れると…地獄ですよ(笑)
髪の毛を乾かすのはドライヤーがあります。しかし出力が弱いので、こちらも、特に女性はご自身のものをご持参いただく方が良いでしょう。一応、シャワールームの利用は30分目安とお願いされていましたので、ドライヤーは自身のお部屋でのんびりどうぞ。
シャワーを終えて着替えも終えて…これでシャワータイム終了…!と思ったアナタ!実はまだ終わりじゃないんです!
『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワールームは、掃除するほどシャワータイムに余裕はありませんし、清掃員さんが常駐しているワケでもありません。
そのため、このシャワールームには「オート洗浄機能」が付いているのです!シャワールームを使い終わったら、シャワールームの扉をきっちり閉めて、この洗浄ボタンをポチっ!
これで、シャワールームの洗浄完了!次の人も気持ちよく使える工夫ですね!
いかがでしたか?『サンライズ出雲/瀬戸』のシャワールーム使用レポート!
まずはシャワーカード争奪戦を、このページに書かれたウラ技通りに勝ち抜いて、一生のうちでもレアな「列車内でのシャワータイム」をお楽しみください!
【サンライズ出雲で行く出雲神社めぐり旅行記】!今回はサンライズ出雲のシャワールームをレポートしました。さて次回からいよいよ本編!神社めぐりへと出発します。まずは…出雲の祖ともいえる神、スサノオゆかりの神社へ向かいます。お楽しみに!