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【ブラタモリレポート】ブラタモリ『秘境!黒部峡谷』視聴レポート!

ブラタモリ】『秘境!黒部峡谷〜黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?〜』視聴レポート!

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不定期土曜日連載!【ブラタモリ】視聴レポートをお届けします!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

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こちらは不定期土曜日にお届けする【NHKブラタモリ』】レポートの記事をお届けしています。

 

 

今回のお題「黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?」

今回は、前回に引き続いての「黒部峡谷」の後編です。

 

日本有数の急流として知られる黒部川。日本治水の父として知られるオランダ人技術者「ヨハネスデ・レーケ」は、明治時代に政府の招きに応じて日本へとやってきます。その時、富山県の河川を見てこう言ったと伝わっています。

 

「これは川ではない!滝だ!」

 

低地が広がるオランダで生まれ育った彼にとって、川とはゆったりと流れる大河。ここ富山県の河川は、標高3000m級の立山連峰からとやまわんまで、直線距離でわずか50kmという短距離を駆け抜けます。それはつまり、急激な傾斜を持って、一気に流れ落ちる急流!オランダ人が初めて見て「滝」と表現するのも頷けますよね。

 

黒部川をはじめ、早月川や常願寺川といった富山県の急流河川たちは、治水・砂防という難題を残しながらも、その反面電源開発には最適な川でした。

 

この河川に目を付けた政府は、大正末期から昭和中期にかけて水力発電の拠点として活用することになります。

 

そんな中、最も活用されたのが「黒部川」でした。

 

黒部川の源流は、北アルプスの山と山の間に位置する急激な谷です。3000m級の立山連峰と、同じく3000m級の後立山連峰に挟まれた谷に溜まった水が、急激な流れとなって一気に富山湾まで流れ落ちているのです。

 

この黒部川の源流域に作られたのが、黒部ダム黒部川発電所の数々です。

 

遂に一般観光まであとわずか!

立山黒部観光に新ルート!新名称は「黒部宇奈月キャニオンルート」に決定! - 旅人サイファのお出かけブログ

 

以前こちらのブログでも記事にまとめましたが…この黒部ダムの建設には、三方向から工事が進められました。

 

ひとつは、長野県大町市から。

もうひとつが、富山県立山町から。

この、大町市立山町を結ぶルートは、やがて一般開放され、現在は「立山黒部アルペンルート」として、日本一の山岳観光ルートとして多くの観光客で賑うようになっています。

 

そして今回…一般には解放されていなかった、残る3つめのルートが観光解放されることになりました。

 

それが、今回タモリさんがたどった黒部峡谷鉄道欅平から黒部ダムへと至るルートです。

 

これまでは、黒部峡谷鉄道トロッコ列車で途中の「欅平駅」までしか一般観光客は入ることができませんでした。

 

しかし!

 

実はこの欅平駅からさらに先!黒部川に沿って、電源開発ルートは延びていたのです。

 

その電源開発ルートを活用したのが、今年6月に一般解放予定の「宇奈月黒部キャニオンルート」です。

 

このルートは、発電所を管轄する関西電力によって管理されていた発電所管理用ルートです。

 

このルートは、トロッコ列車、業務用エレベーター、インクライン、業務用バスを乗り継いで、欅平から黒部ダムまでを繋いでいます。

 

このルートが一般解放されることで、富山県の観光ルートは大きく様変わりすることになります。

 

これまで、黒部峡谷鉄道は来た道をまた戻るだけしかできませんでしたが…「宇奈月黒部キャニオンルート」の開通によって、そのまま黒部ダムまで乗り入れることが可能になります。そして黒部ダムから、今度は「立山黒部アルペンルート」を使って立山室堂を経て富山へと戻る周遊ルートが使えるようになったのです。

 

昭和の逼迫した電力事情を打破した「黒部ダム」と「黒部川第4発電所」。これらは前人未踏の秘境の地に踏み入り、難工事のうえ作り上げた昭和の偉業です。

 

現在も現役で活躍する水力発電所ではありますが、令和の時代になって、今度は「観光」という新たな使命を担うことになります。

 

日本最後の秘境、人跡未踏の地であった黒部川源流域の絶景は…電源開発の難工事の結果もたされた奇跡の風景なのです。

 

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