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【旅行コラム】三重県だけ特例!なぜかオールナイト深夜営業できるパチンコ店の裏事情!

三重県だけの特例!パチンコ店なのに風営法の例外!でオールナイト深夜営業できちゃう裏事情!

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風光明媚でグルメも美味しい三重県。実はここ三重県は、パチンコ好きにとっても聖地とも言われています。

 

なぜ?

 

それは、本来風営法によって禁止されてるはずのパチンコ店の深夜営業が行われる日があるから!それもなんとオールナイト営業!朝までどころか翌日深夜まで、40時間ぶっ続けでパチンコを遊ぶことができるという特別な土地なんです!その裏事情とは!?

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【旅行コラム】シリーズよりお届けしております。

 

最盛期には全国で18000店もの店舗があったパチンコ店。手軽に遊べるギャンブル(建前上は遊戯)として、一時は大人気のレジャーでした。

 

令和になり時代はデジタルへ変わると、その数は減る一方。現在は全国で7000店舗と、最盛期より5割以上もその店舗数を減らしています。

 

そんなパチンコホールの営業は、風営法(ふうえいほう:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律。風適法とも呼ばれる)によって規定されています。

 

この風営法には1号~5号までの分類がされており、パチンコ店はこのうち第4号営業と規定されています。

 

パチンコ店の営業時間は、この風営法都道府県の条例によって決まるため、実は地域によって営業時間が異なります。

 

まず大前提として、風営法で深夜の営業が禁止されています。そのため、どんなに遅くとも24時以降の営業はできない決まりになっています。

 

この風営法の規定に、各都道府県の条例によってさらに厳しく営業制限がされるため、多くの都道府県では23時までと規定されているところが多いようです。

 

ちなみに…営業時間の長い都道府県トップ5はと言いますと

第1位 宮城県 8:00-24:00

第2位 青森県 8:30-24:00

第3位 三重県 9:00-24:00

同3位 沖縄県 9:00-24:00

第5位 愛媛県 9:00-23:30

その他多くの県では、9:00-23:00か10:00-23:00とされているところがほとんどのようです。最も営業時間の長い宮城県では、最大14時間もパチンコをプレイできる環境にあるようですね。

 

このように、風営法及び都道府県の条例で厳しく制限されているパチンコ店ですが…全国で唯一、ある決められた日のみ、オールナイトで朝までパチンコが打てるという特別な県があるのをご存じでしたか?

 

それが…三重県です。


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なぜか三重県だけ!

12/31-1/1の大晦日~元日にかけてのみ!

特例として夜通し営業…つまりオールナイト営業が認められているんです!

 

しかも、翌日(元日)深夜1時まで夜通しぶっ通しで営業を続けるため、12/31の9:00~1/1の25:00まで…なんと連続40時間もノンストップで営業しているんです!

 

実はこれ、東海や関西のパチンコファンには有名な話で、コアなファンは、毎年必ず年末年始は三重県へ行く!という人も多いとか!

 

本来、風営法で厳しく制限されているはずのパチンコ店の営業時間。

 

なぜ、大晦日のみ三重県のパチンコ店は深夜オールナイト営業が許されているのでしょうか?

 

実はこれ、きちんと法律に基づいた営業許可なんですよ。

 

前述した通り、パチンコ店に限らず風営法の規制対象となる店は、同条第13条1項で深夜営業を禁止されています。ただし!都道府県が条例で「習俗的行事その他の特別な事情がある」と定める日、地域においては、例外的に深夜営業が可能になるようなんです!

 

三重県が条例で「習俗的行事その他の特別な事情がある」と定めたのは1985年のこと。

 

三重県の特別な事情…?

 

そう!それは、日本の神社の最高位とも言える「伊勢神宮」を抱える三重県ならではの判断なんです!

 

日本国内の神社の最高位ともされる伊勢神宮へは、コロナ禍前には毎年50万人もの初詣客が押し寄せていました。※2024年は37万人

 

そんな12/31大晦日の夜からひっきりなしに連なる参拝客に対して、三重県…特にお膝元の伊勢市のパチンコ店から陳情があったようです。

 

 

特に、伊勢市駅周辺のパチンコ店では、数少ないトイレを求める参拝客で溢れ、その行列は数百mにも及んだとか!しかも道端で排泄するケースも多く、衛生的環境的に、好ましくない状況が続いていたようです。

 

この陳情が認められ、被害の大きかった伊勢市内だけでなく、三重県内全てのパチンコ店で、元日朝までのオールナイト営業が特例と認められたようなんです!

 

え。ホンマかいな。力技すごいな(笑)

 

現在でこそ…ロードサイドにはコンビニやファミレス、24時間営業のスーパーも並んでいますが、1985年の条例制定時はもちろんそんなものは稀!ロードサイドで煌々と光るパチンコ店の明かりは、治安維持に一役買っていたのかもしれません。

 

そんな、昭和後期に定められた条例のおかげで、三重県内のパチンコ店には、全店で、大晦日の深夜営業が認められるようになりました。この恩恵を受けて、伊勢神宮まで2時間以上かかる熊野市やいなべ市などでも例外なく深夜営業は許可されています。

 

全国のパチンコファンは、大晦日になると大挙して三重県へと向かってきます。人気台を取るためには、前日12/30の営業終了後に即、翌日の開店待ちの行列を作り出すとも言われていますので…もはや一大イベントになっていますね。

 

もしかしたら…三重県内で年末年始期間最大の集客力を持つのは…そんなオールナイト営業するパチンコ店かもしれませんね!…さすがにそれはないか(笑)

 

なお、三重県発祥のパチンコチェーンが「キング観光」という社名なのも…どうやら曰くがありそうですね。