こんにちは!旅人サイファです。
毎週日曜日は、その時に起こっていることをリアルタイム投稿する、毎週恒例の『週末雑感』をお届けします!
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
旅人サイファ実績
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我が家の長女(現在14歳)が小学校のころ…こんな悶着がありました。
筆者(父)が有給休暇を取得し、平日に行われるとあるイベントへ参加した時のことです。
「大人は有給で好きな時に休めるのはズルくない?」
「子供にも好きな時に休める日があっても良いと思う!」
ふむふむ。なるほど一理ある。せっかくの機会でしたので長女と議論したのを覚えています。
長女の主張
- なぜ子供は好きな日に休む日(希望休日)がないのか?
- 夏休み冬休みなどの長期休暇は自分が希望した休暇ではない!
まあ…うん。(当時)小学生の言うことなので主張が拙い部分もありますが、概ねこんな感じでした。
筆者(父)の反論
- 子供は自分でスケジュール組めるほど成熟していない
- 大人には夏休み冬休みほどの長期休暇は存在しない分、子供は恵まれている
その場では、夏休み冬休みが無くなって良いのか?という部分で、半ば釈然としないまま仕方なく引き下がりましたが…。
つい先日、Twitterで仲良しの発信者さんがこんな発信されているのを発見しました。ふむふむ?
我らが愛知県が面白い取り組みしようとしてる!
— とんねぎチャンネル|東海地方を楽しむコンテンツ (@ton_negi) 2023年3月17日
大人だって有給義務化、残業低減してるのに、子供だって有給欲しいよねってずっと気にはなってた(ついでに残業=自主勉も)🫠
この日なら休んでも授業取り残されない?みたいに考えることは社会人になっても役立つと思う! https://t.co/Ypu5YC71rj
「年3日」平日に学校休んでOK、愛知県が新年度から制度…家族での「ラーケーション」推進 : 読売新聞
ほうほう!愛知県が、何か面白い試みをしようとしている!
まとめるとこんな感じ。
ラーケーション事業
・ラーケーションとは「ラーニング(学習)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語
・公立小・中学校や高等学校などで、平日に年間3日休みが取れるという取り組み
・これを取得しても欠席扱いにはならない
・欠席した分の学習は自習で補うこと
・愛知県内の学校で2023年度2学期以降からスタートを予定
・休む理由については不問!(自由)
おおー!愛知県の大村知事!なかなか思い切ったことを始めましたね!
働き方改革、そして休み方改革の一環として打ち出したこの方策ですが、筆者はとても肯定的に見ています。
このブログの読者さんは既にご存知かと思いますが、筆者は毎年、年間平均35~40泊しているセミプロ旅行人。これまでも、筆者自身が休めても、子供の学校があるため旅行を断念したケースが幾度もありました。
特に、アメリカなどでは、家族旅行は校外学習と捉えられ、申請をすれば欠席扱いにならないという州もあるようですね。我が家もそうするように意識していますが、旅行で得られる経験って、学校で学ぶことの実地訓練だと思うんですよね。地理で習った地形を見に行く、理科で習った不思議な生物を見に行く、こういったものも充分すぎるほどの学習機会です。
考えられるメリット
- 平日しか行われないイベントや学習機会へ参加させやすい
- 土・日+月(金)と絡めたり、飛び石連休の平日にこの休日を充てることで、旅行需要を高めることができる
- 土日休みでない親と触れ合う時間ができる
- 欠席するデメリットを学べる
- 校外で貴重な体験できる機会が増大する
考えられるデメリット
- 学校での学習時間が失われる
- 欠席した分の保障は無し(自習のみ)
- 学習機会が均等でなくなる
- 学力低下が危惧される
そもそも、現行の学校教育は「皆勤主義」が前提にあります。全ての授業に出た人間だけが、全てを学びきることができる。休んだ分は自己責任。代替授業や補講などもありません。
この辺りが、社会人(特に会社員)と学生の大きな違いかと思います。
会社員の場合は、例え当人が仕事を休んだとしても、企業がその欠席者分の業務を補えるシステムを構築すべきです。そのシステムが機能している企業では、希望日に好きに休みを取得することができています。(もちろん限度はあります)
学校の場合は、一度休んだ分の授業や行事は、基本的には二度と行われません。そのため、「基本的に学校は休まない/休めないもの」という考えが刷り込まれています。もちろん、義務教育として均等な教育を機会を提供するという意味ではとても大切なことではありますが。
今回の愛知県の『ラーケーション』の取り組みは、そんな日本の教育に対する価値観を一変させる試みになるかもしれません。
愛知県民は、ぜひ、この新たな取り組みを積極的に享受して欲しいものです。
初めの半年間で、この『ラーケーション』取得の動きが鈍いと…この制度はニーズはないと取られかねません。
ちなみに、2023年2学期(9月)以降のカレンダーを見ますと…11月24日がかなり狙い目になるかと思いますよ。前日の木曜日が勤労感謝の日で祝日。11/24(金)を挟んで、土日休みの飛び石連休です。11/24を『ラーケーション』で休みにしてしまえば4連休になります!
しかも、今回同じタイミングで大村知事は、11月27日を「あいち県民の日」と制定し、そしてその前後1週間のうち1日を学校ごとに自由に休みに設定できる日と発表しました。これがうまく組み合わされば、なんと5連休も夢ではありません。
子供が小さなうちは気にならない「平日休み」ですが、小学校に上がったとたん、「平日に出掛ける」など夢のまた夢になります。
また、旅行業界が常々要求している「旅行ニーズの分散化」の最大の障壁になっているのが、「平日は子供の学校で休めない」という問題でした。この問題を突破する、素晴らしい糸口になる可能性も高いですよね。
この愛知県の『ラーケーション』が上手く機能すれば、やがて全国に波及することになるでしょう!そのためにも…愛知県のパパさんママさんには、積極的にお休みを取って子供たちと素晴らしい時間を共有してください!なんなら、ド平日ディズニーとか、ド平日ユニバとか…いかがですか?空いててサイコーですよ(笑)
それにしても、東京都による「毎月5000円の子ども手当増額」や今回の愛知県による『ラーケーション』の取り組みなど、本来国レベルでやるべき方策を、地方自治体が独自に行う事例が増えましたね。
そういうところも…内閣支持率の低さに出て来ていると思いますよ?岸田さん?
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