『聖神社』は日本初の銅の産地を記念して作られた神社!
埼玉県秩父市黒谷。一見なんの変哲もない田舎風景が広がる町ですが…実はこの地は、日本の歴史を大きく変えた場所でもあるんです。
筆者紹介
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和銅とは何か?
慶雲五年。西暦708年に、ここ秩父の地は一躍日本中から注目を集めました。武蔵国秩父郡黒谷村で産出され、奈良の朝廷に献上されたのは「銅の鉱石」!それも精錬の必要ないほど純度の高い「和銅(ニギアカガネ)」でした。
当時、銅は中国や朝鮮経由でしか手に入らない極めて貴重な物質。日本国内でそれが産出したというのは、これとない大ニュースだったようです。
その驚きと歓喜がどれほどのものだったことか!朝廷は、即座に改元を行い、それまでの「慶雲」から「和銅」へと年号すらも変えてしまうほど!
つまり、ここ秩父黒谷の地は…日本を揺るがし改元までさせてしまった、その現場なのです!
現在は、銅鉱山の麓に『聖神社』が、また山深く入った場所では採掘遺跡が残され、見学することが可能になっています。
『聖神社』へのアクセス/駐車場
『聖神社』は、秩父地方を貫く大動脈、国道140号線からすぐのところに鎮座しています。秩父へ向かう車がひっきりなしに通るところですので、通りかかったことがある方も多いはず。
秩父市内からはおよそ15分ほど。東京方面からは、関越自動車道の花園ICから20分ほどのところに位置しています。境内のすぐ下には、参拝者用の無料駐車場も整備されています。
電車の場合は、秩父鉄道の和銅黒谷駅が最寄りです。駅からは徒歩10分ほどでアクセスできます。
『聖神社』の見どころ
『聖神社』は小高い丘の上に鎮座しています。駐車場から石段を登るとその先に小さな鳥居が建てられています。
境内に入ると目の前に社殿が見えてきます。拝殿前に置かれている巨大な銅銭「和同開珎」が目立ちますね!
こちらのご祭神は…
・金山彦命(金属/鉱山の神)
・国常立尊(国土永久の神)
・大日孁貴尊(天照大神)
・神日本磐余彦命(神武天皇)
特に主祭神の「金山彦命」は、金属や鉱山の神のため一部では「銭神様」とも呼ばれています。そのせいか、ここ『聖神社』も「金運のパワースポット」として近年人気を集めています。週末には駐車場がいっぱいになることもあるとか!
こちらの本殿は、江戸時代中期に作られたもので、元は市内中心部にあった今宮神社の本殿でした。わずかに安土桃山風の彫刻も残されている貴重なもので、昭和39年にこちらへ移築されたと伝わっています。
なお、境内の宝物館には、奈良時代に朝廷に献上されたという和銅(ニギアカガネ)の現物も、ご神体として保管されているようです!お時間がある時はぜひそちらへもお立ち寄りくださいね!
ここ、秩父黒谷から発見された自然銅は日本史を変える大きな働きをしました。この国産銅の発見から、初の国産銭「和同開珎」が作られています。
【秋の秩父グルメ旅行記】も今回で最終回!いくつかのグルメスポットと観光スポットをめぐった、充実した日程になりました。次回の旅行記は、年末年始に行きました【年末年始京都旅行記】をお届けします!次シリーズもお楽しみにどうぞ!
『聖神社』の基本情報
アクセス
関越自動車道 花園ICより皆野寄居バイパス経由で30分
営業時間
24時間自由
定休日
年中無休
参拝料金
無料
駐車場
参拝者用無料駐車場有
アドレス
埼玉県秩父市黒谷2191
0494-24-2106