【特別名勝六義園は都内最高クラスの絶景庭園!鑑賞のポイントをレポート!】
JR駒込駅から徒歩数分のところにある『六義園』は、江戸時代に作られた大名庭園です。いかがですか、この風景!東京都内…しかも山手線円内とは思えないほど広い空!広い空間!
こんにちは!旅人サイファです。昨日からお送りしている【都内絶景庭園めぐり】シリーズ。今回は都内随一の絶景庭園『六義園』をご紹介します。
『六義園』は徳川五代将軍・綱吉の側用人として権勢を誇った「柳沢吉保」の屋敷として作られました。
江戸時代当時から、ここ『六義園』と水戸徳川家の『小石川後楽園』は江戸の二大庭園として高い評価を受けていました。その後、東京を襲った関東大震災や東京大空襲の被害も受けることなく、当時の美しい姿を今に留めています。
入り口を入ってすぐのところにあるのが、『六義園』の象徴ともいえる銘木「しだれ桜」です。4月末のこの日は、既に緑色に染まっていましたが…
例年4月初旬にはこの姿!近年は感染予防のためか公開されていませんが、まるで異世界かのような幻想的なライトアップされた美しい姿を見せてくれます。
さて、園内を散策しましょう!ここ『六義園』の面積は8.7万平米ほど。東京ドームおよそ二個分の広大な敷地を有しています。これは、都内に残されている大名庭園でも最大級の広さを誇ります。筆者が訪れた頃は4月後半で、ちょうど新緑が最も美しい時期ですね。
順路を進むと、正面に広大な池が見えてきます。この池や対岸の山も、実は全て江戸時代にイチから作られたもの!平坦な土地をわざわざ掘って池にし、発端土を積み重ねて山にする!さすがは完成までに7年もの月日を費やしただけありますね。
スゴくないですか?この広い空!都内しかも山手線の駅から数分の場所とは思えない風景が広がります。
この前に訪れた「旧古河庭園」でも思いましたが、筆者の重視する庭園鑑賞のポイントは「没入感」です。
『六義園』も、都内中心にあるにも関わらず、この角度から眺めると、周囲にあるはずの高層ビルや高層マンションは一切視界に入りません。そう!余計な物は視界に入らないように、木立の高さや立ち位置で、きちんと設計されている!
ただもちろん「全て」ではありません。園内最高所である藤代峠から眺めると…園内はまるでミニチュアや箱庭かのような風景が広がっています。
しかし少し視線を上げると…すぐ向こう側には高層ビル。うーん。私はここで魔法が解けちゃうんですよね。せっかく『六義園』の作る庭園の世界観に浸って異世界の風景を楽しんでいたのに…若干興醒め、現実の世界に戻されてしまいました。
とはいっても、余計なものが見えてしまうのは一部だけ!山を降りればまた美しい庭園の世界観に引き戻れます。このギャップもまた『六義園』の魅力なのかもしれませんね!
『六義園』は、「詩の六義」という和歌に詠まれる六体の世界を体現して、紀州和歌浦(現在の和歌山市)の風景を模して作られています。
そのため、園内には和歌浦周辺の名所をイメージしたものが多く、片男波や妹山・背山、藤代峠などは、実際に和歌浦になじみのある名前が付けられています。
毎週土・日曜、祝日には、11時と14時に出発し、約1時間で園内を解説する「庭園ガイド」も無料で参加することができます。こちらに参加すれば、より深く『六義園』を知ることができるのでおすすめですよ!
アクセス
営業時間
9:00-17:00
定休日
年末年始(12/29-1/1)
入場料金
一般 300円
65才以上 150円
小学生以下および都内在住の中学生は無料
※旧古河庭園とのセット券あり
駐車場
なし 周辺コインパーキング利用
アドレス
東京都文京区本駒込6-16-3
03-3941-2222
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