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都会のオアシス!『浜離宮』と『芝離宮』どっちに行こう?庭園散策レポート!【都内絶景庭園めぐり】③

浜離宮芝離宮!湾岸エリアにある2つの絶景庭園散策レポート!】

 

東京都の湾岸エリアに並ぶ、2つの日本庭園をご存知ですか?

ひとつは『浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんし-)』、もうひとつが『旧芝離宮恩賜庭園』、似たような名前の庭園ですが、それぞれ別々の歴史を持つ大名庭園です。

 

こんにちは!旅人サイファです。筆者は、全国各地を旅行しながら、絶景や名所、寺社仏閣、城跡などをめぐっています。

 

中でも近年、興味を持ってめぐっているのが、全国各地の日本庭園です。数年前に京都の素晴らしい庭園を目の当たりにしてから、その魅力に取り憑かれています(笑)

この度4~5月にかけて、都内の庭園をめぐる機会がありましたので、【都内絶景庭園めぐり】として連載記事にしています。

 

浜離宮恩賜庭園f:id:traveler-cipher:20220602222908j:image

この日、3つ目に訪れた庭園がこちら!『浜離宮恩賜庭園』です。

いやあ!良い天気!まさに快晴!池に青空が写って輝いていますね!


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浜離宮恩賜庭園』は、徳川将軍家の別邸「浜御殿」として幕末まで使用されていました。

 

元々この辺りは、将軍家の鷹狩の場として使用されていました。この地が、やがて三代将軍家光の三男・甲府藩主徳川綱重へ与えらます。その際に、甲府藩の下屋敷として庭や御殿が整備されたのがはじまりです。

 

その綱重の子が、六代将軍家宣となり徳川宗家を引き継いだことから、この地は再び将軍家のものとなります。この後は、歴代将軍によって愛され続け、屋敷、庭園、茶室などが整備され、現在の形に至っています。

 

ここ『浜離宮』の構えは、もはや城郭!さすが将軍の別邸を思わせる、頑丈な石垣と門に囲まれています。この門は「大手門」と呼ばれていますので…当時は城として考えられていたのかもしれません。

ちなみにこちらに訪れた時は、写真の赤い車体が可愛らしい電動シェアバイク「シェアロ」に乗ってやってきました。

 

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受付を済ませて入園すると…おおー!広い!玉砂利の散策路と芝生が広がり、背景には湾岸エリアの高層ビル群がにょきにょき。

 

もう入り口からこれですから…筆者が庭園に求める「没入感」は端からゼロ(笑) むしろ、あれら高層ビルも借景として楽しむことにしましょうか!ある意味「都市と融合した伝統庭園」として楽しむべきところなのかもしれません。


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入り口から入ってすぐのところに、立派な松が植えられています。一見、だだの山のように見えますが、これ一本の松!

 

この松は「三百年の松」と言われる銘木で、六代将軍家宣のころに植えられたとされています。こんもりと生い茂って、一本の木とは思えないほど!


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さて、ここ『浜離宮恩賜庭園』は非常に広く、じっくり見てまわると、60分~90分ほどかかってしまいます。園内の散策路も多方面に延びていますので、季節や目的によって散策路を選択しても良いかもしれません。

 

今回は大手門から入ってすぐの堀を渡り、海(東側)の方へ歩いてみます。

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雑木林の中を10分ほど歩くと、海へ突き当たります。対岸は勝どき、その向こうには東京オリンピックの選手村「晴海フラッグ」が立ち並ぶエリアです。

 

ここには「将軍お上がり場」が設けられており、歴代将軍が御成りをする際は、必ずここから上陸したと言われています。かの最後の将軍・徳川慶喜が、「大政奉還」「鳥羽・伏見の戦い」の後に大阪から船で帰ってきた際も、ここから上陸したとされています。


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筆者が訪れたこの日は4月後半。園内は八重桜が最盛期!まんまるくぼんぼりのように咲く八重桜は、とっても可愛らしいですね!


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中には、こんな珍しいお花も。これ、葉っぱのように見えますが、実は緑色に輝く桜の花なんです!


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さて、海側からぐるっと回って池まできました。

この池は「潮入の池」…つまり海水を引き込んだもの!そのため、潮位によってその雰囲気一変させるそうです。実際には海側にある水門で調節していますが、当然海水のため池にはボラやウナギなんかも生息しているとか。


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園内には全部で4つの茶室が再建されています。特に潮入の池を「お伝い橋」で渡ってたどり着く「中島の御茶屋」の趣きは素晴らしいの一言!こちらではお茶を頂くこともできますので、一服していくのもおすすめです。


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そうそう!ここ『浜離宮恩賜庭園』は、実は日本有数のレアスポットって…ご存知でした?ここは、風景の国宝とされる「特別名勝」、歴史スポットの国宝とされる「特別史跡」の二重指定を受けているんです!

国内でわずか9ヶ所しかない二重指定スポットのひとつなんですよー!

残念ながら、周囲の都市化により、往時の風景は失われてしまいました。ですが、それが逆に高層ビル群と融合した「都会のオアシス」としても楽しめるようになっています。

毎週土日と祝日には、無料庭園ガイドツアーが行われていますので、そちらも合わせてどうぞ!

 

アクセスも良好なので都内観光やふらっとお出かけするのにちょうど良い『浜離宮恩賜庭園』!ぜひ一度訪れてみてください!

 

さて!この後続けて、お隣の「旧芝離宮恩賜庭園」の散策へ移りますよ!

 

浜離宮恩賜庭園

アクセス

JR山手線ほか 新橋駅より徒歩12分

都営地下鉄大江戸線ほか 汐留駅より徒歩7分

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

年末年始(12/29-1/1)

 

入場料金

一般 300円

65才以上 150円

小学生以下及び都内在住の中学生は無料

旧芝離宮恩賜庭園とのセット券あり

 

所要時間

60分~90分

 

駐車場

障害者用駐車場のみあり

一般車は周辺コインパーキング利用

 

アドレス

東京都中央区浜離宮庭園1-1

03-3541-0200

 

 

旧芝離宮恩賜庭園f:id:traveler-cipher:20220602223309j:image

じゃん!「浜離宮恩賜庭園」から徒歩10分程度のところにある『旧芝離宮恩賜庭園』へ移動してきました!

 

ここ『旧芝離宮恩賜庭園』は、名前こそ似ていますが、その成立は全く異なります。

元々は、小田原藩主大久保家の上屋敷に作られた「楽寿園」という庭園でした。その後、徳川将軍家へと所有が移り、明治になってから皇室所有のお屋敷が建てられていたようです。


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現在の姿は…ご覧の通り!周囲360°全てが高層ビルに囲まれ、当時の風景はほとんど残っていません。

 

こちらには、かつて皇室の迎賓館が使用されており、立派な洋館が建てられていたそうです。しかし、関東大震災の折りに焼失….その後は東京都に下賜(なので名称も恩賜庭園)され、現在の形となっています。


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ここは「浜離宮恩賜庭園」よりも悲惨な状況。浜松町駅前徒歩1分というアクセスの良さと引き換えに、庭園のすぐ隣にビルが立ち並び、景観は破壊し尽くされています。

そして再開発の煽りを受けて、庭園内は工事の騒音と電車の走行音だけが響く…。まったく、ゆっくりお庭鑑賞などしていられない。


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ですが、皮肉にもビルを眺めるのには素晴らしい環境となっています。風の無い日はご覧の通り!見事なリフレクション&シンメトリー!


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いくつか盛られた築山によって、ほどよく高低差も作られており、散策するのは気持ち良いものです。しかし、360°どこを見てもビルが視界に入る光景は…庭園鑑賞には向かないかと!

 

…あ!むしろ?夜景を楽しむ場にすれば、価値も上がりそうですがいかがでしょうか?

特に冬至に近い12月半ば、閉園ギリギリの17:00ごろであれば、美しい夜景と庭園を楽しめる…かも?

 

こちらも、毎週土日と祝日には、無料庭園ガイドツアーが行われていますのでぜひどうぞ!

 

 

東京都心のど真ん中に並ぶ2つの庭園『浜離宮恩賜庭園』と『旧芝離宮恩賜庭園』。どちらも往時の風景は失われつつありますが、近代高層ビルとの対比した純日本庭園というのも趣きがありますね。

 

どちらも徒歩でハシゴできますので、ぜひセットで訪れてみてください!

 

旧芝離宮恩賜庭園

アクセス

JR山手線ほか 浜松町駅より徒歩1分

都営地下鉄大江戸線ほか 大門駅より徒歩3分

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

年末年始(12/29-1/1)

 

入場料金

一般 150円

65才以上 170円

小学生以下及び都内在住の中学生は無料

浜離宮恩賜庭園とのセット券あり

 

所要時間

30分

 

駐車場

なし 周辺コインパーキング利用

 

アドレス

東京都港区海岸1-4-1

03-3434-4029

 

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