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なんで東本願寺は世界遺産じゃないの?『東本願寺』参拝レポート!【紅葉の京都ひとり旅】⑲

こんにちは!旅人サイファです。

今回は京都駅からも近い『東本願寺(ひがしほんがんじ)』へ立ち寄った際のレポートをお届けします!
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【紅葉の京都ひとり旅】も最終日。帰りの新幹線までもう少し時間がありそうなので、京都駅からも近い、東と西の本願寺さんを順に巡って来ました。

 

いやはや…その建物の巨大なこと!山門も本堂も御影堂も全てが巨大!まさに圧巻です!


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実は『東本願寺』は、あくまでも通称なんです。正式名称は「真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」と言います。宗派としては「浄土真宗大谷派」の本山です。

 

以前、こちらのブログでもまとめましたが、浄土真宗(本願寺)には大きく分けて2つの宗派があります。

ひとつが、ここ真宗本廟を本山とする「浄土真宗大谷派」。そしてもうひとつが、通称西本願寺と呼ばれる「浄土真宗本願寺派」です。この2つは戦国時代末期から江戸時代にかけて、内部対立し分裂しており、現在まで続く2系統の本願寺が並立しているのです。

 

そもそもは、堀川六条にあった「本願寺(西)」に対して、ここ「真宗本廟」が東側にあることから「おひがしさん」や『東本願寺』と呼ばれるようになりました。それに呼応する形で、元々の「本願寺」は「おにしさん」や『西本願寺』と呼ばれるようになったのです。

 

東本願寺』は、1602年に徳川家康からここ烏丸七条の土地を寄進され創建されました。その成立からして、京都においては珍しく、徳川幕府寄りの立ち位置をしています。


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この山門は「御影堂門」と呼ばれ、木造の山門としては世界最大級のもの。高さは27mもありこれも日本一の高さを言われています。

 

この「御影堂門」をはじめ、現在見られるお堂群は、明治28年に再建されたものです。この時、全国各地の信徒から、多大なる寄付を集めて再建されたといいます。それだけ多くの信者を有していたんですね。


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浄土真宗の面白いところは、宗祖・親鸞聖人の「廟堂(御影堂)」と本尊阿弥陀如来を安置する「本堂(阿弥陀堂)」が二棟並び立っているところ。

 

こちらは親鸞聖人の「御真影」を安置している「御影堂」ですが、阿弥陀如来を安置している「本堂」よりもこちらの方が大きい!内陣・外陣に敷かれた畳は、なんと全部で927畳もあるとか!


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渡り廊下を渡って「本堂」から「御影堂」を望みます。その巨大な大屋根は迫力満点!

ところどころにあしらわれた金箔が豪華ですね。


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そしてこちらが阿弥陀如来像を安置する「本堂(阿弥陀堂)」です。「御影堂」よりは一回り小さいですが、それでも他の寺院とは比べ物にならないほど巨大なものです。

これら、本堂、御影堂、山門などは、2019年に国の重要文化財として指定されています。

 

世界遺産古都京都の文化財」のリストには、「本願寺」が入れられています。しかし、この世界遺産に登録されている「本願寺」は、「西本願寺」のこと。実は世界遺産なのは「西本願寺」だけで、ここ『東本願寺』は世界遺産ではないのです!

 

このあたり、恐らく残されている建築物が明治時代に再建されたもの…という点がマイナスポイントとされたのだと考えられます。ライバルの「西本願寺」の建築物は、そのほとんどが江戸時代以前からの現存遺産ですからね。もしも江戸時代の火事で焼けずに残っていたら、『東本願寺』も世界遺産リストに入っていたかもしれませんね!

 

そんな訳で、世界遺産に登録されているのは西本願寺だけ。東本願寺は登録されていないのです!

しかしそれでも、ここ『東本願寺』の「御影堂」は世界的に見ても屈指の巨大さを誇る木造建築です。大きさでは世界遺産である「西本願寺」すらも敵いません!

 

その巨大な寺院建築を楽しむだけでも価値がある『東本願寺』!近年、重要文化財に指定されただけあり、近代再建されたものだとしても、とても貴重な建築物です。

 

京都駅からのアクセスも良好なので、京都観光の最終日などに、ぜひ立ち寄ってみてください!世界遺産にあらずとも…素晴らしいところですよ!

 

東本願寺 真宗本廟

アクセス

JR京都駅より徒歩7分

京都市営地下鉄烏丸線 五条駅より徒歩5分

京都市バス 烏丸七条より徒歩1分

 

開門時間

5:50-17:30

冬季6:20-16:30

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者専用無料駐車場あり

 

アドレス

京都府京都市下京区烏丸通七条上ル

075-371-9181

 

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