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桜島を眺める庭園の絶景!『仙巌園』【秋の鹿児島旅行記】⑤

こんにちは!旅人サイファです。

本日も【秋の鹿児島旅行記】からの記事をお送りします。f:id:traveler-cipher:20220202183836j:image

今回は前回からの引き続き、「尚古集成館」と同じ敷地内にある『仙巌園(せんがんえん)』へ向かいます。

いや!ここがまた素晴らしかった!

 

いかがですか!この表門の風格!
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それもそのはず。ここ『仙巌園』は、江戸時代中期の1658年に、第2代薩摩藩主「島津光久」によって作られた藩主別邸なのです。

 

その後、代々の藩主が愛した別邸として使われていましたが、明治維新とその激動で殿様の生活は一変します。

一時東京で生活していた最後の殿様「島津忠義」は、明治21年、本国鹿児島に帰郷。その際の彼ら一家の住まいとして、ここ『仙巌園』内の御殿が整備されます。

 

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仙巌園』は鹿児島の象徴、桜島を借景とし、広い敷地に庭木や庭石を絶妙に配した美しい日本庭園。ここから眺める桜島がまた美しいこと!


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「尚古集成館」から園内を北へ向かうと、御殿門が見えてきます。

この門へ向かう緩やかな坂もまた、その格式の高さを感じさせますね。


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こちらが御殿の表玄関になっています。内部の拝観は通常の入場券の他に御殿拝観券が別途必要になりますが、ここは超おすすめ!ぜひ内部まで拝観してください。


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また、もうひとつおすすめなのが、この無料ガイド。和服のガイドさんが、優雅に邸内を解説してくださいます。

解説を聞くのと聞かないのとでは、印象も理解も雲泥の差です。タイミングが合えばぜひガイドの時間に合わせていらしてください。


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さて、ここ玄関脇の小部屋は、最後の藩主「島津忠義」が幼少期を過ごした部屋とのこと。

え?次期藩主の部屋が玄関脇なの?と思ったアナタは正解!実はこの玄関は後から作られたものなんです。元々ここは玄関では無く、後世に新たに付けられたものなのです。


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さて、ガイドツアーが始まりました。和服姿のガイドさんに付いて行きます。


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中央のお部屋には数年前のNHK大河ドラマ西郷どん」で使用された衣装が展示されています。天璋院篤姫役の北川景子が着用した打掛なんかも展示されていましたよ。

 

ここ『仙巌園』の御殿は、各国の王族も多く立ち寄り、さながら迎賓館的な役割も果たしていました。ロシアのニコライ2世やイギリスのエドワード8世もここに招かれ滞在しています。
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この二対の薩摩焼の壺は、ロシア皇帝ニコライ2世」の即位を祝って島津公から贈られたもののレプリカです。本物は、モスクワのエルミタージュ美術館に収蔵されています。


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赤い毛氈をたどっていくと、中庭の見える廊下へ誘われます。


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この中庭も素晴らしい。ここからですとよく見えませんが、池の中には八卦と呼ばれる八角形の石が沈められています。

中庭の奥に歩を進めると、床が一段高くなります。ここからは、藩主と賓客の専用エリアになります。


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ここは謁見の間。畳敷きにテーブルという和洋折衷の見事な雰囲気です。ここで各国の首脳を接待したそうです。

 

ちなみに、先ほど出てきたロシア皇帝ニコライ2世」が皇太子時代にここを訪れたのが1891年5月6日です。その5日後の5月11日…彼は滋賀県大津で「大津事件」に巻き込まれます。

乗っていた馬車を、護衛していたはずの日本人警察官に襲撃され、すんでのところで命を取り留めたという事件。頭部に巡査のサーベルによる一撃を喰らったニコライ2世は、終生頭痛に苦しめられたと言います。


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さて、謁見の間の奥には、この御殿で最も眺めの良い「御居間」があります。この東北一画からは、庭越しに桜島を一望できます!

 

この御居間には、鏡面仕上げの座卓が置かれていました。座卓ギリギリまで視線を落としてみると…あれ、これ…映るぞ!?低いアングルでカメラを向けてみたところ…

 

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こちら!いかがですか!見事なシンメトリー!

正面の桜島が座卓に映り、神秘的な風景を作ります!惜しむらくは…桜島のど真ん中を隠す松の木!もう少し左に寄っていればなぁ…!


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この部屋は、歴代藩主も愛した部屋。周囲の襖絵も素晴らしいのでぜひ反対側にも目を向けてくださいね!


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さて、半周して先ほどの中庭まで戻ってきました。先ほど眺めた廊下はちょうど対面ですね。こちらから見る中庭もまた見事!


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さて御殿を出て、お庭の方へ歩いてきました。先ほどの御居間から眺めた桜島と一本松がまた違う角度で見えますね。

実は、奥に見えている正面のそんな生け垣のすぐ向こう側には、車がビュンビュン走る国道10号線とJR日豊本線の線路が走っているんです。

 

しかしここから見る風景は、道路や線路は一切存在感を消されており…海越しに見える雄大桜島しか感じられませんよね?なんならうっすら海すら見える。この、視界をコントロールする日本庭園ならではテクニックに痺れます!


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さて、庭園を歩くと素晴らしい石垣の道が現れました。どこか琉球式の石垣にも似た雰囲気ですね。NHK大河ドラマ西郷どん」でもロケ地として使われたようです。


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この石段を登ったところからも、桜島が綺麗に見えるスポットです。ぜひ、ここまで足を伸ばしてみてください。

 

いかがでしたか?島津の歴代藩主が愛した『仙巌園』の絶景。御殿もお庭も、素晴らしい風景が目白押しです。尚古集成館と併せて、ぜひ、ゆっくり散策なさってください!

 

仙巌園 御殿

アクセス

鹿児島空港より車で40分

鹿児島中央駅前より車で20分

JR九州新幹線 鹿児島中央駅より路線バス

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

年中無休

3月第1日曜日は鹿児島マラソンのため休館

 

入場料金(尚古集成館と共通)

大人1000円

小中学生 500円

※御殿見学は別途500円

 

駐車場

有料駐車場(1回300円)あり

 

アドレス

鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1

099-247-1511

 

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