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元寇の英雄!壱岐の防衛隊を率いるは19歳の若武者『少弍資時公』を偲ぶ【対馬壱岐旅行記】壱岐編⑭

こんにちは!旅人サイファです。

対馬壱岐旅行記】、2泊3日滞在した壱岐もいよいよラスト!

芦辺港より高速船で博多港を目指すことになります。f:id:traveler-cipher:20211129185443j:image

壱岐の立ち寄りスポットのラストがこれ!芦辺港の片隅に立つ『少弐資時公像(しょうにすけとき-)』です。

 

場所は、壱岐で2番目に大きな港、高速船の発着場所でもある芦辺港。
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大きなフェリーターミナルの正面に堂々と佇んでいます。f:id:traveler-cipher:20211129185533j:image

この『少弐資時』は、鎌倉時代の英雄。

かつて蒙古兵団が日本を襲った「元寇」の際に、壱岐防衛軍を率いて戦った齡19歳の若武者です。

 

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元寇は1274(文永11)年の第一回目と1281(弘安4)年の第二回目の二度に渡る元帝国(モンゴル帝国)の侵略戦争です。

 

文永の役では、蒙古軍は手始めに対馬を襲撃。対馬では齡68歳の老将「宗助国」が防衛の指揮を取りました。

対馬を落とした蒙古兵団は、続いて隣の壱岐に迫ります。この時、壱岐の防衛に励んだのが「少弐経資(つねすけ)」とその甥っ子『少弐資時』でした。

資時公は、この時わずか12歳の初陣だったようです。

 

その7年後、弘安の役では、再度来襲した蒙古兵団に対し、『少弐資時』は壱岐防衛軍の一手の大将として壱岐奪還作戦の指揮を取ります。この時、資時公19歳の若武者。

壱岐島を一時占拠した蒙古兵団の一派を奮闘の末に撃破します!そして蒙古兵団から壱岐を取り戻すことに成功するのです!

しかし…その戦いの最中、『少弐資時』は奮戦実らず戦死。わずか19年の生涯を閉じました…。

 

やがて壱岐を放棄した蒙古兵団は、南下し平戸へ進行しますが、結局博多湾で暴風雨に遭遇し壊滅。最終的にはこの後、日本へ攻め寄せてくることはありませんでした。

 

なお、勝本港を見下ろす裏山は、かつて『少弐資時』らが陣を敷いた地。

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現在は『少弐公園』として整備され、その一角には資時公の墓も祀られています。

国を守るために奮闘した英雄。手を合わせ、その冥福を祈りました。


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弘安の役瀬戸浦古戦場

弘安4(1281)年の、二回目の元寇の時、対馬壱岐を侵して六月初旬に博多湾に来襲した元軍(東路軍)は、鎌倉幕府の守備軍との間で激戦を展開し、一時は水城にまで迫る勢いであった。しかし東路軍は幕府軍の予想以上の反撃に遭い、江南軍の到着が遅れたこともあってか、六月中旬になって肥前鷹島まで退いた。

 

当時の壱岐島は元軍の博多攻略の根拠地となっていた。そのため鎮西奉行少弐経資は自ら先頭に立ち、博多方面の警護をしていた九州の御家人達を率いて壱岐の瀬戸浦に攻めよせ、元軍と激突することとなった。戦闘は主に港の内外を中心とする海上はもちろんのこと、瀬戸浦の両岸やその周辺の陸地でも激しく繰り広げられたという。

(中略)

 

また、ここに築かれている積石塚は、少弐経資の三男、資時の墳墓であるとされる。19歳で一軍の将として勇敢に戦い、ついに倒れた。資時は、壱岐守護代であったと伝わるが詳細については確認できていない。

 

もしも対馬の「宗助国」やここ壱岐の『少弐資時』、また博多湾で奮闘した「菊池武房」ら鎌倉武士たちの必死の抵抗がなければ、第三次の来襲を招き、日本は元に占領されていたやもしれません。彼らの奮闘のおかげで…現在の日本国の独立が保たれていると思うと、感謝の気持ちを忘れてはならぬと思うのです。

 

少弍公園

アクセス

芦辺港より車で5分

壱岐空港より車で20分

 

営業時間

24時間立ち入り自由

 

定休日

年中無休

 

入場料金

無料

 

駐車場

無料駐車場

 

アドレス

長崎県壱岐市芦辺町瀬戸浦324
0920-45-1111(壱岐市芦辺支所)

 

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