こんにちは!旅人サイファです!
今回は、昨日の記事に引き続いて、都内随一のイスラムモスク『東京ジャーミイ』の無料ガイドツアーレポート後編です。
建物1階のトルコ文化センターでのイスラム文化の解説を終えて、いよいよモスクの見学に進みます。
まずはトルコ文化センターの外観を一周します。
イスラム教のモスクは、人間だけでなく鳥にとっての避難所でなければ…との観点から、側面に作られているもの、分かりますか?
アップにすると…こちら。なんと鳥の巣箱なんです!
実は、設計の段階から計画的に作られている鳥の巣だそうです。
こちらには全部で4つの巣箱が用意されていますので、ぜひ探してみてください!(実際に鳥は住み着いてない?)
代々木上原駅とは反対方面から眺めたモスク。
この辺りから見上げるモスクが最も美しく見えるとか!
右側の建物がトルコ文化センターです。
そのトルコ文化センターの1階には、東京最大とも言われる「ハラールマーケット」があります。
よく知られているように、イスラム教では豚肉の食用が禁じられています。
よくよく元を正せば、生肉による食中毒予防の観点から作られたルールのようです。
そんな、イスラムのルールに添った食品のみを取り扱っているのが、こちらのようなハラールマーケットです。
ここで売っている商品は禁忌を犯すことなく食すことができるため、イスラム教徒にとっては安心して買い物ができる施設という訳ですね。
ハラールマーケットを出て、いよいよ本丸!モスクへ歩を進めます。
イスラム建築の特徴は、至るところに施されたこの美しい幾何学模様。
全て計算のうえで作られてデザインされている…ずっと見ていられますよね。この美しさ!
この階段を登ると、いよいよモスクの入口です。
見事なアーチが並びます。ここが『東京ジャーミイ』のモスクの入口です。
ここから先は宗教的聖地。靴を脱ぎ、少し気を引き締めてアーチをくぐりましょう。
ちなみに女性は頭部を隠さなければなりません。可能であればスカーフをご持参ください。(貸し出し用もあります)
モスク内部に入ると…世界が一変します!
美しいブルーの絨毯に、完璧に計算しつくされた丸天井!
至るところに施された装飾と幾何学模様!
この日は、ちょうど拝礼の時刻に見学させて頂きました。
日本在住のイスラム教徒の方々が、実際にメッカの方向へ拝礼している姿を拝見しましたが…司祭の号令にあわせて、何度も何度も床に額を押し当てる姿には、言葉を失いました。
なお、拝礼前には偶然、イスラム式の結婚式にも遭遇!
派手なドレスに着飾ることもなく、ただ神と友人に結婚を報告する、とてもシンプルな結婚式でした。
この日の見学者の様子。拝礼を終えた司祭さんからのご挨拶もありました。
トルコから赴任したばかりとのことでしたが、上手に日本語で挨拶なさっていました。
こちらの祭壇が、聖地メッカの方角。
イスラム教徒は、1日五回(早朝、正午、午後、日没後、就寝前)の拝礼を行います。
ちなみに拝礼場所は男女別。
男性はアリーナ席で、女性は見通しの良い2階のテラス席で拝礼を行います。
我が家の子供が質問しました。
「なぜ男女同じ場所で(拝礼を)行わないのですか?」
ガイドさんは言います。
「イスラム教はいわゆる性差別や男女差別の激しい宗教と思われている節もあります。しかし良く考えてみてください。現地では、狭いモスクに何千人もの人々がひしめき合います。そんな中、男女同じ場所で拝礼を行えば、身体と身体が触れ合う距離で拝礼を行わなければなりません。そうなると…隣の異性に気を取られて、祈りが疎かになりませんか?」
モスクでの祈りの時間は神以外に意識を向けてはならぬ。
それを徹底するための措置が、会場を男女別に分けている理由のようです。
このように、ガイドさんはモスクの建築物の質問だけでなく、イスラム教やイスラム文化についての質問にも丁寧に答えて下さいます。
「自爆テロ」「イスラム原理主義」という単語に代表されるイスラム教=怖い宗教というイメージも見事に覆してくださいます。
日本で生活していると、なかなか接する機会の少ないイスラム教とイスラム文化。
異文化を知るきっかけとして、ここ『東京ジャーミイ』は最適です。
ぜひ、毎週末のガイドツアーに参加して、イスラムへの理解を深めるきっかけにしてみてください!
※注意!ドレスコード!
東京ジャーミイは、観光施設ではなく宗教施設です。
男性は短パンNG!女性はタンクトップや短パン、ミニスカートNGなうえ、髪の毛もスカーフ等で覆わなくてはなりませんのでご注意ください。
スカーフは貸し出し用がありますが、気にされる方はご持参をおすすめします。
次回はトルコを象徴するお花のお話をお届けします。
トルコのお花?なんだと思います?
アクセス
ガイドツアー
毎週土曜日曜祝日 14:30~
見学時間
毎日10:00-18:00 自由見学
毎週金曜日は礼拝日のため14:00以降のみ
見学料金
無料
アドレス
東京都渋谷区大山町1-19
03-5790-0760
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