皆さんこんにちは!旅人サイファです!
いよいよ年の瀬も押し迫ってきましたね!
競馬ファンは年末の大一番『有馬記念』が気になるところではないでしょうか?
『有馬記念』はファン投票によるオールスター戦!
熱心な競馬ファンだけでなく、一般の方にもよく知られている一大レースですね!
今年は12/27に中山競馬場で開催されます。
こちらは昨年版のポスター
ところで皆さん…この『有馬記念』の『有馬』って…なんのことだかご存知ですか?
「馬」が入ってるし…「有名な馬」を揃えたレースだから…?と思ってる人も多いかもしれません。
実は!『有馬記念』の『有馬』は、人の名前なんです。
JRA二代目理事長である「有馬頼寧(よりやす)」という人物の功績を賞して、『有馬記念』と名付けられました。
この有馬頼寧さんのお祖父様はなんと!元お殿様!
明治維新と廃藩置県で領地を失うまでは、筑後久留米藩21万石の藩主さまだったのです!
この久留米藩の藩祖は、かつて織田信長や豊臣秀吉らに仕えた「有馬豊氏(とようじ)」という人物。
元々は摂津の豪族だった人です。
この人が戦国時代から織田、豊臣の時代を駆け抜け…関ヶ原の戦いで徳川家康に味方し、大名としての地位を確かにしました。
関ヶ原の戦い本戦にも参戦しています。
江戸時代に入った後で、筑後久留米に加増転封されその後は明治維新まで代々久留米藩主としてその地を治めていました。
有馬豊氏の先祖は、元々は隣国播磨国を治めていた「赤松氏」の一族でした。
赤松本家から摂津国有馬郷を領地として与えられたことで、その後『有馬』と名乗るようになったのです。
この摂津国有馬郷…。今では有名な温泉地になっています。
もうお分かりですよね。
関西でも屈指の温泉地『有馬温泉』のある一帯です。
つまり…
- 有馬温泉一帯を治めていた『有馬氏』の子孫が織田、豊臣に仕え…
- 関ヶ原の戦いの際は徳川家康に味方し…
- 江戸時代になってから九州久留米の地を拝領し…
- 明治維新まで残ったことから華族に列し…
- 子孫の有馬頼寧は戦前、政治家として活躍
- 戦後JRAの理事長として競馬界へ尽力したことで…
- その名を冠した『有馬記念』というレースが誕生した
と!言う訳なのです!
いやあ!まさに『名に歴史あり!』
有馬一族がどこかで一歩道を違えていたら…『有馬記念』という競馬レースは存在しなかったのです。
面白いものですね!
今年はどんなレースが展開されるのでしょうか?
ニュースで『有馬記念』の文字を見たら、『あ!有馬の殿様の作ったレースだね!』っと思い出してください♪