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【旧国名シリーズ】日本のヘソ・信濃国の苦悩

こんにちは!旅人サイファです。

今回は久しぶりに旧国名シリーズ!

信濃国(現在の長野県)のお話です。

皆さんは自分の住んでいる県の『県歌』をご存知ですか? 

恐らく…その県歌の存在すら知らない人がほとんどでしょう。 

しかし。長野県民はほぼ全ての人が『県歌・信濃の国』を歌うことができるのです! 

1.信濃の国は十州に

境連ぬる国にして

聲ゆる山はいや高く

流るる川はいや遠し

松本伊那佐久善光寺 

四つの平は肥沃の地 

海こそなけれ物さわに 

万ず足らわぬ事ぞなき


2.四方に聳ゆる山々は 

御嶽乗鞍駒ヶ岳 

浅聞は殊に活火山 

いずれも国の鎮めなり 

流れ淀まずゆく水は 

北に犀川千曲川 

南に木曽川天竜川 

これまた国の固めなり

実はこの信濃国という歌が作られた経緯こそ長野県の特異性を表しているのです。

信濃国(長野県)は全部で10のエリアに分けられます。

善光寺(長野)エリア

北信(中野飯山)エリア

上田エリア

佐久エリア

白馬大町(北アルプス)エリア

松本エリア

諏訪エリア

木曽エリア

上伊那エリア

南信州(飯田)エリア
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(長野県HPより)

これらの各地域が山などで隔てられているために、地域ごとに文化も異なるし独立心も強い。

そのため国(県)として統一した意識が育ちにくい。

例えば地図中では隣あっているように見える木曽と上伊那ですが、行き来するには3000m級の中央アルプスを越えなければいけません。

実は、木曽と上伊那を結ぶ道路ができたのは2006年(平成18年)に国道361号線権兵衛トンネルができてから!

それまで、まともな車道すら通せなかったほど山が峻険(しゅんけん)!

同じように松本と上田も2000m級の美ヶ原や三才山を越えて行かないと交流できないのです。

※繋がりが深いのは山越え不要の以下のルートのみ。むしろ3つの国に分解した方が良かったかも?

① 佐久→上田→長野→北信

② 諏訪→上伊那→南信州

③ 木曽→松本→白馬大町

こういった地域間の交流の薄さを補うために作られたのが『県歌・信濃の国』。

各地域の名所を歌に織り込むことで、統一した『長野県民』としての意識を育てたかったようです。

歴史的にも、信濃国は各エリアに国衆(地方豪族)が群雄割拠。

戦国時代を通して統一した大名は生まれませんでした。

それがお隣、甲斐国(山梨県)の武田信玄に蹂躙された最大の理由です。

各エリアの国衆が各個撃破され、信濃国の3/4は武田領となってしまいました。

越後国(新潟県)の上杉謙信との川中島の戦いは、残り1/4(善光寺&北信)をめぐる争いなのです。

さて、冒頭にあげた『県歌・信濃国』。

1番の歌詞に歌われている「信濃の国は十州に境連なる国にして」とは何を示しているのでしょうか?

これ、日本の中央に位置する信濃国ならではの日本一!

旧国名でいうと…

甲斐、上野、越後、越中、飛騨、美濃、三河遠江駿河、武蔵の10国と接しています。

現在の県名でいうと…

山梨県群馬県新潟県富山県岐阜県、愛知県、静岡県、埼玉県の8県。

実は長野県と埼玉県って接してるんですよ?

ご存知でした?

ここの峠越えもひとつの記事が書けるくらい奥深い!

↓書きました!


日本一多くの国(県)と接する日本のヘソ!

そして日本一の山岳国家、信濃国のお話でした。

次回です!


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