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【奈良】『大滝茶屋』柿の葉すしの元祖はこのお店!?

『大滝茶屋』は奈良の伝統料理「柿の葉すし」を売り出した元祖のお店!

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《奈良グルメの代表格!大滝茶屋の柿の葉すしは塩締め!名物グルメを実食レポート!》

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【近畿神社めぐり旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

柿の葉寿司の歴史

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奈良県を代表する伝統料理「柿の葉すし」。近畿地方では駅弁としてもたくさん売られていますから、一度は食べたことがあるという方が多いでしょう。

 

この「柿の葉すし」は、今からおよそ200年以上前の江戸時代に生まれた料理とされています。

 

大和国南部…現在の吉野エリアは、紀伊半島のほぼ中央に位置しており、深い山に囲まれた山岳地帯です。東西南北全てが山と言っても過言でないほどで…なぜ、ここで海の魚を使った料理が生まれたのか?疑問ですよね。

 

「柿の葉すし」の歴史を紐解くと、旧紀伊国熊野地方の漁師の働きがきっかけのようです。

 

紀州藩は熊野地方の漁師に重い税を課していたようです。彼らはその重税対策として新たな販路を開拓にはげみました。それが鯖街道の開拓です。

 

鯖街道といえば、旧若狭国(福井県若狭地方)から京都へと鯖を届けたルートが有名ですが…ここ旧紀伊国熊野地方と旧大和国吉野地方を結ぶルートにも存在したんです。多くの行商人たちがこのルートを開拓したことで、内陸部の吉野地方へたくさんの鯖が入ってくるようになったのです。

 

とはいえ?鯖は足が早く腐りやすい魚として知られています。そのため…紀伊の漁師たちは鯖を大量の塩に漬け、防腐処理をして送り出しました。

 

ですが…吉野地方に届くころには、その鯖は塩辛すぎてそのままでは食べられない…そこで考え出されたのが、薄くそぎ切りにしてご飯と合わせる手法でした。

 

さらに、この地が柿の産地であったことが幸いします。彼らは、柿の葉に含まれるタンニンの作用に着目し、鯖とご飯を柿の葉に巻いて押すことで殺菌。保存の効く食料として開発したのです。これが「柿の葉すし」の原型とされています。

 

その後、江戸時代中期には醸造酢が開発されたことで、酢飯を使った調理法がスタンダードになっていきます。

 

しかし!「柿の葉すし」発祥地のひとつともされるここ吉野郡川上村では…現在もオリジナルに近い「塩締めした鯖」を使った柿の葉すしが食されています。

 

なお、今回お邪魔した『大滝茶屋』は、家庭用伝統料理だった「柿の葉すし」を、商品としてはじめて売り出した元祖のお店ともされています。

 

『大滝茶屋』の見どころ

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奈良県南部川上村。吉野川の源流近くにあるこの村で「丹生川上神社」に参拝した帰り道に、「柿の葉すし」の有名店に立ち寄りました。

 

それがここ!『大滝茶屋』です。村を貫く国道169号線沿いにお店がありますので、車を走らせていたすぐに分かります。


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お店のすぐ裏には吉野川が流れており、その清流を眺めながら「柿の葉すし」をいただくこともできます。川の色がなんと濃密なことか!


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それでは早速…お店に入ってみましょうー!


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店内奥では、まさに「柿の葉すし」を製造している真っ最中。職人さんたちが、鯖や鱒を寿司にして柿の葉でくるんでいる様子を見学することができます。


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注文口のすぐ脇には、テーブル席も用意されていましたが、この日はイートインでは使用不可とのことでした。感染対策でもあるんでしょうかね。


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価格表はこちら!

 

お土産用の折り箱入りのものと、その場で食べるパック入りのものが売られています。

 

ネタは鯖と鮭の2種類。

鯖は6個入り780円…つまり1個130円

鮭は9個入り900円…つまり1個150円

 

折り箱入りは容器代で+100円余分にかかる感じでした。

 

今回は…パック入りの6個(鯖鮭ミックス)をオーダーしました。たのしみ!


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外へ出て…早速開封します。きれいに包まれた「柿の葉すし」が6個。可愛くならんでいますね。同封されているのはお手拭きとガリだけ。醤油はありません。


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まずは…鯖からひとついただきましょう。

 

葉っぱを剥くと…ツヤツヤの柿の葉に包まれた鯖すしが現れます。

 

ひとくち…ぱくり。

 

んんんん!?

 

え!!なにこれ!駅弁で食べるのと全然違う!

 

まずダイレクトに感じるのが塩味。ここ『大滝茶屋』の柿の葉すしは、酢で締めておらず塩で締めてあるので、キリっとした塩味を強く感じます。こりゃ醤油要らないわ!

 

鯖特有の臭みは一切なし!塩味の裏に鯖の旨味がふわー!っと広がります。シャリはほのかな酸味があり、口に入れるとネタの強烈な塩味を中和してくれますね。こりゃ旨い!


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続いて…鮭をひとつ。

 

こちらも葉っぱを剥くと、鮮やかなサーモンピンクの鮭すしが現れます。

 

こちらもひとくちぱくり。

 

うん!うん!

 

鮭もしっかり塩味で締められていますね。鯖よりはあっさりとした風味ですがこちらもメチャクチャ旨い!

 

シャリはぎゅっ!と押されているので、見かけ以上にお腹いっぱいになります。しっかり塩味が効いているので、これお酒のツマミにもなりますね。

 

『大滝茶屋』へのアクセス/駐車場

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柿の葉すしの元祖ともされる『大滝茶屋』は、奈良県南部にある川上村に店舗を構えています。

 

公共交通機関ご利用の場合は、近鉄大和上市駅きら路線バスでのアクセスになりますが、本数が少ないためあまり現実的ではありません。タクシー利用推奨です。

 

お車の場合は、京奈和自動車道の御所ICより45分ほど。国道169号線を沿いに看板が見えてきます。駐車場もお店のすぐ脇に5.6台分は確保されています。

 

【近畿神社めぐり旅行記】3日目。この日は奈良県南部吉野エリアの神社や名所を回りました。柿の葉すしのランチをいただいたら…いよいよこの日のメイン!吉野山へ登ります。次回もお楽しみに!

 

『大滝茶屋』の基本情報

アクセス

近鉄吉野線 大和上市駅より路線バス

京奈和自動車道 御所ICより45分

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

毎週水曜日

冬季(12月初旬~3月中旬)

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

奈良県吉野郡川上村大滝420-1

0746-53-2350