新潟市は水の都!川の水量トップ2は共に新潟市で海に注ぐ!
日本に数多流れる河川のうち、水量トップ2の川は2本とも新潟市で日本海へ注いでいます。実は新潟市は隠れた水の都!
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川の長さトップ3
日本は、世界的にみても豊かな水資源に恵まれた稀有な島です。
日本列島には数多くの河川が流れていますが…日本国内で最も長い川はどこかご存知ですか?
第2位 利根川
第3位 石狩川
第4位 天塩川
第5位 北上川
日本で最も長い川は有名ですよね。奥秩父の山中を源流として、長野県→新潟県と流れる「信濃川」が日本一長い河川です。
ちなみに、長野県内では「千曲川」と呼ばれ、新潟県に入ると「信濃川」と名前を変えて日本海へと注いでいます。
川の流域面積トップ3
それでは?単純な長さではなく、流域面積のトップ3はこちらです。
第1位 利根川
第2位 石狩川
第3位 信濃川
第4位 北上川
第5位 木曽川
流域面積のトップは利根川です。こちらは谷川岳の近くの源流から、関東平野を悠々とくだり、銚子で太平洋へと注いでいます。
信濃川に比べて長さは短いのですが、川幅が広い部分が長いために利根川の方が逆転しています。
川の水量トップ3
それでは…?実際に川に流れる水量を比較するとどうなるでしょうか?当然、信濃川と利根川がトップ2を占める…はずですよね?
第1位 信濃川
第2位 阿賀野川
第3位 木曽川
第4位 北上川
第5位 天竜川
あれ?この水量ランキングになると…ちょっと面白い内容になってると思いませんか?
長さランキングで2位/流域面積ランキングでは1位で、当然水量も多いはずの利根川が上位トップ5から外れていますよね。
それに…長さ流域面積共にランク外の阿賀野川と天竜川がなんと第2位と第5位に突如現れています。
水量トップ2が注ぐ町とは?
ちなみにこの川の「水量ランキングトップ2」である信濃川と阿賀野川は、共に同じ町に河口があるんです。
そう!あまり知られていませんが、実は新潟市は、日本有数の「川の町」なんです!
そしてこの2本の大河は、ある共通点を持っています。
「信濃川」の源流は、長野県/山梨県/埼玉県の県境周辺。いわゆる奥秩父の甲武信ヶ岳北面から流れてきます。(長野県内では「千曲川」という名称)
そして、長野県の山間を通り善光寺平(長野市)へ。さらに新潟県に入ると「信濃川」と名を変えて、日本有数の豪雪地帯「魚沼地方」を通り抜けて新潟市で日本海に注ぎます。
一方の「阿賀野川」の源流は栃木県/福島県の県境付近。荒海山の北面から流れる荒海川を源流としています。
その後は、福島県内で「阿賀川」、新潟県内に入ると「阿賀野川」と名を変えて新潟市で日本海へと注ぎます。ちなみに、長さランキングでは日本国内10位でしかありません。
共に新潟市で日本海へ注ぐ2本の大河「信濃川」と「阿賀野川」。
この2本の大河の共通点…上の地図を見てピン!と来る方も多いのではないでしょうか?
そう!!
この2本の大河は共に「日本有数の豪雪地帯」を通り抜けるという共通点があるんです!
『雪は天然のダム』!
新潟市へ注ぐ「信濃川」と「阿賀野川」という川の水量ランキングトップ2!
これらは、日本有数の豪雪地帯を通って新潟市へとやって来ます。
「信濃川」は長野県北部や新潟県魚沼地方という豪雪地帯を、「阿賀野川」は会津や奥只見という豪雪地帯を、それぞれ流れて日本海へと注いでいるんです。
もうお気付きでしょう!
これら豪雪地帯に降った雪は、やがて溶けて川へと流れていきます。「信濃川」や「阿賀野川」は、山に降った雨だけでなく、雪溶け水をも集めて、大河になっているのです。
そしてここからがポイント。
そんな豪雪地帯に降った雪は、一気には溶けません。春から夏にかけて、ゆっくりゆっくりと溶け出して、水となり川へと注ぐんです。
真冬に雪として降った水分は、しばらく雪という固形のままで貯えられるのです。そして春になり気温が上がるに従ってゆっくりと溶け出して、時間をかけて川へと注がれるのです。
つまり!豪雪地帯は、それそのものがまさに「天然のダム」の役割をしているということ!
豪雪地帯に降った水分は、雪という固形のままその地に留め置かれて…春という時期が来るまでその水分を貯えるんです。そして春が来ると…少しずつその姿を水へと変えて川へ放出する。つまり、一年を通してほぼ一定量を流し続けるということ!まさにダムですよね?
実は、水量トップ5の河川は、全てそんな豪雪地帯を抱えています。
これら「豪雪地帯という名の天然ダム」を有している河川たち。豪雪地帯にとっては、雪は厄介な存在でしょうが…下流平野部に住む人々にとっては、実はありがたい存在なんです。