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【京都】紅葉トンネルの絶景!『光明寺』は浄土宗の聖地!

光明寺』は法然上人ゆかりの寺院!秋には紅葉の名所としても人気!

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西山三山のひとつとしても知られる、浄土宗の総本山『光明寺』は紅葉の名所!混雑する京都市内とは異なり、ゆっくり紅葉を楽しめる穴場です!

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

光明寺』の歴史

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平安時代末期~鎌倉時代にかけて法然上人が開いた浄土宗。ここ『光明寺』は、その浄土宗の総本山のひとつです。

 

浄土宗の総本山というと…京都東山にある「知恩院」が有名です。

 

実は浄土宗は、法然上人の死後に分裂を繰り返し…さまざまな派閥に別れて活動するようになりました。

 

ここ『光明寺』はその派閥のうち「浄土宗西山派」の総本山のひとつです。また、禅林寺(永観堂)も、西山派の総本山とされています。(現在は別の宗教法人となっています)

 

一方、知恩院は「浄土宗鎮西派」の流れの総本山です。法然の弟子・親鸞の開いた浄土真宗も含めると…かなり分裂の激しい宗派ともいえそうですね。

 

浄土宗の開祖である法然は、比叡山での修行を経て「念仏」という新しい概念を産み出します。

 

この念仏の教えを初めて解いた地こそが…現在の『光明寺』のある場所なんです!つまり、ここ『光明寺』は浄土念仏はじまりの地!「浄土門根元地」ともいわれているのです。

 

この地に堂宇を築いたのは、鎌倉武士のひとりでもある「熊谷直実」という人物でした。源平合戦で活躍し、平氏の有力武士「平敦盛」を討ち取った人物としても知られています。織田信長がよく舞ったという「敦盛」。そのゆかりの人物が熊谷直実その人ですね。

 

彼は、自らが討ち取った平敦盛が、まだ若く自分の息子と同年代であったことを強く悔い、やがて出家します。この時に師事したのが法然上人で、直実は「法力房 蓮生(ほうりきぼう れんせい)」という僧名に名を変えています。

 

蓮生となった彼は、西山の地に「念仏三昧堂」という小堂を建てます。これが『光明寺』のルーツとも言われています。

 

法然上人の死後、旧仏教界との宗派間の争いから、黒谷にあった法然上人の墓所が襲われそうになっていたところ、間一髪で逃れこの地へ運ばれてきました。

 

この時、ご遺体を納めた石棺から光が指したことから、当時「念仏三昧堂」という小堂だったものを『光明寺』という名の寺院へ変えられたと伝わっています。

 

その後は、浄土宗の有力一派の総本山として、現在も多くの信徒たちから篤い尊崇を受けています。

 

光明寺』の見どころ

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京都府長岡京市にある『光明寺』へとやって来ました。ここは、浄土宗を開いた法然上人ゆかりの寺院で、上人がはじめて念仏を説いた場所ともいわれています。

 

普段は参拝無料ですが、紅葉期のみ入山料が必要になりますので、総門前にある受付所で拝観手続きをします。


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門をくぐると…立派な大階段が現れます。巾10m近く、トラックも余裕ですれ違えるくらいはありそうな大きな階段です。


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階段を上り詰めると…まっすぐ参道が伸びています。両側のカエデが、西日を浴びて赤く輝いています!おおー!すごいー!


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正面にあるのが「御影堂」と呼ばれる建物です。ここ『光明寺』で最も大きなシンボル的建物ですね。

 

浄土宗や浄土真宗の寺院では、境内中央で最も大きな建物が開祖(法然親鸞)のお姿像を祀る「御影堂」というのがよくあるパターンです。仏さま(ご本尊)を祀る本堂や阿弥陀堂は、脇に追いやられていることが多いですよね。


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御影堂の前に置かれた手水はお花で飾られた「花手水」になっています。季節によってかわるようですが、とっても可愛らしいのでぜひお見逃しなく!


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この日は紫やピンクの花で華やかに彩られていました。とっても素敵!


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参道の脇に置かれているのが、ここ『光明寺』で最も重要な存在ともいえる…石棺です。


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これ、法然上人が亡くなった後でご遺体を納めていた石棺実物なんです!

 

法然開いた浄土宗は、それまで日本仏教会の価値観と大きく離れた教義を持っていたため、主流であった比叡山延暦寺などから強い迫害を受けていました。

 

その流れは法然上人の死後も変わらず。比叡山の僧兵たちによって、危うく法然上人のご遺体も奪われ鴨川に捨てられる寸前まで追い詰められました。(嘉禄の法難)

 

この時に、弟子たちが何とか運び出した石棺が…ここ『光明寺』に大切に保管されているんです。この時に、石棺が光輝いたことから『光明寺』という名前が付けられています。


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光明寺』のご本尊は阿弥陀如来です。御影堂のすぐお隣にその本尊を安置している阿弥陀堂があり、内部はそこから拝観することができます。


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阿弥陀堂と御影堂は回廊で繋がっています。この回廊も素晴らしいので、ぜひゆっくり鑑賞なさってください。


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御影堂内部の拝観を終えると…順路は階段を降りた一段下へと導かれます。ここには…普段は拝観できない素晴らしいお庭があるんです。


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それが…この信楽庭!昭和半ばに、勅使門前に造園された枯山水のお庭です。


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このお庭は、勅使門前の白砂に大小18の石を配置して作られており、一人の行者が生死の大海を渡っていく姿を現しているとされています。

 

お庭に面した釈迦堂の縁側から見るお庭の素晴らしいこと!ここには、紅葉期の拝観でないと立ち入ることができません。

 

信楽庭と釈迦堂を鑑賞したら…いよいよクライマックス!ここ『光明寺』で最も美しいとされる参道を降りて帰り道へ進みます。


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この参道こそが、よくポスター等でも使われる『光明寺』の代名詞となる場所です。この日は残念ながら紅葉が進んでおらず、一部が色づく程度でしたが…


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最盛期にはご覧のとおり!絶景の紅葉トンネルが出現するんです!真っ赤に色づいたカエデとその落ち葉が織り成す絶景!


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この下り参道を降りたところで門をくぐり、『光明寺』の拝観順路は終了です。あまり詳しく知りませんでしたが…ここ『光明寺』は法然上人と浄土宗にとって、とても大切な場所なんですね。次回はぜひ、紅葉真っ盛りの時期に訪れたいものです!

 

光明寺』へのアクセス/駐車場

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西山の名刹光明寺』へは、JR長岡京駅または阪急線長岡天神駅から路線バスでのアクセスになります。歩くこともできる距離ではありますが、西山に向かって坂道を上り詰めなければなりませんのであまりおすすめできません。

 

お車の場合は、京都縦貫自動車道長岡京ICより10分ほど。駐車場は、参拝者用無料駐車場がありますのでご利用ください。ただし紅葉期は駐車場は閉鎖されますので、近隣の有料駐車場をご利用ください。

 

参拝の所要時間はおよそ45分。紅葉期は60分ほどかけて、ゆっくり散策なさってください。

 

【紅葉の京都奈良旅行記】3日目。この日は京都西山の名所をめぐっています。『光明寺』の参拝を終えたら、西山三山の残るひとつ「善峯寺」に向かいました。次回もお楽しみに!

 

光明寺』の基本情報

アクセス

JR京都線 長岡京駅より路線バス

阪急京都線 長岡天神駅より路線バス

京都縦貫自動車道 長岡京ICより10分

 

営業時間

9:00-16:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

無料

紅葉期のみ1000円/中高生500円

 

駐車場

参拝者用駐車場あり

※紅葉期のみ特別駐車場(有料)

 

アドレス

京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1

075-955-0002