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【京都】西山三山『楊谷寺』は隠れた紅葉名所!

『楊谷寺』は隠れた紅葉の絶景!映画「日本のいちばん長い日」ロケ地としても人気!

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京都の西隣、長岡京にある『楊谷寺』は知る人ぞ知る隠れた紅葉の名所です。それほど混雑しないのでのんびり紅葉を楽しむならおすすめ!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

『楊谷寺』の歴史

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『柳谷観音 楊谷寺』は、京都に平安京が開かれてすぐの頃に作られた…1200年以上の歴史を持つ寺院です。

 

この寺院を作ったのは、現代でも京都を代表する寺院のひとつになっている「清水寺」を作った「延鎮僧都」という人物です。

 

柳谷観音は806年(大同元年)平安時代清水寺を開山された第一世延鎮僧都により開創されました。 延鎮僧都は『西山にて生身の観音様に出会うことができる』という夢のお告げにより、清水寺からこの西山に入り、柳(楊)生い茂る渓谷の岩上に生身の観音様を見つけられました。その観音様が、古来より眼病に霊験あらたかな十一面千手千眼観世音菩薩だったということです。

 

十一面千手千眼観世音菩薩は十一の顔と千の手。更にその千の手のひとつひとつに眼を持つとされています。 あらゆる方向のあらゆる人を見失うことなく救済できる力を持った、とても徳の高い観音様です。延鎮僧都は喜び、その場所に堂宇を建て観音様をお祀りし、『楊谷寺』としました。楊谷寺は『柳谷観音』として親しまれ、眼病平癒の祈願所として天皇家公家の方々を初め、人々の厚い信仰により支えられてきました。その信仰と伝統は1200年経った今も変わらずここに息づいています。

 

また、柳谷観音・楊谷寺は「京都・西山三山(楊谷寺、善峯寺、光明寺)」のひとつに数えられております。

 

ふむふむ。京都盆地の東端である清水寺と、京都盆地の西端である暘谷寺。それぞれを、同じ僧が開いているというのも…興味深い事例ですよね。

 

なおここ暘谷寺の観音様は、「眼病平癒」の観音様として広く知られています。楊谷寺境内に湧く独鈷水は、眼病によく効くとされ、皇室にも献上されていたとか!

 

『楊谷寺』の見どころ

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11月半ばの土曜日、京都府長岡京市にあります『楊谷寺』を訪れました。長岡京の市街地からかなり深い山を登ることになりますので、お車でのアクセスがおすすめです。


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石畳の参道を進むと、目の前に階段が現れます。段上には立派な刺客門が作られています。この門をくぐったところで拝観受付をします。


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この日は紅葉シーズンということで、普段は一般公開していない「上書院」も追加料金で拝観できるとのこと!これは嬉しい!


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まずは本堂でお参りをします。ご本尊は観音菩薩。眼病平癒の仏さまとして篤く信仰されています。本堂内でじっくりお参りできますのでぜひどうぞ!


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本堂の裏手には…こんな可愛らしい手水が作られています。素敵ですねー!


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本堂の参拝を終えて…裏手にある書院へと歩を進めます。このお庭が素晴らしかった!山の斜面を活かした立体感のあるお庭です。


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斜面には美しく刈り込まれた庭木と、蓬来山をイメージしたかのような石や石塔が配置されています。


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書院内からお庭を眺めると…ご覧の通り!軒先が額縁のように演出を加えて、素晴らしい風景を作ってくれます。


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軒先まで出ると、斜面の刈込や石をよく観察できますので、ぜひじっくりとお庭を愛でてください。決して大きなお庭ではありませんが、30分近くはこの書院からの風景を堪能してしまいました。


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続いて…期間限定でしか拝観できない上書院へ!上書院は、書院からもう一段昇ったところにあります。別料金かかりますが…ここは絶対に行くべき!


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上書院の1階には最近流行りのリフレクションする文机が置かれています。本堂の大屋根と紅葉の木々が美しく反射していますね。


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上書院1階の縁側からの眺めです。先ほどまでいた書院が正面に、左手奥には本堂が見えています。

 

ここからの眺めも大変素晴らしいものですが…クライマックスは2階です!


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階段を上がると…もうそこは紅葉の絶景に包まれる圧倒的な空間!床には毛氈が敷かれ視界の正面に紅葉の木々が目には入ります。


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真っ赤な毛氈のおかげで、赤が一段と冴えるようにも感じますね。紅葉最盛期には少し早かったようですが…それでもこれだけ美しい風景を見せてくれます!

 

この『楊谷寺』の上書院からの風景は、とあるTV番組でも紅葉絶景ランキングで一位に選ばれたほど!アクセスが悪いのが幸いしてか、あまり訪れる人が少ない、超穴場絶景になっています!


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縁側から見下ろすと、書院と先ほどのお庭が一望できますね。それにしても素晴らしい…!


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ちなみにこの『楊谷寺』上書院の名を挙げたのが…映画「日本のいちばん長い日」です。この役所広司主演作品の最も重要なシーンのロケ地として使われました。松坂桃李などの人気俳優陣がこの部屋で撮影したようですよ。

 

上書院の絶景を満喫したら…本堂前に降りましょう。最後にもうひとつ!素晴らしいスポットがありますのでご紹介します。

 

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それが…これ!美しく彩られた花手水です!華やかな花によって飾られた手水の美しいこと!


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おすすめは…真上からの1枚!画面いっぱいにお花で埋め尽くされる様子は…可愛らしいの一言です!

 

あまり知られていないスポットですが、『楊谷寺』は見どころたくさんの素晴らしい寺院でした!次は紅葉真っ盛りのタイミングで行きたいですな。

 

『楊谷寺』へのアクセス/駐車場/所要時間

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『楊谷寺』は、京都市街地の西方、大阪府との府境にも近い山中に開かれた寺院です。

最寄り駅はJR長岡京駅、もしく阪急の長岡天神駅です。毎月17日の縁日には両駅からシャトルバスが出ていますが通常はバスはありません。公共交通機関ご利用の場合はタクシーをご利用ください。

 

お車の場合は、近くを通る京都縦貫自動車道長岡京ICから10分ほどです。かなり深い山へ分け入るので運転は慎重に。駐車場は山門前ほかいくつかに別れて整備されています。

 

拝観参拝の所要時間は、通常およそ45分ほど。お庭が素晴らしいので、ぜひゆっくりと時間をかけて鑑賞してください。

 

【紅葉の京都奈良旅行記】3日目。午前中に大徳寺方面を散策して、今度は西山へとやってきました。『暘谷寺』を鑑賞した後は、お隣の「光明寺」へとまいりました!次回レポートします。お楽しみに。

 

『楊谷寺』の基本情報

アクセス

京都縦貫自動車道 長岡京ICより10分

阪急京都線 長岡天神駅よりタクシー

JR京都線 長岡京駅よりタクシー

※駅からは不定期でシャトルバスあり

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

大人500円 高校生以下無料

※紅葉シーズンは800円

※上書院拝観は別途700円

 

駐車場

有料駐車場あり

 

アドレス

京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2

075-956-0017