『大徳寺黄梅院』は京都でもトップクラスの美しさを誇る庭園が魅力!特別拝観期のみしか見られないレアスポット!
大徳寺の塔頭のひとつ『黄梅院』は、織田信長ゆかりの寺院。通常非公開のレアなスポットを特別拝観期に鑑賞してきましたのでレポートします!
筆者紹介
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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『黄梅院』の歴史
臨済宗大徳寺派の大本山である大徳寺。境内には塔頭と呼ばれる小寺院が建ち並んでおり、ここ『黄梅院』もそのひとつです。
当院は臨済宗大徳寺派大本山の塔頭のひとつである。「黄梅院」とは、お釈迦様から代を重ねて三十二代目、弘忍大満禅師のゆこりの地である中国の黄梅県破頭山東禅寺に由来し名付けられた。
織田信長公が28才のとき羽柴秀吉公を伴い初めて入洛すると、父・信秀公の追善菩提のために小庵を建立させた。この小庵は「黄梅庵」と名付けられた。これが当院の始まりである。
天正十(1582)年6月2日、本能寺の変により信長公が急逝すると、秀吉公は「黄梅庵」に築を加える。しかし主君の塔所としては小なりとし、別に「総見院」を建立し、お祀りした。
当院は築を新たにし、秀吉公によって本堂と唐門が改築され、鐘楼・客殿・庫裡等を小早川隆景協力のもとに改築落慶し、「黄梅院」に改めている。その後は、毛利家の菩提寺として受け継がれてきた。
大徳寺の塔頭寺院には、多くの戦国武将の墓所が置かれています。ここ『黄梅院』には小早川隆景公と蒲生氏郷公の墓所があります。
『黄梅院』の見どころ
大徳寺の塔頭寺院は、そのほとんどが通常非公開のところばかりです。今回ご紹介する『黄梅院』も同様で、年に数回行われる「特別拝観」以外は拝観謝絶!内部に入ることもできません。
実は、今回の京都旅行の目的のひとつが、ここ『黄梅院』の特別拝観!なかなか見ることができない『黄梅院』を拝観できる、非常にレアな機会なんですー!
表門をくぐって内部へお邪魔します。もう…この前庭だけでも素晴らしい!石畳の両側が、見事な苔庭で覆われています。
苔のお手入れ状態も素晴らしく!近付いて見るとそこはもう小世界!まるで草に覆われた丘のように見えてくるから不思議です。
折れた参道を進むと…拝観受付が見えてきます。こちらで受付をして、さらに奥へと進みますが…ここからがすごかった!
※近年の特別拝観は内部撮影禁止なことが多いため…一部過去撮影したものを使用してレポートします。
ここ『黄梅院』は中央に作られた広大なお庭をぐるっと取り囲むように回廊で繋がっています。
このお庭は「直中庭」と名付けられたもので、秀吉の命によって千利休が作ったものと言われていますが…ここがすごかった!
広いお庭は美しい苔でびっしりと覆われた枯山水庭園になっています。中央には池がほられていますが…なんとこの池は瓢箪の形に作られているとか!そう!瓢箪は秀吉の馬印であり、彼を象徴するシンボルですよね。
またその奥には三尊石が置かれており、ここ「直中庭」で最も重要なアイコンになっています。このお庭は、この三尊石を仏様に見立てて、浄土の世界を現しているのでしょう。
そして…ここからの劇的な変化がまた素晴らしかった!
「直中庭」は苔で覆われた瑞々しいお庭でしたが…歩を進めると苔が途切れ、真っ白な砂のお庭へと姿を変えます。
それがこの方丈庭園!これまでの苔と木々で溢れていた雰囲気が一変!モノクロームな哲学的な世界へと変化するんです!まるで映画を見ているかのような、劇的な舞台変化は圧巻ですよ!
普段は入れないレアスポット!『大徳寺黄梅院』。筆者はこれまで、京都でも数多くのお庭を鑑賞して参りましたが、その中でもトップクラスの美しさでした。
いつでも入れるワケではないのが悔やまれますが…もしも京都を訪れたタイミングで特別拝観が行われていたならば…絶対に立ち寄るべきです!おすすめです。
『黄梅院』へのアクセス/駐車場
『黄梅院』は、大徳寺の境内にある塔中のひとつです。
京都駅からは、市営地下鉄烏丸線の北大路駅から路線バスに乗り換えてのアクセスがスムーズてす。また時間はかかりますが、京都駅から206系統バスで直接アクセスすることも可能です。
お車の場合は、京都駅から堀川通を北上しおよそ30分。大徳寺の有料駐車場をご利用ください。
【紅葉の京都奈良旅行記】3日目。この日は大徳寺の特別拝観寺院をめぐりました。この後は大徳寺の門前でランチをいただきます!美味しいゆば懐石をレポートします。次回もお楽しみに!
大徳寺『黄梅院』の基本情報
アクセス
京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅より路線バス
京都駅前より車で30分
営業時間
10:00-16:00
定休日
特別拝観期のみ拝観可能
入場料金
大人800円
中高生400円
駐車場
大徳寺有料駐車場利用
アドレス
075-231-7015(※京都春秋)