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【奈良】世界遺産『薬師寺』は白鳳期の姿を完全再現した伽藍が見事!

薬師寺』は奈良時代から残る寺院!三重塔は日本でも指折りの古さ!

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奈良西ノ京エリアにある世界遺産薬師寺』の参拝レポートです。白鳳期に見られた伽藍がほぼ完全再現!往時の壮大な姿を取り戻しています。

 

筆者紹介

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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

薬師寺』の歴史

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古都奈良の文化財」のひとつとして世界遺産にも登録されている『薬師寺』の歴史は、天武天皇の時代にまで遡ります。

 

当時はまだ飛鳥時代天智天皇から政権を受け継いだ天武天皇が、その皇后(のちの持統天皇)の病気平癒のために作った寺院です。

 

本尊は薬師如来ですから…その発願(病気平癒)もよく分かりますよね。薬師如来は「衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去する医薬の神」として知られています。

 

その後、平城京遷都に伴い、現在の西ノ京の地へと移されました。現在残る国宝の東塔は、奈良時代の創建当時から残る非常に貴重なものとされています。

 

戦国時代に戦乱に巻き込まれ、この東塔を除いて、金堂や西塔などほぼ全てが焼け落ちてしまっています。その後、安土桃山時代~令和の現代に至るまで、諸堂が再建されて…ほぼ奈良時代当時の姿が甦りつつあります。

 

今からおよそ1300年前の白鳳時代天武天皇が皇后・鵜野讃良皇女(のちの持統天皇)の病気平癒を祈って発願され建立されました。

 

しかし天武天皇は完成を待たずに薨去。その後、持統天皇が即位してから藤原京に完成しましたが、その後平城遷都に伴い、養老2年(718)に現在地に移されました。

 

中央に本尊・薬師三尊像をまつる金堂、東西に2基の塔を配する日本初の伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれています。

 

しかしその華麗な堂塔は数次の火災にあって次々と焼失し、創建当時から現存する建造物は東塔(国宝)のみとなりました。その後、長年のお写経勧進により、昭和51年(1976)に金堂が、昭和56年(1981)には西塔が、その後中門、回廊、玄奘三蔵院伽藍などが復原造営され、平成15年(2003)には大講堂が落慶、平成29年(2017)には食堂(じきどう)も再建、創建当時の壮麗な白鳳伽藍が鮮やかに復興されました。

 

平成10年(1998)、法相宗大本山 薬師寺は「古都奈良の文化財」の構成資産の1つとして、ユネスコ世界遺産に登録されました。

 

近年では、国宝・東塔の12年に及ぶ全面解体修理が行われ、令和3年(2021)2月に竣工。「凍れる音楽」という愛称で親しまれる美しい姿に蘇りました。薬師寺は、白鳳伽藍とともに国宝・薬師三尊像をはじめとする多くの文化財を継承し、1300年続く祈りを今も伝えています。

 

ここ『薬師寺』を語る上で欠かせないのが…昭和42年に管主となった高田好胤氏です。彼は、昭和43年から百万巻お写経勧進による白鳳伽藍復興事業を開始。その寄付金を元に、白鳳時代の壮大な姿へと『薬師寺』を甦らせました。

 

そして、金堂、西塔、大講堂、食堂と、40年の歳月を経て次々と再建。現在は白鳳時代と遜色ない、ほぼかつての『薬師寺』の姿を見ることができるようになっています。

 

薬師寺』の見どころ

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世界遺産薬師寺』の拝観入り口は、いくつかあります。今回筆者は、唐招提寺から歩いて正面にある北拝観口で受付をして拝観しました。


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まずは正面に建つ「食堂」へ。この建物は平成29年に復元された比較的新しいものです。食堂内部には、金堂(本堂に相当)のご本尊が載せられていた台座の模型が展示されています。

 

この台座は、四方に見事な彫刻が施されたもので、間近で鑑賞することができます。


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食堂を出ると…いよいよ『薬師寺』の核心部へ!こちらも平成15年に再建された大講堂の向こう側に、素晴らしい景色が待っています。


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どどーん!これぞ!『薬師寺』の在りし日の姿!

 

正面には、ご本尊の薬師如来をお祀りする「金堂」がそびえ立っています。こちらは昭和51年の再建です。

 

右手には「西塔」。こちらは昭和56年に再建された三重塔です。左手には境内唯一の現存である国宝の「東塔」!左右にバランス良く建てられています。

 

往時は東塔も、復元された西塔と同じように艶やかな丹色で塗られていたようです。現在は丹色の西塔も、やがて月日を経ると東塔と同じような落ち着いた色になるようです。


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反対側に回ってみると…金堂の大きさがさらに際立ちます。こちらには内部に、ご本尊である国宝の薬師三尊像が安置されています。また、お釈迦様の足跡とされている仏足石(重要文化財)も置かれていますので、ぜひご覧になってください。


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筆者が訪れた日は、金堂や大講堂だけでなく、西塔・東塔の内部も拝観できる特別拝観期間でした。特に国宝の東塔の内部に入れるチャンスは稀!せっかくなので共通特別拝観券を購入しました。


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まずは、国宝の東塔へ。こちらは奈良時代の創建当時から残る貴重なもの!一見、屋根の数から六重塔に見えますが、本屋根の下にあるのは模擬的な屋根ですので、分類としては三重塔になります。


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続いて西塔へ。こちらは昭和56年に再建されたもので、東塔とほぼそっくりそのまま同じ姿として作られました。異なるのは色合いくらいでしょうか。

 

東塔・西塔の内部には、お釈迦様の生誕から入滅までを模した彫刻作品が作られています。これがまた見ごたえありますので、チャンスがあればぜひ拝観してみてくださいね。

 

薬師寺』へのアクセス/駐車場

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薬師寺』は、近鉄橿原線西ノ京駅の目の前!徒歩1分ほどのところに位置しています。

 

お車の場合は、第二阪奈有料道路の宝来ランプより5分、もしくは西名阪自動車道の郡山ICより15分ほどです。拝観者用の有料駐車場がございますので、そちらをご利用ください。

 

境内の拝観は45分ほど。じっくりご見学いただく場合は、60分ほどかけてゆっくり拝観なさるのが良いでしょう。

 

【紅葉の京都奈良旅行記】2日目。この日は奈良周辺のスポットを巡っています。世界遺産薬師寺」を見学参拝を終えて、この後は天理方面へと足を伸ばしました。次回は天理のご当地グルメをご紹介します。お楽しみに!

 

薬師寺』の基本情報

アクセス

近鉄橿原線 西ノ京駅より徒歩1分

第二阪奈有料道路 宝来ランプより5分

西名阪自動車道 郡山ICより15分

 

営業時間

9:00-17:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

大人1000円 中高生600円 小学生200円

 

駐車場

拝観者用有料駐車場あり

 

アドレス

奈良県奈良市西ノ京457

0742-33-6001