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【奈良】世界遺産『唐招提寺』はお庭も美しい!

世界遺産唐招提寺』は苔のお庭も美しい!

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幾多の困難を乗り越えて日本にやって来た鑑真和上によって建立された戒壇寺院がここ『唐招提寺』!多くの国宝を有する世界遺産の寺院ですが…実は庭園も美しいんです!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【紅葉の京都奈良旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

唐招提寺』の歴史

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唐招提寺』は、奈良時代に日本にやって来た中国の高僧・鑑真和上ゆかりの寺院です。

 

鑑真は、当時日本から仏教留学に来ていた僧からの要請を受け、日本へと渡る決意をします。当時の日本仏教界には、本来正式な僧になるために必須のはずの戒律を授ける「導師」が不在だったからです。

 

しかし…当時の唐の国法では、僧侶が国外に出ることは国禁でした。鑑真は、その国禁を犯し半ば国を抜け出すように、日本への船に乗ったのです。

 

しかし…その渡航は苦難の連続でした。弟子からの密告や船の難破などの災厄に見舞われ、5回もその渡航は頓挫します。5回目の渡航では、嵐に巻き込まれ海南島まで遭難。鑑真自身も失明するほどでした。

 

しかし…!不撓不屈の精神で6回目の渡航にチャレンジした鑑真は、ようやく日本の地を踏むことに成功します。最初の渡航に挑んでから10年後、鑑真自身も66才という当時としてはかなりの高齢となっていました。

 

来日した鑑真は…東大寺聖武天皇らに戒壇を授けるなど日本仏教史でも重要な役割を果たすことになります。

 

ここ『唐招提寺』は、そんな鑑真和上によって建てられた戒壇寺院です。それだけの信念をもってやってきた、鑑真和上の魂がこもった寺院ともいえるのです。

 

唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。

 

多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。

 

「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。

 

金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。

 

現在では、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。

 

唐招提寺』の見どころ

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唐招提寺』は奈良の中心地から西へ数キロ離れた「西ノ京」エリアにたつ寺院です。「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている8つのうちの1つですね。


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受付を済ませて境内に入ると、目の前には金堂の大屋根が見えてきます。


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こちらが金堂ですね。奈良時代に建てられた寺院金堂として唯一現存しているものとして、国宝に指定されています。堂内には本尊の盧舎那仏坐像が安置されています。


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金堂の裏手にあるのが講堂で、こちらも国宝建築。こちらはなんと、平城京内にあったものを移築したもの!奈良時代平城京宮殿の遺構で残されているのはこの一棟のみというから大変貴重な文化財ですね。


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講堂の隣には鼓楼や礼堂といった建物も残されています。鼓楼も国宝で、鑑真和上が持参した仏の骨(仏舎利)が安置されているとのこと!


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礼堂のさらに奥には校倉造の宝蔵や経蔵がありますが、これらも全て国宝!『唐招提寺』にはこれら含めて、5つの建物が国宝に指定されています。


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さて、ひと通り参拝見学を終えて…鑑真和上の廟所へ向かいましょう。実はあまり知られていませんが、ここ『唐招提寺』は美しい庭園もあるんです。10月半ばでしたが、少しずつ紅葉も色付いていましたね。


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唐招提寺』で、筆者が最も美しいと感じたのが…ここ!鑑真和上の廟所へ通じる苔庭です。


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あまりここまで訪れる方は少ないようですが…この苔の美しさは一級品!木立の足元にはびっしりと敷き詰められた苔!


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苔の状態もよく、近くで見るとまるで大草原が広がっているようにも見えるこの苔庭。『唐招提寺』にお越しの際はぜひ足を運んでみてくださいね。


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苔庭から一段降りると、鑑真和上が眠る廟所になります。10年という時間と命まで賭けて、日本へ戒壇を伝えにきた鑑真和上。しっかりと手を合わせてまいりました。

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唐招提寺』には、その他にも国宝の鑑真和上像(限定公開)など見どころは多数あります。ぜひ一度ゆっくりと参拝なさってください。苔庭は穴場ですので、のんびりと鑑賞できると思いますよ!

 

唐招提寺』へのアクセス/駐車場/所要時間

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唐招提寺』へは、近鉄橿原線西ノ京駅から徒歩10分ほどのところに位置しています。

 

お車の場合は、第二阪奈有料道路の宝来ランプより5分、もしくは西名阪自動車道の郡山ICより15分ほどです。拝観者用の有料駐車場がございますので、そちらをご利用ください。

 

境内の拝観は45分ほど。宝蔵などまでじっくりご見学いただく場合は、60-75分ほどかけてゆっくり拝観なさるのが良いでしょう。

 

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【紅葉の京都奈良旅行記】2日目。この日はレンタカーで奈良方面のスポットを回っています。世界遺産唐招提寺」の見学を終え、次はお隣にあるこちらも世界遺産薬師寺」へと向かいました。次回もお楽しみに!

 

唐招提寺』の基本情報

アクセス

近鉄橿原線 西ノ京駅より徒歩10分

第二阪奈有料道路 宝来ランプより5分

西名阪自動車道 郡山ICより15分

 

拝観時間

8:30-17:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

大人1000円 中高校生400円 小学生200円

 

駐車場

有料駐車場あり

 

アドレス

奈良県奈良市五条町13-46

0742-33-7900