『黄泉比良坂』はあの世への入口!実は島根県に実在している!?
黄泉の国への入口とされる『黄泉比良坂』。神話の世界で語られる想像の場所…と思いきや?実はその坂は島根県に実在しているんです…。
筆者紹介
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『黄泉比良坂』とは
『黄泉比良坂』とは、日本神話において生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉国)との境目にあるとされる坂です。
古事記では、火の神を産んだことで亡くなったイザナミのことを憂いて、夫であるイザナギは黄泉の国まで行き連れ帰ろうとする神話に登場します。
現世に戻るまで、決して姿を見ないでくれと懇願するイザナミとの約束を破ったイザナギは、隠れてその姿を盗み見てしまうのです。しかし…そこで見たのは、醜く腐った姿。
その正体を見られたイザナミは、恨み怒り、イザナギを追いかけます。
イザナギは何とか追手をかわし、ようやく黄泉の国の入り口である黄泉比良坂まで戻り、そこに生えていた桃の実を投げつけ、さらに千引の岩を坂に置いて道を塞ぐことに成功します。
そんな…恐ろしい黄泉の世界に関する神話に登場する『黄泉比良坂』は…なんと島根県に存在するんです!
ちなみにこの事件後、イザナギは黄泉国へ行ったことの穢れを落とすために禊をします。その際、右目から「天照大神」、左目から「月読尊」鼻から「素戔嗚尊」が誕生しています。
つまり…日本の最高神とされる「三貴神」は、ここ『黄泉比良坂』事件があったことで産まれているんです。
『黄泉比良坂』の見どころ
黄泉の国への入口『黄泉比良坂』は、島根県松江市東出雲町に実在しています。近くの国道9号線には案内板も大きく出ていますから…見かけたことがある方も多いかもしれません。
案内板に従って細い路地を走らせていくと、小さな公園のような駐車場にたどり着きます。
駐車場の脇に…細い遊歩道が付けられていますが、これこそが黄泉の国へと至る『黄泉比良坂』の入口!早速足を踏み入れてみましょう…。
うおぉ!?なにこれ!ぞわぞわぞわ!一気にトリハダが!
坂道を登ると…これ。目の前にどこかおどろおどろしい門が現れます。2本の石柱に縄を結んだもので…何かを封印しているかのような印象を受けますね。神社にある鳥居の原型がこんな感じかもしれませんね。
こちらの門で一礼して…内部にお邪魔させていただきます。もうここから…空気が違います。
先に進むと、ここにも古い石柱が。
神蹟黄泉比良坂伊賦夜伝説地
…と書かれていますね。
この石碑は、昭和15年に当時の東出雲町町長が建立したもの。驚くことに、近年誰かが勝手に名乗り出した訳ではなく!戦前からこの地は黄泉の国の入口と比定されていたんです!
さらに先を進むと…何やら小さな祠が。
なんと…ここにあるのは「天国へのポスト」!大切な人に先立たれた者が、亡き故人に向けて手紙を送れるスポットなんです。そういえば、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」にも妖怪ポストって出てきましたよね。
そしてそのポストの傍らにあるのが…なにやら不思議な岩。
実はこの岩…重要な意味があるんです。
この岩は、黄泉の国から追いかけてきたイザナミに対してイザナギが投げつけて道を塞いだとされる千引の大岩!今もこの地で、黄泉の国との境目を塞いでくれているのかも…しれませんね。
もしもこの岩がなかったら…?この岩を動かしてしまったら…?黄泉の国と現世が繋がってしまう?
ぞぞぞぞぞ!おーこわ!
ちなみに…この先にも坂道は続いています。この道がどこへ続いているのか?なに一つ標識はありませんでした…。
『黄泉比良坂』へのアクセス/駐車場
黄泉の国への入り口である『黄泉比良坂』は、松江市東出雲町揖屋に位置しています。
最寄り駅はJR揖屋駅です。駅からは徒歩20分ほどでですので歩けない距離ではありません。お急ぎの場合はタクシーをご利用ください。
お車の場合は、山陰自動車道東出雲ICより15分ほどで到着できます。
小規模なスポットですので、見学所要時間は15分あれば充分です。ただし非常に神秘的なスポットですので、ゆっくりしているとあっという間に時間が過ぎてしまうかと思います。
『黄泉比良坂』の基本情報
アクセス
山陰自動車道 東出雲ICより15分
営業時間
24時間自由
定休日
年中無休
入場料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0852-55-5840